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和書 507300 (384)



獣の奏者 I 闘蛇編
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 読み終えてから一週間経ったけれど、この作品の素晴らしさ、面白さをどう言葉にしたらいいのか、いまだに考えあぐねています。どんなに言葉を尽くしても、このファンタジーの凄さを伝えきれないような、そんな気がしてならないからです。読んでいる間もそうでしたが、読み終えてからますます、この物語には、もうかなわないなあという思いが強くなるばかりです。でも、本作品の素晴らしさを何とか自分なりに、簡単にでも言葉にして伝えたい気持ちもあって、こうして書いている次第です。

 今振り返ってみて、とても鮮やかに、上手く描き出されていたなあと思うのは、主人公の少女エリンと王獣リランの距離感が変化していくところ、殊にエリンが、自分とリランとの間にどうしても越えることの出来ない、越えてしまってはまずい一線を発見して慄(おのの)くところ、そこでした。そして、その「越えてしまってはまずい一線」いうのが、王国に昔から伝わる「王獣規範」の隠された意図と実はつながっているらしいという話の構図、設定が、もう本当に上手いなあと。エリンにはどうしても納得できない、この「王獣規範」の真の意図が明らかになった時、王国建国の歴史の謎が、するするっとほどけていくのですね。ここで私はもう、「うわーっ、参りました」てな、脱帽、戦慄、感嘆の思いに駆られるしかありませんでした。

 本作品の素晴らしさについては、北上次郎氏が、『小説新潮 2008年9月号』の中、「ファンタジー嫌いにすすめるファンタジー」で取り上げ、語っておられます。そのおすすめの文章を目にして、この物語と出くわしたようなわけで・・・。読んでいる間はもう、時間の経つのを全く忘れて読みふけった至福の数時間でした。心の片隅にいつまでも残るだろう、問答無用でわくわく、はらはらさせられたファンタジーです!




獣の奏者 II 王獣編
販売元: 講談社

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読み出したら止められなくなる本。もし次の日に持ち越す場合は、
朝目が覚めた時に、今日も続きが読めるとわくわくさせてくれる本でした。ラストまでは。
あの状態であのラストでは、作者に何か急用でも出来たのかと思ってしまいます。
それでも充分面白いのですが...。




獣儀式 (幻冬舎アウトロー文庫)
販売元: 幻冬舎

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中篇+短編集。全てが素晴らしく残酷!そこはかとなく漂うユーモアも良。コドモが抱く内臓への愛着、ある日、肉体が女になってしまった男…とにかく面白い。地獄の連作は素晴らしい名作、震えますぞ。もはや私の力量ではホメようがない。紙面から、腐肉と糞尿が匂いたつ如し、と言っておこうか。モラルが気になるひとは読んではいけない。SM雑誌ではアンケートのワーストを独走したそうであるが…もはや、伝説の一冊。




獣人形の館 (ジョイ・ノベルス)
販売元: 有楽出版社

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ケルト幻想物語 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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悪魔、巨人、英雄などという項目毎に収集された物語や詩が編集されており、ショートショートを読むようで面白い。死体を教会の墓地まで引きずってい行く話に代表されるキリスト教影響下の物語が多い。神話では英雄であるク・ホリンが脇役になってしまっているなど興味深い。




ケルベロス第五の首 (未来の文学)
販売元: 国書刊行会

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三作のうち第一話だけ好きです。もともと単独の中篇としてアンソロジーに収録され、ネビュラ賞の候補になった作品で、当時流行ったクローンテーマの作品群の初期のものと言えると思います。アイデンティティというテーマの面白さ、少年時代を懐かしむような一人称のメランコリックな雰囲気、未来の殖民惑星でありながら中世的な不思議な世界、が好きです。短編『デス博士の島』とよく似た作りです。第二話と第三話で展開されるミステリー的な語りの魔術には私はあまり興味はありません。第一話だけで大満足です。




剣の誓い―グイン・サーガ(36)
販売元: 早川書房

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この36巻は今までの巻で一番感動しました。
カメロンの歓迎の宴が催される金蠍宮。フロリーやアムネリス、盗賊仲間達のことなどですっかり参っているイシュトヴァーンはカメロンにその胸の内をさらけだします。それを暖かく包み込むカメロン。
またカメロンはアリとの密談からアリのイシュトへの醜悪な妄執を知ります。
イシュトを憂うカメロンは彼に剣を捧げ、誓いの言葉を紡ぎ出します、昔からの約束どおり。
個人的には愛の告白よりも、男同士の友情や絆を描いたシーンが心に響きますね。
それとフロリーが可哀想で彼女の今後が気になります。





件獣 人工憑霊蠱猫 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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人工憑霊の四作目。蠱猫、白澤、渾沌王の三冊が一編を成す関係上、寧ろ二作目というべきだが。これも時間的にいえば前作とあまり離れてはいない。小作りなところも同様で、何とか鬼面人を驚かす場面を作りたいのがよく見えて微笑ましい。勿論この一冊にも最後の「卓袱台」返しが用意されているのだが・・化野先生、そりゃ反則でしょう。ドラえもんですか!?まあ、いっそ爽快なのですが。途中で何をしようとしてるか判って、大笑いしましたよ。
閑話休題。このシリーズは一人称小説だが、話し手がどんどん変わってゆく。それに連れて表面上の言葉遣いは相応に変化するのだが、話の持って行き方は全部同じ。殊に、蘊蓄を傾け出すともう同一人物に見える。センスが古いとも思わないし、文章が下手とも感じないのだが、全体に稚拙な印象が拭えないのはそのへんか。頑張ってほしい。




乾坤関ケ原〈2〉合従連衡篇 (トクマ・ノベルズ)
販売元: 徳間書店

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乾坤関ヶ原 (トクマ・ノベルズ)
販売元: 徳間書店

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