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和書 507508 (195)



原子爆弾の誕生〈上〉
販売元: 紀伊國屋書店

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 上下巻あわせて1000ページ以上。ものすごい数の登場人物が出てくる。しかも章によって主役が目まぐるしくかわるので、20世紀前半の科学しに詳しくない方は「この名前、前にも出てきたっけ?」といった混乱に陥るかもしれない。

 中心人物として出てくるのは、レオ・シラード、アーネスト・ラザフォード、オットー・ハーン、ニールス・ボーア、エンリコ・フェルミ、ロバート・オッペンハイマー、アーサー・コンプトン、アーネスト・ローレンス、といった面々(アインシュタインは脇役だ)。彼らがだいたいどんなことをした科学者であるかを知っていて読めば、彼らの人物像や性格などの「生」の部分に触れられることができるので、興味も数段増すだろう。

 感情抜きで考えれば、貴重な経験をすることのできる本だ。連合国側の科学者たちが原子爆弾を作るまでの研究や、政治家たちの駆け引きなどをありのままに読むことができるのだから。
 ただ、感情移入してしまえば、日本での戦争末期の惨状を尻目に、まるでサイコロを投げるようにして標的都市を決めたり、広島に落とされる「リトルボーイ」にくだらない落書きをしたり、投下直後に原爆開発者のオッペンハイマーが「まあまあの出来栄」などと悠長にコメントしたりという事実があったわけで、人の命をこんなにも軽々しく考えていたものかとがく然とする(その後オッペンハイマーが原爆投下を後悔したのは救いだ)。

 結局はだれにも止められなかったわけだ。ドイツでの原爆開発が進んでいないことがわかってからもなお、大義を差し換えて開発を続ける(最近のどこかの超大国のようだ)。開発反対に回る科学者はごく少数。戦争が加速させる時の勢いとはそんなものかと思う。

 なお、「水爆を最初に考えたのは日本人」という話が出てくる。重版以降なおされたかわからないが、これは著者ローズによる資料の誤読なのだそうで、指摘しておく(岩波ジュニア新書『科学の10冊』に詳しく載っている)。




原子爆弾の誕生〈下〉
販売元: 紀伊國屋書店

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上巻を飛ばして下巻から読み始めたのは、単純に、原子爆弾が日本の上に投下されて日本が降伏する前後の様子に興味持ったからです。

この本には原子爆弾の理論案から制作過程まで詳細に書かれてあります。原子爆弾が投下されて、その被害の様子を、被爆者の証言を元になまなましく書かれてあります。その章を読み終えた日は、もう何もする気が起きませんでした。




原子力帝国 (現代教養文庫)
販売元: 社会思想社

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一字違いで日本は国策としての「原子力立国」を国策として推進する。世界で一番初めに原爆を落とされた国が、今や、世界の核開発の中心地となっている。この本に予見された世界がここ日本で現出している。日本の現状の本質を見るためにも広く読まれるべき本なのだけど・・・。すでに出版社が無い。出来れば、こうした本こそが、パブリックドメインになると良いと思う。




原子力と法
販売元: 日本評論社

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チェルノブイリは警告する (原子力読本―高校生の平和学習のために)
販売元: 東研出版

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原子力の安全を考える
販売元: 電力新報社

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原子力の安全性 (新原子力シリーズ)
販売元: 同文書院

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原子力の社会学―アトミュケーションのすすめ
販売元: 日刊工業新聞社

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原子力発電の諸問題
販売元: 東海大学出版会

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原子力発電の条件―原発と核と環境と人間 (現代社会を考えるシリーズ)
販売元: 労働旬報社

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