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和書 507508 (287)



地球環境と人間 (生命科学講座)
販売元: 菜根出版

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提言 ダイオキシン緊急対策 (生命と環境21)
販売元: かもがわ出版

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生命の樹―熱帯雨林と人類の選択
販売元: 岩波書店

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生命の聖なるバランス―地球と人間の新しい絆のために
販売元: 日本教文社

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生命の未来
販売元: 角川書店

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 生物多様性主義の急先鋒エドワード・O・ウィルソンが、生命の未来を憂う。
 著者はまったくの理想主義者かといったらそうじゃない。例えば安全性が保証されれば遺伝子組み換え技術の利用もいとわないこと。財力のあるNGOによって原生林の土地を競売で購入すること。こうした現実的視点に立った提案もある。

 環境問題を話すときには、以下のようなふたつの根本的ジレンマがあると思う。この本ではその答が示唆されている。

 ひとつは「環境か経済か」といったプライオリティ選択のジレンマについて。つまり「地球の遠い将来を見据える」といった長い目か、「今日明日の利益を追求する」という短い目かの問題だ。
 著者が言うには、地球環境を保全することは結果的に経済も潤すことになる。たとえば、生物多様性からベネフィットとなる資源を求めようとするバイオプロスペクティング。米国の国立公園で好熱菌が発見されて莫大な経済的利益がもたらされたらしいが、それも生物多様性が保たれているおかげだ。

 もうひとつのジレンマは、生物が1種や2種絶滅したからといって、大勢には影響ないじゃないかという論だ。自分が選挙で投票したって当選者がかわるわけじゃないという感覚と似たものかも。
 ところが、現実は1種や2種絶滅するどころの話ではないという。「レッドリスト」をもとに計算すれば、21世紀中に哺乳動物の4分の1、鳥類種の8分の1が絶滅する見込みだ。年間の絶滅率でシミュレーションすると最悪の場合1000分の1~100分の1種が絶滅するという。ここまで数字が跳ね上がると、「種の絶滅のひとつやふたつ」といった話ももはや成り立たなくなってくる。

 こんな話をしたところで、ジョージWブッシュライクな人びとは、依然として聞く耳を持たないかもしれない。けれど、環境問題は「なんとなく」関心を持っている人がほとんど(20対80の法則がここでも成り立つ)。そうした「なんとなく」関心を持っている人たちを取り込んで世論をつくっていくためには、やっぱりこうした本の存在を知らしめて、じっくりと読んでもらうことも重要だと思う。




清流保全条例の研究
販売元: 丸善プラネット

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清流 松倉川―私たちの川、いまダム問題を考える
販売元: 幻洋社

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西暦三千年、想いの森
販売元: 文芸社

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世界遺産―白神山地からの発信
販売元: 同友館

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世界遺産をシカが喰う シカと森の生態学
販売元: 文一総合出版

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なかなかどきっとする題名である.しかしほとんどの人にとってあまり知られていない深刻な問題が日本の山で今進行していることをずばっと現している.そしてそれはこの本の表カバーの2枚の写真で明らかである.1963年には鬱蒼と茂る森が,1997年には草原の上に立ち枯れた樹木が残る明るい姿に変貌してしまっている.
昭和40年代ぐらいからいろいろな要因が重なり,日本ではシカが増え始めている.そしてそれは生態系のバランスを崩しているのだ.本書はこの問題について多面的にとらえた論考となっている.特に論じられているのは奈良県の大台ヶ原と屋久島である.
何となく聞いたことがあるような気もしていたが,改めて通して読むと難しい問題の全貌が見えてくるようだ.単純にオオカミの絶滅が引き起こした問題(それなら明治時代に問題が起こっていたはず)ではなく,基本は狩猟圧の減少と針葉樹林の大規模な植樹,林道の整備,そしてイヌの放し飼いの減少などの複合的な問題らしい.そしてこのまま放置すると豊かな森が草原に変わってしまうリスクがあるのだ.
解決法は基本的には管理された個体管理,つまり調査を継続して結果にフィードバックをかけつつシカを駆除していくというものと,緊急性のある植物群落にはフェンスを張ることとの組み合わせになるようだ.対案作成や実行に当たっては当然ながら,費用の問題,環境保護者内のイデオロギー的な問題(シカは在来種なのだから,放置しても本来バランスするはず,あるいは野生動物を駆除すべきでないなど)など,解決の難しい問題がたくさんあるようである.
最終的には日本人はどういう環境を望むのかという価値観の問題となるが,何とか関係者の同意により豊かな動植物層を保つ解決にいたってほしいと思わずにはいられない.


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