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和書 508052 (53)



だぁれも知らない (小学館文庫)
販売元: 小学館

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 中谷美紀のお気に入りの画家、マーク・ロスコに似た、ミニマルな抽象画。入念に選んだと思しき色彩を、緩やかな線や、柔らかな面で塗り込んでいる。絵筆で溶かした色鉛筆の色彩は、ページを繰る指先に着いてしまいそうな錯覚を覚えるほど、活き活きとしている。説明的な要素を削いだシンプルさが却って、より直接的に、彼女のパーソナルな感覚を浮かび上がらせているように感じる。
 お話の方は具体的。誰からも無視されながらも自由に生きている、一人の老婆の姿を、子供の「私」の視点で描く。浮浪者の老婆を、くさい、きたない、と避ける「私」が、ちょっとした偶然で微かに触れた、ように思えた老婆の心。中谷美紀は、ちょっと神経質で潔癖症なイメージがあるけれど、そんな彼女の正直な所も、覗いて見える。世界の片隅を、遠慮がちに照らし出して、自分自身の狡さや冷たさを見つめ直しているような、そんな率直さの中に、彼女の繊細さが表れている。
 文の雰囲気をそのまま絵にしたようなページもあれば、絵が行間のニュアンスを補完するようなページもある。簡単な状況説明と心境を綴った文を、繊細に色を重ねた絵が、幾重もの深みを含んだものにする。絵と文が脳裏で溶け合い、同じ一つのページでも、「あ、この場面では、『あぁ、なぁんだ』とほっとしているだけじゃなくって、『心配して損したな』と、ちょっと不満に思ってたり、『お婆さんは私に何か言うんだろうか』と、不安な気持ちになっていたりするのかな」といった具合に、色々と想像が膨らむ絵本になっている。
 手の平に自然に馴染む大きさのこの本、内容はシンプルだけど、何度も何度も味わう事もできる筈。




だいちゅき (新風舎文庫―POST CARD BOOKS)
販売元: 新風舎

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だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫)
販売元: 角川書店

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言わずとしれたガンダム原作者・トミノ氏の自伝的エッセイ集。故郷小田原時代から始まり、学生時代に軽く触れたあと、虫プロに就職して鉄腕アトムの制作に従事~退職してフリー~ガンダムへ至る氏のプライベートな裏側が実にセキララに描かれている。
独特の言い回しも健在。
大学の後輩・チャコとの恋愛(?)模様ははがゆく、「なんでこんなにこの人は理屈で考えるのだろう」と思うことしばしば。

さらにびっくりなのは現夫人が、お見合いしてすぐに荷物を送りつけて単身上京してきたあたり。
アニメ制作が精神的・肉体的にハードであるのは承知しているつもりだけど、さらにその上に大学の後輩との色恋があり、それがダメになり……と、疾風怒濤の人生の凝縮図。こんな人生、私には無理だ。全うできん(笑)

さらには、けっこう他人の悪口が書いてあるところが「やはりトミノだよなあ」と思わしめるところ(笑)

ガンダム当たったあとの氏の「全仕事」も読んだけれど、「この人、けっこうお金に対してシビアだなあ」なんて思ったもんたけど、これ読んだら、さもありなんと思ってしまった。

トミノアニメが好きな人は一読の価値あり。




だから歌舞伎はおもしろい (祥伝社新書 (023))
販売元: 祥伝社

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だれでもできる手品事典 (てのり文庫―事典シリーズ)
販売元: 学研

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だれにもできる体育ゲーム100 (指導者の手帖 (10))
販売元: 黎明書房

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だんだんわかった (角川文庫)
販売元: 角川書店

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ちいさなおくりもの (ART BOX POSTCARD BOOK)
販売元: ARTBOXインターナショナル

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ちいさな幸せ
販売元: パロディー社

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ちくま日本文学全集 (011)
販売元: 筑摩書房

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