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和書 508052 (350)



魯山人書論 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

私は平安・鎌倉の仮名書が一番好きで、魯山人の書論のなかでは、
その辺りの「具体例」は比較的少ないのだが、
魯山人の好みが縦横無尽に炸裂するこの書論の内容は、
彼の高い美意識と大切な心構えが説かれている。

魯山人のあげる具体的な作品も素晴らしく(能書が多いです)、
彼の目の良さに、本当に納得できる。




魯山人陶説 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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今出版界はちょっとした魯山人ブームと思いますがこれは
漫画「美味しんぼ」とTV番組「何でも鑑定団」の影響が大きいでしょう。
かくいう私も例外ではありません。

ですが本書を一読して思うのは魯山人は海原雄山的な理詰めでは
全くないということです。
本書は室町から江戸初期に至る陶器の名品を写真で見せながら魯山人
が評して行きますが、それは理論的な物ではなくて愛してやまない
美点の賛美であり、時として世評は高いけれども自分は評価しない物
の斬り捨てです。
「なんとも言えぬ美しさ、では評にならない」と書きながらそれ
以上のことが書けないもどかしい思いが伝わってきます。

また本書には柳宗悦やあるいは同時代の陶芸作家を名指しで罵倒する
文章がいくつか収められていますが、その怒りの正体が実ははっ
きりとはつかめないのです。※

いきおい読者の興味は真意を探るために、魯山人とはどういう人間だっ
たのかとかいう方向に強く引っ張られ、それはそれで楽しいのですが
まずは魯山人の書と陶器をなるべく思い込みの無い眼で観てみることから
魯山人の理解を始めるのがどうやらいいようです。

※(例えば本書中で一方では柳を罵倒していますが、他方では呉須を
「民芸に属するもの」として「だから美しい」と書いていたり、そもそも
冒頭から「自分は官展や茶人のためではなくて自分の店で使うための
食器を作るのが目的」というような意味のことを言っています。
なお「下手物」とは上等の物ではない民衆雑器のことで柳宗悦が民芸と
いう語を作る前に自ら「下手物の美」として喧伝したために流行した語
です。)

なお所収の各文章は主に自前の刊行物に発表した物や講演の聞き書きを平野雅章
がまとめた物で、時系列に沿わずに並べられています。戦中の物が無い
のは発言の機会が無かったのか、編集でカットされたのかよくわかりません。




我が名は、ジュリー (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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ジュリーは今でも輝き続けているスターだ。
最近はメディアの露出が少ないが、その輝きは舞台で堪能できるはずだ。
そんなジュリーが、36歳のときにインタビューで語った自身のこと。
ゴシップネタではなく、自ら語られる真実は何よりも重要だ。
自伝を読んでしまって、スターの過去を見てしまうとがっかりしてしまうことも
あるが、ジュリーに限ってはそんなことはない。
ますます魅力が増すばかりの永遠のスターである。




私の映画遺言 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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私のピカソ 私のゴッホ (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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池田さんは本書の中で、個人的な内容が多いことや、話が場所的にも時間的にもあちこちに飛ぶことが多いことを、お詫びとも反省とも言えない様子で何度か書いておられますが、確かにある意味、個人的でまとまりの悪い画家論かもしれません。しかし、個人的な内容には池田さんの純粋な情熱を感じ、話の飛躍は池田さんの天才的な直観で離れたものを見事に結びつけたものであり、結果、ピカソやゴッホについて、これまで感じなかった新しく強烈な好奇心を呼び起こされました。
ピカソ論、ゴッホ論では、岡本太郎さんの素晴らしい文章も読んだことがありますが、岡本太郎さんは情熱的でありながらも、あくまで論理を踏み固めて話を展開するのに対し、池田さんのは「私にはどうしてもこうとしか思えない」という調子のものもあり、また、自分のぱっとしない学生時代を披露しつつ、その時に各々の画家について感じたことを語るというのが、まるで池田さんとお茶でも飲みながら芸術談義を聞いているような感じがしてなんとも味わいがありました。
しかし、ゴッホの絵がなぜ現在も新鮮さを保っているかについての、画材(特に絵の具)についてのお話は、画家池田満寿夫の面目躍如たるものがあり、ゴッホの生活状況と合わせて非常に興味深いものでした。
そして、3人目に取り上げた画家が、「好きだというのが恥ずかしい」というモディリアニ。池田さんは勘違いからモディリアニのファンになったという、人を食った話を始めますが、なんとそのモディリアニ論が素晴らしかった。勘違いから入っても好きは好き。池田さんのなんともユニークな人間性に触れ、私は池田満寿夫さんの大ファンになりました。




ワーグナーの妻コジマ (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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ヴァーグナー家の人々―30年代バイロイトとナチズム (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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テッド・ギャラリー―くまの世界美術史 (中公文庫―てのひら絵本)
販売元: 中央公論新社

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テディ・ミュージアム―くまの世界美術史〈2〉 (中公文庫―てのひら絵本)
販売元: 中央公論新社

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ペンギンのペンギン (中公文庫―てのひら絵本)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ペンギン本は世にたくさんあるが、これはペンギン
かわいさを狙った本ではないのである。

ちょっと不気味なんだけどいとおしさを禁じえない
イラスト。人間の視点からペンギンを描写したり、
理解しようとするのではなく、ただただペンギンを
ネタにして遊んでいるだけの文章。どれだけページを
めくってもペンギンは意味不明の生き物のままで、
ぜんぜん距離感が縮まらないのに何故かオモシロく、
ペンギンがいとおしくなってしまう、不思議な本。
すごいセンスだと思う。

あの谷川俊太郎が訳を担当しているところも、文学
好きにはポイント高いのでは?


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