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和書 508064 (29)



柳宗悦民芸紀行 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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柳宗悦著の子供向け日本民藝品紹介本に続き、大人向けのこの本も読んでみた。

柳宗悦の文章は、描写的でない。「形に力がある」「素材がほんものだ」「生きている」など "なんでも鑑定団" ばりの言葉が飛び交う。
本人が興奮して本気で言っているのはわかるが、文章からその形や様子を思い浮かべることができない。
この本は柳宗悦や彼の好む品について知識である方でないと楽しみづらい。

興味深かったのは、戦前の沖縄の古着市の話。
写真が一葉掲載されている。きちんとたたまれた古着の間に、売り子の女性が座っているが、皆髪をぴっちりなでつけた日本髪。着物の着方にも崩れがなく非常に清潔感がある。

柳宗悦はここで多数の織物を買い占め、後日「沖縄の上等の品を内地に持ち出した」と責めを受けたと書いている。
「内地」という言葉は独特で、沖縄・台湾・朝鮮に対して、本州・四国・九州を指しているようだ。著者は民芸品の職人を「文盲で学問もないし、美についても知らぬ人」という意味のことを特段の悪意もなく記しているが、同じ意識が沖縄・台湾・朝鮮に対して働いているように感じる。




大地と人類の進化 上巻―歴史への地理学的序論 (1) (岩波文庫 青 451-1)
販売元: 岩波書店

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大地と人類の進化(下巻) 歴史への地理学的序論 岩波文庫 青 451-2
販売元: 岩波書店

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景観を歩く京都ガイド―とっておきの1日コース (岩波アクティブ新書)
販売元: 岩波書店

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 京都を歩くというのは何と贅沢な楽しみだろう。私はこれまで十数回、京都を訪れたことがあるが、歩いて回ったことはなく、タクシー、地下鉄、バス、レンタカーで慌ただしく名所旧跡を回るのが常だった。これでは京都を味わうことはできないと常々思っていたが、仕事を持っている身では歩く時間を捻出するのは現実的に不可能である。
 けれども、いつかはゆっくりと京都を訪れたいという思いは今も変わらない。
 同書は、京都を歩くという贅沢を写真と文章でふんだんに盛り込んだ、貴重な一冊である。「ピンポイントの観光」よりも「連続した観光」を勧める著者は、名所の途中にも、いや途中にこそ京都の素晴らしさがあると説く。空間と空間をつなぐ連続した変化は、建築や都市設計に携わる者の発言であり、なるほどと思う。
 東山、嵯峨野など、全部で9つのコースが紹介されており、写真や地図にも視覚的な配慮が見える。すべて歩いて回りたいと感じさせる屈指の京都案内である。




五感で楽しむ東京散歩 (岩波アクティブ新書)
販売元: 岩波書店

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東京を紹介する本はたくさん出版されている。どの本を読んでも、著者の主張が伝わってくる場合もある。そして、実際にその場を訪問したり、散歩したい気分になる。

この本も東京を散歩するための本である。しかし、単なるハウツーものの本ではない。すなわち、五感を使って東京を散歩しようと試みるものである。触覚、聴覚、味覚、臭覚、視覚の人間が持つ感覚に訴えながら東京をとらえようとしているのである。「なるほど」、「なるほど」、この5つの感覚から東京をとらえれば、また東京は魅力的な町になるだろう。

そう言えば、5つの感覚を使って、自分が住んでいる町や地域をとらえれば、新しい発見があるかもしれない。そのような意味で、見方を示してくれたありがたい本である。
例えば、デパー!トに行ったら、大理石の中にアンモナイトを発見し、触ってみたくなるだろう。
取り上げた場所やお店などの写真も添付されている。そして、地図のイラストも大変見やすい。

手元に置いてもよい本でしょう。
きっと町を散歩する楽しみが増えることでしょう。




志賀重昂『日本風景論』精読 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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明治になって「風景」が発見された、とは、いわゆる「伝統の創造」的な文脈でよく言われることです。しかし、それが当時持っていた意味を、ここまでわかりやすく解説した本はないのではないでしょうか。わかりやすいだけに不用意な部分もありますが、それを補って余りあるほど分かりやすく整理されていると思います。もう現在の我々には想像できないような新鮮さの理由と、しかし、そこにあった限界と。さらに、ナショナリズムと天皇制の間の志賀の距離は、その後の日本の行き方を考えるうえでも重要なポイントです。文学方面に関心のある方には、柄谷行人『日本近代文学の起源』の「風景の発見」と、そこから導かれた加藤典洋『日本風景論』の「武蔵野の消滅」の併読をおススメします。




新南島風土記 岩波現代文庫―社会
販売元: 岩波書店

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本書は以前、朝日文庫から刊行されてたのですが、それが品切れに
なって以来、長らく絶版でした
ようやく再刊されて良かったと思います

本書は、著者が1964年に八重山の各島を巡った記録であり、
当時の島々の様子が活写されており、大変に貴重なものだと
思います

今でこそ八重山諸島は観光地としても国内有数の場所ですが、
当時は米軍政下におかれており、まだ観光客も少なく、昔からの
文化や生活の姿が残されていました
本書では、そういうことがよく理解できると思います

新城島のアカマタ・クロマタの祭祀(豊年祭)の写真も
掲載されてますが、この祭祀は撮影・録音・録画など一切が禁止
されてるので、どうやって撮影したのか気になるところです

いずれにしても、八重山のことをさらに深く理解しようと思う
方には必読の書でしょう




空からの民俗学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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前半は,日本各地の航空写真をもとに日本人の生活の跡を想起するエッセイ。航空会社の機内誌に連載したものと思われる。一つ一つは短く,派手さはないが,宮本常一独特の静かで力強い文章が味わえる。田舎だけでなく新宿副都心も対象となっている。
後半は各地の写真を使っている。宮本自身の旅の回想をベースにしながら単なる感傷ではなく,根を張って生きる人々の足跡を力強く刻もうという意思に溢れている。




日本列島を往く〈3〉海に生きるひとびと (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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インドネシア―多民族国家の模索 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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