戻る

前ページ   次ページ

和書 508064 (103)



旅は自由席 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

故宮脇俊三さんは、一人で汽車(電車)に乗ることを目的とした旅を一般人に認知させた紀行作家です。
私は、昔から宮脇さんの大ファンですから、その書かれた著作のどれもが味わい深く、どの章からも筆者の人となりが感じられ、旅に関する随筆集ですが、鉄道マニアでない方も楽しく読める作品だと思います。

本書は、1991年に刊行された単行本を文庫にしたもので、旅について筆者の経験と思い出が「自由」に綴られている旅情溢れる1冊です。
「どこかへ行きたい」という章に収録されているエッセイのどれもが、旅に出たい、という気持ちに満ち溢れています。実際に鉄道に乗りたくても乗れない多忙な現代人の代わりに旅情を味合わせてもらえる貴重な作品だと思いましたし、本書の魅力もそこにあると思います。

本書の執筆当時から20年近く経過しました。当時と比較しますと、筆者は亡くなられましたし、ダイヤは大きく変更され、過疎の鉄道線は廃線になり、廃止された特急もあります。

ただ、記されたエッセイに込められている鉄道を愛する気持ちは今でも伝わってきますし、今読んでも共感できることが多いですね。
宮脇俊三さんが遺された作品集は、いつまでも愛読するに値する価値があると再確認しました。




旅々オートバイ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

題名につられて購入しましたが、
久々に最後まで読むのが苦痛な本にあいました。
(それでも最後までよみましたが・・・)

私ももう十数年バイクに乗って一人旅をしてきましたが、
なんでしょう、バイク乗りって、一人で旅することって、
そんなにかっこいいことなのか?
と思ってしまいました。
自分のために旅するのであって、
それを文章にすることの、羞恥心が感じられない・・・

精米機の前で待ち伏せして、
精米に来た小学生から、ほとんど脅しとも取れる方法で、
米をもらうとか、そんなことはワイルドでもなんでもないでしょう。

大抵、バイク旅関連の本を読むと他の本を読みたくなるもんですが、
この著者の本はもう二度と読まないでしょう。




地球味な旅 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






地球物語―46億年の謎を解き明かす (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






地図を探偵する (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 1995年にけやき出版から出た『地図ざんまい・しますか』の改題・文庫化。
 地図愛好家・鉄道ファンとして著名な今尾氏が、廃線跡を歩いたり、地図記号を国ごとに比較したり、地名の由来を探求したりする本。
 なんといっても膨大な知識が凄い。なかでも外国の地図についての造詣の深さは尋常ではない。一日中、地図を眺めていて飽きないタイプの人なのだろう。また、気にかかったことはとことこんまで調べるようで、読んでいて圧倒されるようだ。
 本書で印象に残るのは大字・小字の話。似たようなのがあったり、いまでは消えてしまったりと複雑怪奇な世界なのだが、そこを解き明かしていくのが面白い。




津軽―失われゆく風景を探して (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

太宰治の足跡を辿って青森県の津軽地方を旅する著者はイギリス人。
しかし、今の日本人以上に日本の良さを知っている。
ユーモアを交えた軽快な文章で一気に読ませてくれる。
素朴な日本を愛する著者にはランプという小道具では誤魔化されない厳しい目がある。
最後の木造駅前の旅館で聞いた蜆貝売りの声はそんな著者には快く響いたと思う。

太宰の「津軽」を読まれた方にはお勧めの1冊です。




東京情報 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

実に色々な視点から東京を眺めていると、感心しました。散歩好きのおじさんとしては、一昔前の高級住宅地を紹介してあるのがとても役立ちました。もう少し、地図が多ければと感じます。




途中下車の味 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 1988年に出た単行本の文庫化。
 もともとは『小説新潮』に1985~87年に連載されたもので、日本各地の鉄道を9回にわたって乗り回している。雑誌連載ということで、新潮社の編集者が同行しているのだが、この編集者と宮脇氏の関係が巧みに描かれており、良作だと思う。
 巻末の解説で足立倫行氏が看破しているとおりなのだが、本書は鉄道マニアである宮脇氏が、まったく鉄道に関心のない編集者と汽車の旅をするというところに面白みがある。宮脇氏は鉄道や沿線にまつわる逸話を紹介したりするのだが、のれんに腕押し。編集者は漫然と聞き流し、車窓も見ずに寝てしまう。宮脇氏はやきもきしたり、ちょっと怒ったり、無駄な努力をする。しかし、最後にはあきらめの境地に達する。
 世の中の人たちのほとんどは鉄道マニアではない。そうした世間で、鉄道マニアがどのように生きていくのか。面白い話だった。




小沢昭一的こころ―ノーテンキ旅 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ローカルバスの終点へ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 1989年にJTBから出た単行本の文庫化。
 全国各地、23のローカルバスに乗車して「終着駅」を目指した紀行文。普段は鉄道を専門とする著者だが、ちょっと目先が変わっていて面白かった。
 しかし、バスの旅では宮脇氏独特の視点が失われてしまっているようにも感じられた。宮脇氏の持ち味は、部外者の視点である。田舎の鉄道では、乗車しているのは地元の人々ばかりである。沿線の風景や駅の雰囲気にしても同様である。鉄道に乗るということは、そこに素知らぬ顔で入り込んでいくことになる。同じ空間にいながらも距離感が存在するのである。ところが、ローカルバスでは、この距離が取れない。同乗者、運転手、滞在先の人々との親密な接触が生まれてしまうのである。そうすると、宮脇氏の調子が狂ってくる。冷めた視点が失われてしまうのである。
 失敗した企画だったと思う。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ