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和書 508066 (49)



支那外交史とイギリス〈その2〉アロー戦争と圓明園
販売元: 中央公論社

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安禄山―皇帝の座をうかがった男 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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暗黒日記―1942‐1945 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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 著者は「現代外交史のメモ・備忘」としてこの日記を綴っていたのだという。時事問題に対する考察はあくまで冷徹。親米・知米派としてアメリカとの開戦の不可を訴え、勇ましい愛国論を唱えるマスコミ・ジャーナリストに辛らつな批判を加える。
 それとまったく矛盾しない、日本という国に対する愛情と、日本人として生き、そして死んでいこうという覚悟。これこそ求められて久しい、正しいリベラリストのあり方ではなかろうか。
 清澤の誠実さがにじみ出た好著である。




暗黒日記〈1〉 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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 当時日本には三人しかいなかったと言われる(あとの二人は石橋湛山と馬場恒吾)「本当の反戦論者」清沢洌の日記。日本ナショナリズム研究の泰斗、橋川文三による編集である。開戦から一年経過した正月の日記から開始されている。
 当時、アメリカの実情を知るものなら、この戦争が敗戦に終わることは誰でも予期できていた。この清沢の日記は将来の資料としてあらかじめ準備されたものである。すなわち、当時の新聞の切り抜きを随所に挟んで、いつどのような報道があったのか、再現できるようにしてあるのだ。もちろん内容は戦局に関するものが多いが、日本国内の政治の動きについても詳しく述べてある。
 この日記を読むと、ここまで清沢が反戦リベラルの姿勢を貫いたことには、もちろん彼のアメリカ体験があるのだが、その英米流の自由主義をあまりにも無批判に受け入れてしまっている点(例えば、新婚のベッドを開放して客に見せるアメリカの習慣を実行して叩かれていることにその一端がかいま見れる)や、彼の能力と財力の支えが必要だったことなどは見逃してはならないだろう。
 しかし、それは彼の存在を過小評価する理由にはなりえない。岩波文庫の「評論集」と共に、清沢の思想を知る上では本書は欠かせない。




暗黒日記〈2〉 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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暗黒日記〈3〉 (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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アンコール・ワット―大伽藍と文明の謎 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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安吾史譚 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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安吾史譚―七つの人生について (PHP文庫)
販売元: PHP研究所

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暗号を盗んだ男たち―人物・日本陸軍暗号史 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 本書は、大正13年の宇垣軍縮における軍の近代化に合わせ始まった日本
陸軍の暗号史を太平洋戦争に敗北するまで追ったものだ。

 その一歩はポーランドより暗号専門家である将校を招聘するところから始
まった。その後昭和14年、原久中尉考案の乱数式暗号が正式に陸軍に採用
される。この乱数式暗号が陸軍暗号のかなめとなった。

 この間、外国の通信傍受・暗号解読にも注力するが、中国を除けばその暗
号解読は困難であったという。

 日米開戦後、米軍の無線通信傍受量を増やし、ついに209暗号機によっ
て作成されたZ暗号(日本側呼称)の解読に成功する。また敗戦直前には米
国国務省暗号の解読に成功していたという。

 クライマックスは「日本陸軍の前線部隊の暗号はいくつか解き、戦争末期
に気象用暗号を全面解読した。しかし、主要な暗号は解読できなかった」と
いう占領軍アースキン中佐の言葉だろう。

<感想>

 直接インタビューしたと思われる何人かのエピソードに引きづられ、全体
的にまとまりがなく時系列に沿った理解はしづらい、また専門用語が整理さ
れていないため読みづらかった。

 しかし、陸軍暗号という戦争の裏面で活躍した人々の姿を書いたのは本書
ぐらいではないだろうか。
 「暗号では米国に勝った」というドラマは海軍のパープル暗号の解読によ
る敗北と対比されるだろう。

 が、陸軍に疑問をもつのは前線部隊は強度の低い暗号で良しとするなら、
なぜ暗号機を導入しなかったのか、ということだ。迅速性、暗号強度ともに
その方が高まったのではないか。また、乱数式は原の独創ではないし、なぜ
米軍が解読可能な暗号を使っていたのかという点も素通りされている。

 多くの協力を陸軍人から得て書かれたのだろう、おそらく著者ももったで
あろういくつかの疑問は看過されている。
 


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