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和書 508066 (148)



快楽亭ブラックの「ニッポン」―青い眼の落語家が見た「文明開化」の日本と日本人 (二十一世紀図書館 (0078))
販売元: PHP研究所

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カイロ―世界の都市の物語 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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「世界の都市の物語」シリーズの中でも出色の作品。ムスリーム・アラブ軍によるエジプト征服以来、主にファーティマ朝、アイユーブ朝、マムルーク朝の首都として繁栄したカイロの歴史を興味深く描いた本です。 もちろん既に周知の「史話」が大半を占めてはいるのですが、それでも楽しく読めるのは、筆者のこの地に対する思い入れの強さのせいでしょうか。

 それにしても何故にこのシリーズに、エルサレムやコルドバ、アテーナイ、デリー、バグダード、ヴェネツィア等々の世界史上重要な都市が含まれていないのか不審でなりません。




カエサル (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 本書はカエサルの人生を通観して変革期のローマの動きとカエサルがそれをどのように関わり、動かそうとしたのかを描くことを主題とした伝記であります。内容的には目新しさはあまり無く、手堅さの光るものなのですが、その中で一番の本書の特徴を際立たせようというのなら、塩野七生氏のカエサル伝と比べ見ていくことが、とても効果的であると思います。なぜならば著者と塩野氏は類似した立場をとりながらもその結論が対照的であるからです。塩野氏はカエサルの豪放磊落で広大無比な心根を超越者の余裕であり人好きのする底抜けの楽観主義の源泉と考えておられますが、著者はその絶大な自信と優越感は寧ろ、カエサルを以って孤独の中に突き落とし、その明るい性格もまたどことなく痛々しい影を持っていることを指摘してやみません。二人の伝記は依って立つ視点はほぼ同じで、カエサルへの評価も似通っているのですが、そこから導き出したカエサルの姿はコインの裏表のように対照的であって、しかも共に説得力のある魅力的な像となっているのです。おそらくこれは、作家であることの主観性を重視して已まない塩野氏が愛に似た情感あふれる筆致で描くのに対して、学者としての客観性を重視して突き放した視点から歴史の上で踊る個人の悲哀を強調した二人の著者の基本的な姿勢の差の表れといっていいのではないかと思います。
 元々本書は、中高生を対象に書かれているとのことですが、引用や意見の紹介に最小限の出典の明記すら為されていないことは非常な不満点です。著者はどうも平易さと堅実さは並び立たないと考えておられるかの様です。たとえ読者を誰に想定するにせよ、このような一般への読み物は学術的な世界へとの橋渡しの役目を果たすべきであり、専門的な批判にも耐え得るものであることが望ましいと思うのです。




還ってきた台湾人日本兵 (文春新書)
販売元: 文藝春秋

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日本国内以上に皇民化教育が行われた台湾。それにとことん付き合ってくれた台湾人。日本人はこういう国、こういう人たちの事をきちんと知っておかなければいけない。知らないなんて恥ずかしい。学校で教えるべき。この本なら小学生でも読める。散々翻弄した挙句、一番大変なときに何もしてあげられなかった日本。せめて日本時代を懐かしんでくれる人たちがいなくなってしまう前に問題が解決しますように、そして、一人でも多くの日本人が台湾人日本兵について知る事ができますように。




帰ってきたマルタン・ゲール―16世紀フランスのにせ亭主騒動 (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社

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加賀騒動―鳶魚江戸文庫〈12〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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科学史の逆遠近法―ルネサンスの再評価 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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幕末単身赴任 下級武士の食日記 (生活人新書)
販売元: 日本放送出版協会

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幕末の下級武士のイメージを一言で云えば、
風刺画にある、貧乏で傘張りをしているイメージだろう。
そんなイメージを破り、生き生きとした
シティグルメを楽しむ単身赴任武士の姿がここにある。

仕事はしょっちゅうオフだし、昼間から酒は呑んでいるし、
肴もカツオやマグロは云うに及ばず、
鶏肉や豚肉まで口にしている始末。

落語は聞くは、三味線の稽古はするわ
なにかというと浅草に買い食いツアーに出かけるわ、
横浜に外人を見に行くは、殺伐とした幕末の
イメージを覆す、良書である。





科挙―中国の試験地獄 (中公文庫BIBLIO)
販売元: 中央公論新社

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中国王朝の官僚登用試験である科挙制度を平明にかつ興味深いエピソードを多く交えて解説する名著。
受験生である「挙生」のエピソードを採りあげるのは、一般の読者の興味をそそるからかと思いきや、実はどのような制度にもフォーマルな面とインフォーマティブな面があるのであって、制度的にどのようなものだったのかを記すだけでは、片手落ちになる。そのため、実情を読者に紹介しようという著者の配慮がいきとどいているのである。
本書に通底しているのは、著者宮崎先生のやや諧謔味を帯びた軽妙な文章である。つねに視線は現代から伸びていて、過去にはまりこむということがない。さりとて、過去を蔑むことも現代を自嘲することもない。シニカルさの中の優しさが読んでいて心地よい。
通読して思ったことは、「四書五経」を重視するあまり、実学を省みなかったために清国は滅んだが、しかし、それに学んだ近代日本は逆に実学重視のあまり、今だプリンシプルが欠如しているのではないか?という疑問である。大学では人文系学部より研究が実利に結びつく理工系学部が幅をきかせ、一方安部首相の愛読書は未だに吉田松陰というのはどういうものだろうか。
ところで、宮崎市定『科挙』にはもうひとつ戦中に書かれ、昭和21年に出版された版があり、高島俊男氏はこちらを推薦している。現在は、講談社東洋文庫または『宮崎市定全集』に『科挙史』の名前で収録されている。本書を読了した方は、そちらに挑戦してはいかがだろうか。




科挙の話―試験制度と文人官僚 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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本書は唐~宋代の科挙を具体例を踏まえつつ解説している。
唐宋の科挙官僚たちは、まずいかなる試験を受験したのか。
現代の我々も一度は試験地獄を経験するだろう。
その意味で科挙は興味深い。
科挙に合格して官僚となった人物たちの人生も時代を映す鏡であって面白い。
しかし、科挙に落第する人物たちにも興味を引かれるのは、
試験というものの厳しさを知る我々なら当然かもしれない。
その中でも晩唐の温庭インは、破天荒で驚かれるだろう。
科挙関連の本は多いが、入門的なものとしては世界史リブレットのものがよい。
清代の話に関しては宮崎市定先生の『科挙』がよいだろう。


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