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和書 508066 (169)



消された覇王 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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記紀が政治的意図を持って編纂されたのは万人の知るところ、だが、これは「白い白馬」と言うようなものか。役人が編纂して「政治的意図」を持たない歴史書などある訳がないし、個人編纂だとてそれは同じ穴のムジナだろう。こうなると認識論の領域だが、甚だしい歴史改竄には誰しも義憤を感じるものだ。
かつて日本は古代に大英雄を持ったが、記紀は彼らを歴史から抹殺した。犠牲者は果たしてスサノオとその息子ニギハヤヒである、という内容。ちなみに梅原猛推奨、となっている。著者が検証資料として利用するのは数々の神社記録。
読んでいて「漫画ネタになるなー」とちょっと楽しい気持ちになったが、「そうだったかもしれないし、そうじゃなかったかもしれない」の領域で語気強く感情的な歴史語りをされると個人的にはついていけない。邪馬台国がどこにあったかは「心の遊戯」の世界以外では興味はない。著者はスサノオを織田信長と幾度も対比させつつ熱く語るが、その情熱は私には正直謎だ。資料至上主義でもなければ実証主義信者でもないが、しかしこれを「歴史学」というならおそらく歴史は学問の面目を失う。何度「見てきたんですかー」と突っ込んでしまったことか。もしかしたらこれは語り口の問題かもしれないのだが。
クソ真面目に読まなければ古代史好きの方にはそれなりに楽しい本だとは思う。後は、語りがくどくてエモーショナルでも気にならないという方。著者が語る神社巡りはとても楽しそう。写真を眺めながら旅情に誘われる。個人的には星三つだが、古代史好きの方対象に星四つで。




幻想の彼方へ (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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初版の豪華本時代から、愛読していたが、著者の西洋絵画評論集の中では一番好きな1冊だ。初期のかなり肩肘はった堅い感じがなく、好きなものを読者の前に投げ出して「楽しんで考えてみたら、」というような姿勢が伺われて、とても好ましい。パリのアメリカ人女流画家、ロメーン=ブルークスなど今でも、あまり知られていないが、現在ではスミソニアンのサイトで絵をみることができるようだ。キリコへの考察も直感的ながら、考えさせられた。17世紀の超リアルな静物画への好みもこの本で啓発されたようなものだ。著者に感謝したい。




幻想の画廊から―渋澤龍彦コレクション   河出文庫
販売元: 河出書房新社

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著者の西洋絵画評論集の中では初期の作品だ。当時はあまり知られていなかったシュルレアリスム系の画家の作品を是非知って欲しいという意気込みも伺われる。そのせいか、後年の余裕のある文章より少し堅い感じがするのはしょうがない。
当時の日本で、このような作品に触れる機会は、この本しかなかったと思う。




考証 江戸を歩く (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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考証 江戸の再発見 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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考証 江戸武家史談 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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考証 江戸町めぐり (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 時代考証で活躍した著者による江戸入門。
 生活史よりも、地理と歴史に重点を置く。
 たとえば、上野界隈はどの時代にはどうだったかという変遷、寺社の縁起などを詳細に語る。
 堅くなりがちな内容なのだが、随所に挟み込まれている川柳が江戸の息づかいを感じさせる。
 さすがに言葉もたくさん知っている。

 「祝融《しゅくゆう》の災」(p74)など辞書を引いて意味を調べなくてはならなかった。火事のことだそうだ。
 「掌宇」(p248)は「堂宇」の誤植かと思ったが、こういう言葉はお寺では使うようだ。
 庶民の生活についてはそれほどふれないのだが、後書きで初めて江戸時代の生活を評してこう言っている。

「静かで平和で、生活程度は低いが身のおきどころもないほど退屈な日々であち?た。」(p335)
 当時の人が退屈だと思っていたというわけではなく、今日の我々からすれば退屈な日々だった、ということだろう。




考証日本史 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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考証武家奇談 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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考証 歴史奇談 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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