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和書 508066 (174)



秀吉をめぐる女たち (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 秀吉の糟糠の妻たる於ね(北政所)をはじめ秀頼の生母となった茶々(淀殿)その他の側室たち、母親の大政所や姉の朝日姫ら秀吉一族の女たちに関する記事が、孫引きでしかないとはいえ諸書から引用されています。さらには、千利休の娘ら「秀吉をそでにした女たち」という章もあって、読んでいてそこそこ楽しめる文庫本です。直接「原典」に当たってみたいという人々にとっては不満もありましょうが、桃山時代の女性に関心のある一般読者にはオススメの一冊です。




秘録・東条英機暗殺計画―元・大本営参謀が明かす (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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風俗 江戸東京物語 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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江戸風俗がこれほど正確かつ叙情的に活写された作品はない。いかにテレビの時代劇が出鱈目なものかがよく分かる。綺堂には優れた詩人の資質がある。それが半七モノよりも、むしろこの作品に見事に現れている。思わず陶然とさせられる描写が多いのだ。また「乞食」の部分は、私はわざわざ芝の某図書館からコピーを送ってもらい読んだが、どこが不味いのかわからなかった。綺堂がろくでもない差別者ではないことが分かり、ホッとしたものである。




続 間違いだらけの時代劇 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 本書は前作と違って「時代劇」の間違いの指摘はほとんどない。一般に間違って伝えられた伝承や後付けで間違った解釈をしたものを指摘している。前作のテイストを期待する人には少々物足りないかもしれないが、時代考証を長く続けられた氏の真骨頂は失われていない。紙性の鎧の話や畠山重忠の鎧の臆病板の話など他ではなかなかお見にかかれない話が満載です。




間違いだらけの時代劇 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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 内容は、主に、テレビの時代劇の考証の間違いあれこれ。
 知識がある身にとっては耐えられない間違いが多いようだ。知らなければ何とも思わず見てしまうのだろうが。
 著者の考えは「あとがき」にはっきり記されている。

「時代劇は、チョン髷を頭にのせ、刀を腰に帯びた現代劇であってはならぬ。」
「昔の姿に近づけば近づくほど、おもしろくなっていくものなのである。時代考証を正しくやればドラマがおもしろくなくなるというのは、物を知らぬ人の言い逃れに過ぎない。」

 もちろん著者は何もかもその時代の通りにやれと言っているわけではない。正直に、文化文政以前のことはよくわからないといっているし、自分の失敗談も語っている。
 最も印象に残ったのは、忠臣蔵に関するところ。

「発端から終局まで実録とは大違いなのである。」(p51)と、巷間語られる忠臣蔵は実像とはほど遠いといいながらも、「忠臣蔵は、日本人の誇る日本人好みの名戯曲なのであるから、時代考証を介入させるべきではない……とわたしは思うのだ」(p52)と語る。

 あくまでも、よりよい時代劇、より面白い時代劇を作りたい、という願いによって書かれた本であることが分かる。
 ただし、タイトルはよくない。「間違いだらけの車選び」をもじったものだろうが、こういうタイトルでは、ちょっと志が低く見られてしまうだろう。




マリー・アントワネット〈上〉 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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古臭いと言われたらそれまでだが、
格調高く非常に美しい翻訳。
日本語の織り成す綾のような壮麗なる文体。
この人以外の翻訳では、物足りなさを感じてしまいます。




マリー・アントワネット〈下〉 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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辰野隆氏にフランス革命を嫌悪させ、池田理代子氏にベルサイユのば
らをインスパイアさせた作品。

プライドが高く、感情に強く支配され、何かに傾いたらはどめが効か
ない、甘ったれた性格のマリー・アントワネット。多分、当時の上流
階級においては、どこにでもいそうな女性だったと思います。似た例
を探すと、ナポレオンの最初の奥さんのジョゼフィーヌでしょうか。
ただ、アントワネット本人ならず皆にとって不幸だったことは、旦那
がナポレオンのような強い性格の男ではなくルイ16世だったこと、王
妃だったこと、そしてそれまでのブルボン王朝のツケを払わされるハ
メになったことでしょうか。

この本を読むと、革命をより暴力的な方向へ導いた連中を非難すると
ともに、革命後のアントワネットに深く同情を覚えるのは確かかと。
革命前に彼女がなしたいろいろあるあきれた事柄も、ある種許してし
まうかもしれません。実際そう思わせるほどの筆力のある作品です。

けど、アンドレ・カストロのアントワネット伝も併せて読むことをお
薦めます。そうでないとバランスが取れません。その上でアントワネ
ットへの評価をきめたほうがよいです。




満州帝国 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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日清戦争からソ連抑留まで、満州=中国東北地方を軸にみた歴史書である。大陸に対する当時の感覚をうまく伝えているし、歴史の流れを理解させてくれる教科書であった。
一部には、今では信頼性に欠けるとされている書物からの引用もあるが、原稿執筆が1996年ということであれば、仕方のないことだろう。




水木しげるの娘に語るお父さんの戦記 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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本書は、1985年の絵本版「お父さんの戦記」を増補・改訂して文庫化したものです。

作者の軍隊生活、ラバウルでの現地人との交流、復員後の生活、三十年後のラバウル再訪を、自分の娘に語り聞かせる形で文章にしています。

平易な文も読みやすいのですが、挿絵64点のほとんどが筆者の独特な点描で描かれていて、その出来がたいへんすばらしいと思います。

今回の文庫版では「初版」「絵本版」のあとがきが削られています。かわりに、ラバウル再訪以後のトペトロたちとの交流についてのべた「あとがき」が付け加えられています。しかしこの「あとがき」は書き下ろしではないようです。既存の文章を貼り付けたような、唐突な印象をぬぐえません。

また紙質が再生紙のような手ざわりで、日に焼けやすいのが気になりました。「絵本版」の点描がまっ白な紙に鮮やかに刷り上がっているのにくらべると、手元にある文庫版のイラストは少し黄ばんでしまっており、それがなんとも残念でなりません。本作品は文章ばかりでなく、イラストもすばらしいのですから、なんとかならないものでしょうか。




明治奇聞 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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