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和書 508066 (255)



人類学的世界史―文化の木 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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スペイン内戦―政治と人間の未完のドラマ (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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文章が乱れ気味で、学術的価値の低さを露呈している。真実なのか、著者の思いこみによる空想なのか、判然としない記述も多いが、どこかで読んだことのある文章があちらこちらに散見される。引用等について、きちんと許可を取っているのか疑問が残った。




隋唐帝国 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 本書は、タイトルのとおり、隋による天下統一から大唐帝国の崩壊に至るまでの歴史を論じるものです。但し、単なる個別王朝の栄枯盛衰としてその過程を描くのではなく、中国史全体の流れを前提として、国家による人民支配の貫徹度合いや、中央権力と在地権力の関係の推移などに注目しつつ、この時代の政治的・社会的特徴や歴史的な意義を解き明かそうとするものです。
 特に、両税法への移行、府兵制の崩壊、藩鎮の登場などには具体的な分析が加えられており、当時の政治的・社会的条件の下、律令的中央集権の夢があえなく挫折していく様がビビッドに描かれています。
 また、安史の乱や黄巣の乱等についても、単なる史実の紹介だけではなく、その社会的な背景・性格、意義付けなどが論じられており、知的興味を刺激されました。
 他方、隋唐朝の体外関係については、然るべき紙幅が割かれてはいるものの、些か事実関係主体の記述になっている観もあり、戦略的意義付けの分析などにもう少し踏み込んでもよかったのではないかと思います。

 本書は「誰が、何時、何をした」ということを素直に論じる本ではありません。東洋史に馴染みの薄い方には些か骨が折れることと思います。他方、中国の歴史に大きな興味を抱き、単なる「物知り」の域に飽き足らない向きには、恰好の手引きになるかも知れません。良い本だと思います。




西欧市民意識の形成 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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西欧の衝撃と日本 (講談社学術文庫 (704))
販売元: 講談社

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平川祐弘氏は、「西洋文明と日本の邂逅」という大きなテーマに、一貫して比較文学の立場から取り組んできた碩学で、数多くの著作をものしている。比較文学といっても、氏のいう「文学」の意味は非常に広い。純文学から軍人の日記まで、多様なテキストを丁寧に読み解くことで、登場人物の心のひだに分け入り、時代や人物を浮かび上がらせていく手法、それが氏の身上である。氏の著作は、無味乾燥や衒学趣味に堕すことなく、一般の読者にとっても読みやすく書かれたものが多い。その中でも本書は最も取っ付きやすく、かつ面白いものではなかろうか。

本書に収められた論文は、安土・桃山時代から幕末維新、明治、大正、昭和戦前期までの非常に長い時期を対象としており、また各章に登場する人物も、宣教師から作家、外交官、軍人まで非常に多彩である。そして、ある意味でばらばらな各章を貫いて、全体としてのまとまりを作り出しているのが氏の畢生の課題、つまり西洋の衝撃と日本というテーマである。様々なテキストをうまく織り込んだ著者の叙述は精彩に富み、読者に様々な時代や人物の内面に触れる思いを味わわせてくれる。各章がそれぞれに面白く、「論文」というよりは「作品」と呼びたくなるだけの質を備えている上、多様な対象が一つのテーマで結ばれて響きあい、全体としてみれば近代日本の歴史を、側面から鮮やかに照らし出したような印象をうけるのである。

私がこの本を初めて読んだのは随分前の話だが、学校では決して面白いと思わなかった日本近代史に私の関心をひらいてくれたのはこの本だった。「一読の価値がある書物は再読の価値がある」といわれるが、本書も何度となく読み返したくなる名作である。




西欧文明の原像 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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世紀末ドイツの若者 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 若くして老成する精神もあれば、老いてなお若さを失わない精神もある。上山安敏の本書は確実に後者に移行しつつある。

 本書で取り扱っているのは、書名の通りに『世紀末ドイツの若者』で、1890年代から1910年代を中心としたドイツの若者の生態の姿である。それぞれの章で、ベルリンの郊外に徒歩旅行するワンダーフォーゲル(渡り鳥)の一団、そこに出自をもって後にブントにも至る「自由ドイツ青年」、ハイデルブルグで決闘に明け暮れる大学生、ミュンヘンの街頭とベルリンの帝国議会で猥褻芸術取締り法案から芸術を守るべく共同戦線をはった若者達、ミュンヘンから出発してモンテ・ヴェリタ(真理の山)でコミューンを形成する若者達、そして世紀末転換から後にその一部がナチズムに至る若者達の姿がある。

 これだけの時間と地理の幅をもった―しかも当然のことながら、必ずしも内的な交渉はない―対象を、同時に扱うことは難しいに違いない。実際、著者の博識にも一因があって、初出で説明なしといった術語に面食らうこともあったが、文庫版では索引がついたので、この部分はだいぶ補われた(文庫版と原版とでは豊富な写真も微妙に異なるが、どちらも臨場感があってよい)。

 冒頭に出てきたワンダーフォーゲル(の精神史の一部)が、最終章でとんでもないところに出てきてしまうという構成は、物語として上手くできており、途中にディティールに至って脱線してしまい、そこで顔を出すニーチェやウェーバーは活き活きとしていて、そこが近年多くなってきた学問の社会史の中でも際立つ。著者もドイツで山登りをしていたという身体性のなせる共感だろうか。

 解説で木田元も書いているように、これで筆者の専門が法社会史だというのだから驚き感嘆するしかない。




征西従軍日誌―一巡査の西南戦争 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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成長のアジア・停滞のアジア (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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はっきり言って名著。

まず、データが豊富であり根拠に必ず事実がある。しかし、この本を名著たらしめているのは、そのデータを用いたストーリー構築にある。データを無秩序に載せているだけの駄本は論外としても、ここまでストーリーに説得力があるのもめずらしい。あまりに見事なので忘れない。

また、自分の論を説得力あるものにするためのデータのいじり方もうまいと思う。どこでどのような指数を作ったら根拠ある事実になる、という点に対する理解が深いのだろう。

私は分析の方法を学ぼうとして買ったのだが、将来に何度も読み返すことになると思う。当然ながらアジア経済を学ぶ上でも素晴らしいのであしからず。




西洋中世世界の成立 (講談社学術文庫 (1241))
販売元: 講談社

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