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和書 508066 (256)



西洋哲学物語〈上〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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原題は"The Story of Philosophy"。1926年に出版されるやたちまちベストセラーとなり、世界各国に翻訳された名著。通常の哲学史とは異なり、重要なビッグネームを数名取り上げてその生涯や思想、歴史上の意義について解説・批評すると云うスタイルを取っており、話題の取り上げ方も必ずしも客観性を第一義としている訳ではなく、また今日では主流でない解釈や明らかに誤りに分類される記述も散見する為、教科書として使うのは無理だろう。だがその分、その人物と思想の全体像を大きな流れの内に生き生きと描き出してみせる手腕は美事であり、哲学すること、哲学して生きることの楽しさや充実感を学び、実感するのにはうってつけである。文章を追っているだけで何故だか本当に人格が陶冶されてゆく様な感触を覚える本と云うものが世の中には存在するものだが、本書は正にその様な意味での良き教養書である。訳文は必ずしも原文に忠実である訳ではないが、元来仲々の名文であると云う雰囲気は充分伝わって来る筈である。

尚、上巻で取り上げられている人物は以下の通り。

プラトン
アリストテレスとギリシアの科学
フランシス・ベーコン
スピノザ
ヴォルテールとフランス啓蒙




西洋哲学物語〈下〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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大哲学者列伝の下巻。下記の通り取り上げられている人物は今日の基準とは少しズレていて、今の著者ならばショーペンハウエルやスペンサーにわざわざ一章を割いたりはしないだろうし、クローチェやサンタヤナに至っては今の若い人達は名前さえ知らぬのではないだろうか(1976年に書かれた訳者あとがきにしても、現代の哲学の主流は実存哲学、と云う様なことを言っていて時代を感じさせる)。だが「こんな思想家には興味が無いから」などと言って食わず嫌いはしないで欲しい。試しに読み進めてみれば、きっとその叙述の奥深さに心を打たれる筈である。行間の端々から、それぞれの人間性を見詰める著者の温かい眼差し、自分の頭でじっくり熟成させた洞察が溢れて来て、読む者の共感を誘わずにはいられない。世界について考えると云うこと、その世界の中で人間が生きてゆくと云うこと、そうしたことについて腰を据えてしんみりと考え込んでみたくなったら、是非本書を手に取ってみることをお勧めする。

イマヌエル・カントとドイツ観念論
ショーペンハウエル
ハーバート・スペンサー
フリードリヒ・ニーチェ
現代ヨーロッパの哲学者 ベルクソン、クローチェ、ラッセル
現代アメリカの哲学者 サンタヤナ、ジェイムズ、デューイ




西洋哲学史 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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哲学に興味があり、学校で紹介され手に取った。
ある程度の哲学的知識を前提に(たとえばプラトーンを読んだことがあるでしょうが、というような言い回し)書かれている部分もあり、
本当にゼロから読むには辛い部分もあるだろうが、
著者の地位もさることながら、学校の教員からも「過不足無く基本的哲学史の事項が充分載っている」との言葉があり、信頼性は充分。
また、本書の特色として哲学用語をカタカナで書いたりラテン語で書いたり日本語で書いたりしているので、
これから本格的に哲学を学ぼうとする(従って語学も習得しなければならない)人には、雰囲気を掴むのに役立つ。
内容としては、なじみのない部分は難しく感じたが、
古代ギリシアや近代あたりは個人的に好きで確認と理解を深める意味で読み、
知識の幅を広げるのに役立った。
欲を言えば、全用語にラテン、ギリシャ、日本語、英語などの多国語表記をつけてほしい。
ハードルが高く感じる人でも、一度読んでみると生涯の学習の基礎になるはず。




世界に於ける日本美術の位置 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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戦後責任論 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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戦後に生まれた世代の、戦争に対する責任のあり方を問うたものである。
以下に論旨を要約する。

 戦後生まれの日本人には、戦争責任はない。
 しかし、日本国民である限りは、アジアの戦争被害者の声に応える責任がある。
 責任とはすなわち、Responsibility=応答責任のことである。
 なるほど、我々はアジアの戦争被害者の呼びかけを無視することもできる。
 しかしそれはアジアの人々と関係を拒否することである。
 それで果たしてアジアの一員としての未来が開けるのであろうか。
 この「応答責任」を果たすことこそ、戦後責任を全うし、戦争を終結させる道である

この論旨自体にはそれなりに説得力はある。まっとうな意見だと思う。
しかし、本書全体にはかなり問題がある。

まず、アジアの戦争被害者とは、本書ではイコール従軍慰安婦のことである。
高橋氏は、西尾幹二氏や藤岡信勝氏ら慰安婦否定派に徹底的な批判を加える。
本書の内容はほとんど、この批判に尽きる。
しかし高橋氏自身は、従軍慰安婦の強制連行が事実である根拠は何も示さない。

更に、日の丸や君が代は反対、天皇制だって廃止せよという。
自分のアイデンティティの中心が日本人にあるとは思っていない、ともいう。
しかし、日本人であることに誇りを持っていないのなら、
いったい何のために日の丸や君が代に言及しなければならないのだろう。

もっとも疑問におもったのは、戦後生まれの高橋氏にとって、
この問題がリアリティを持ちえるのか、という点。

頭のなかだけでこさえた問いには血が通わない。
せめて、なぜこの問題をとりあげたのか、
高橋氏自身にとって、この問題がどれほど切実なのか、
それを示してほしかったと思う。

「靖国問題」はそれなりに良かったが、
本書は期待はずれであった。




戦国時代の貴族―『言継卿記』が描く京都 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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山科言継の日記をもとに当時の社会を描く
本ですが、この言継が庶民的でなかなか
楽しいかんじがしました。
貴族も大変だなぁ。というのが感想です。
衰退する貴族の世界と、そこでなんとか
生きていこうとする言継の姿は、過去の栄華
にとらわれているだけではない、生な貴族の
あり方を見せてくれているように思います。
戦国大名の話などもあるので、

戦国時代を勉強するためにも面白い本です。
この時代の貴族については、あまり関心がもたれて
ない気がするので、新鮮な印象です。




戦国大名と天皇―室町幕府の解体と王権の逆襲 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 日本の戦国時代において、天皇の権力は衰微していたが、権威はそうではなかった。ということを立証する。ある意味、それは明白なように思え、私としては”なぜ”についてが気になる。
 その設問に迫るものではなかったが、具体的に天皇の権威が戦国大名たちに”どのように”利用されていたのかを追及する本書の内容もそれなりに興味深い。
 織田信長も天皇の権威を利用したひとりであり、本書にはその具体的内容が述べられていて、私の信長観とはいくらかずれている(もちろん本書の内容が史実に近いはず)。つまり、私の歴史観に修正を加える意味で興味深かった。さらには信長の父信秀や六角義賢、今川義元など、信長より一世代前の戦国の状況を俯瞰する意味でも面白い。




千利休 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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占領史録〈1〉降伏文書調印経緯 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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占領史録〈2〉停戦と外交権停止 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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