戻る

前ページ   次ページ

和書 508066 (327)



芝居風俗―鳶魚江戸文庫〈29〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






芝居ばなし―鳶魚江戸文庫〈35〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






渋沢家三代 (文春新書)
販売元: 文藝春秋

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

幕末、明治、昭和を生き抜いた渋沢栄一。
尊王攘夷から、一橋慶喜(徳川慶喜)に仕官、パリに渡り、
明治政府の超エリートコース。
その後、自分の思いを貫くため転進、実業家、起業家の道へ進む。
日本初の第一国立銀行の頭取を背景に、次々と日本の礎となる企業を
起こしていく。その数はなんと500社とも。
その頃から息子や孫など後継者の様々な問題も起き、戦後の財閥解体へ。

歴史上の人物には沢山の偉人がいる。
しかし、我々が現在の生活している資本主義社会を背景にし、
すべて実話としてこれほど驚かされる人物はいないのではないか。
三菱財閥の創業者、岩崎弥太郎との戦いや
三井物産とのせめぎあいなど、正に日本の企業の中心にいた。
その反面、財なき財閥と呼ばれるほど、自らの私腹を肥やすことなく、
日本のために尽くしたのは、子孫にとっては不幸な面もあっただろうが、
誰もが慕い、引退後も会長や顧問や相談役になったんだろう。

偉大な実業家を父にもった息子がスキャンダルにより廃嫡になるなど、
渋沢家という家系も人間の弱さが浮き出ていて、微妙な共感を得る
経営者も沢山いるのではないかと思う。
お金に関する不正や横領が多い、現在の日本人には学べることが多い。

また、文庫本の1冊で渋沢家のその後も学べるので、
入門篇としてもいいような気がした。
飛鳥山にある、渋沢栄一記念館もオススメです。





シベリアの生と死―歴史の中の抑留者 (同時代ライブラリー)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

もし私がシベリアの収容所に入ったら生きて帰れってこれなかっただろう。万が一、生きて帰ったとして人間らしい心は失ってしまっただろうーそう思う。「(収容所で生き延びるために)嘘をつくのが有利ならばいくらでも嘘をつき、だましたほうが便利ならばだませるだけだませばよい」という元収容者の言葉には頷かざるをえない。真実なのだから。そして、それでも生きて帰った人がいて、こうして本があることが希望。日本とソ連。二つの国のエゴイズムに翻弄され苦しんだ人々の記録。




資本主義は江戸で生まれた (日経ビジネス人文庫)
販売元: 日本経済新聞社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)


 タイトルは少々センセーショナルであるけれども、本書の読後感を一言で表現するならば、「チョンマゲ資本主義」(造語)の玄妙さだ。

 先ず、江戸時代の経済システムは、基本的に「米本位経済」と「貨幣経済」が並立し、しかも通貨については世界的にみても珍しい「三貨制」(「江戸(東)の金遣い・上方(西)の銀遣い」プラス銅貨(銭))であった。当然のことながら、金と銀という本位貨幣の交換比率は、現代の円−ドル(又はユーロ)のごとく変動するわけで、チョンマゲ・トレーダーたち(!)の苦労が本書で偲ばれる。ただ、これらの経験が幕末の開国以降における対外取引(貿易)に大いに役立ったことは言うまでもないだろう。 

 さらに特筆すべきは、泰平の世において有効需要を創出させた「大江戸ケインズ政策」である。具体的には、大型公共事業(?)としての天下普請、参勤交代そして大火事(!)がそれである。計量経済史的な研究結果によれば、18世紀末以降の日本の1人当たりGDP成長率は、当時の最先進国イギリスのそれを大幅に上回っていた、とみられており(岡崎哲二『江戸の市場経済』参照)、守旧派による巻き返しなどがあったものの、江戸時代は総体として、実に巧みな経済運営を行っていたことが本書で判る。

 最後に重要なポイントは、江戸時代の経済システムにおける「公(おおやけ)=公共性」への自覚である。このことに関しては、筆者である鈴木浩三氏が06年2月24日付け『読売新聞』で「江戸の市場経済と自律」と題した論攷を発表しており、詳しくは述べない。しかし、「江戸時代から日本人に備わってきた市場経済システムに関するDNAの再認識とともに、新たな『公』意識の構築」(本書)が今こそ求められており、私たちは「与古為新(古きに与り新しきを為す)」(司空図)の精神を忘れてはならないだろう。





私本 GHQ占領秘史 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






島津義弘の賭け (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

一般向けの本でありながら、戦国時代〜織豊時代の論文にも都度都度参考文献として名前が挙がってくる本で、特に現在では戦国時代の島津氏の研究書として唯一入手しやすい文献でもあり、あの『島津奔る』のネタ本となったのでは?とも言われている本です。
著者は巻頭で”あくまで当時の史料に基づく”という姿勢であることを表明し、「守旧派、時代遅れ→島津義久」「進歩派→島津義弘」という結論に基づき、最後は進歩派・義弘の息子である家久が藩主となって藩政を掌握し、「勝利」した…という筋で話を進めているように感じられました。しかし、私もこの本で島津氏について興味を持って、原典とも言える「薩藩旧記雑録」が所収された『鹿児島県史料』などを見るようになりましたが、山本氏の言うように「進歩派:島津義弘」という見方が成り立つのか疑問を持つようになりました。というのも、山本氏の結論が成り立つような史料のみをこの本では取り上げ、それに疑問を呈するような史料を切り捨てていたからです。特に山本氏は進歩派+義弘派の家老として伊集院忠棟を高く評価していますが、伊集院忠棟は義弘より義久に近かったのではないかという宮崎県や鹿児島県在住の学者からの反論もあるにも関わらず、そちらの方はほとんど注目されないまま今に至っています。山本氏が東大教授という名声が物を言った物でしょうか。
この本が発行された時期は、ちょうどバブルが崩壊し、「犠牲を伴う改革」が言われながらうまく行かなかった時期に当たります。この本は、その時代に乗じて「犠牲を伴う改革を実行しようとした人物」として島津義弘を主人公に祭り上げることにより、この分野の本としては異例のベストセラーとなった、山本氏の史料の再構築による「物語」と言うべき物でしょう。
小説ではありますが、やはり原典の史料によく当たった上で書かれた『島津義久』(桐野作人著)などもあわせて読まれることをおすすめします。また、『鹿児島県史料』や『島津家文書』を読んでみるとっかかりとなる本として位置づけるのがよいのではないでしょうか。




島原の乱 (中公新書)
販売元: 中央公論新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 島原の乱に、戦国的な特徴が多く出ていることから、中世から近世への移行を象徴する出来事と捉えて解説する。武士と農民が、まだ越えられない身分制度の壁で完全には仕切られていなかった時代、キリスト教が他の宗教との共通点を持って存在していた時代を背景として、島原の乱の経過をたどっていく。
 戦国末期の日本の精神風土がどのようであったのか、当時の戦闘はどのように行われたのかが興味深い。




縞模様の歴史―悪魔の布 (白水uブックス)
販売元: 白水社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ジャンヌ=ダルクの百年戦争 (清水新書 (042))
販売元: 清水書院

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 本書は、オルレアン解放以来の「ラ・ピュセル」ことジャンヌ・ダルクの活躍を縦糸としつつ、14世紀末期から15世紀前半にかけてのフランスにおける政治状況を概観するものです。
 ちょうど百年戦争後半にあたる時期ですが、筆者は、この時代の政治闘争の基本的な性格に関し、「英国vs.フランス」という図式ではなく、フランス王国という領域内における「ヴァロア王権vs.ブルゴーニュ侯権vs.親ランカスター勢力」という図式を念頭に、フランスの内乱としての視点を強く打ち出しています。近代的な国家像を前提とせず、欧州中世の権力状況をありのままに捉えるという姿勢のようです。
 ジャンヌ・ダルクの活躍に関しては、宗教的感受性が豊かな普通の少女が、ヴァロア派の複雑な思惑の下、王権確立のための政治的な演出に利用されたとの認識が示されています。実際のところどうだったのかは知るよしもありませんが、何やら気の毒で哀しい話です。
 中世フランスの政治史はやっぱり複雑です。本書はよくまとまっていると思いますが、地名・人名を消化するのがけっこうホネです。また、著者の文体には、些かクセが感じられ、人によっては気になるかも知れません。


前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ