和書 508068 (369)
シンプル人生の経済設計 (中公新書ラクレ)
販売元: 中央公論新社
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著者は、テレビなどでも活躍している、セコで有名な?エコノ
ミスト。主張は、これからの時代を生き抜くために、身辺を軽く
すること、できるだけリストラを拒否しながらも、仕事の不倫
(副業)をし、好きなことで食べていける準備をすること、であ
る。
おおむね異論はないが、実感としては、好きなことで食べると
いうのは理想なのだが、それほど簡単なことではない(誰にもで
きることではない)ように思う。このあたりがやや楽観的に表現
されているのではないか。
ただ、経済的にも、氏の予想通りすすんでいる(企業業績が良
くなっても、給与はよくならない等)。そうした中で、多くの人
の幸福につながるよい提案を含んだ本だと思う。良書です。
シンプル・リーダー論―命を懸けたV達成への647日 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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まず、この本の内容は以前「夢」というタイトルで発売されていたものと同一です。タイトルを変えただけです(夢の方を持ってるのに買っちゃったよ…)。
前半は星野氏の人生哲学や組織に関する考え。ぶっちゃけトーク的な内容が多いのだが主張はごくごく真っ当なもので、氏が「理想の上司」とされることが頷ける。後半は阪神のチーム内改革に関する話。そのため、後半は野球好きでなければ退屈かもしれません。
「配慮はするが遠慮はしない」,逆の人が如何に多いことか。「権限があるのだから同量、同範囲の責任がある」,これを認めてしまうと職を失う人が如何に多いことか。
星野氏が「当たり前のことをやっただけ。ただし本気で。」というのがよくわかる。
新編 山靴の音 (中公文庫BIBLIO)
販売元: 中央公論新社
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1959年に朋文堂から出た単行本の文庫化(1981年)。といっても、相当な量の増補があり、別の本といってもいいくらい。二見書房の改訂版とも、かなり異同がある。
著者の芳野満彦を知るには、まず『山に登ろう』(筑摩書房,1987年)を読んだ方が良い。ほかの資料でも良いが、とにかく、著者の壮絶な人生を知らないうちに本書を読んだとしても、まったく無意味。
まあ、それはさておき、本書で語られているのは、著者の青春の日々の登山。第二次大戦が暗い影を落としており、そのなかで孤独と鋭さがつくられていくさまには鬼気迫るものがある。文章は平静で呑気に見えるが、その深層を見抜けると、非常に面白い。
意外に登山家としての欠点が多い人物のようだ。
身辺愛語
販売元: 古川書房
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新編 イチロー物語 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社
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少年期から現在までのイチローの野球人生を辿る貴重な記録。今ではあれほどクールで動揺しない青年が、高校一年の時ピッチャーをやってひどく打ち込まれ、はじめて野球をやめたいと口にしたというエピソードや、プロ入り二年目で一軍と二軍を行ったり来たりしていた頃に、高校時代の監督に見せた涙など、信じられないような話も本書には書かれている。しかし、イチローがより人間味のある野球選手に見えてきて、以前よりも彼に好感が持てるようになった。
イチローの練習に毎日休まず付き合うことで自分の人生を犠牲にしたと書かれている父・宣之が、以下のように語る箇所がある。
「私たちの身体は、両親をはじめ、多くの人々、自然の恵みによって生かされている。それだけに、無駄の人生を歩めば、私たちの心を支えているすべてのものも死んでしまうということです」(57頁)
こんな説教臭い言葉も、イチローのために全てを捨てた父が語るとやはり凄みがある。子供に対する過剰な期待という類いのものではなく、この父はイチローが失敗したら自分自身の人生も道連れになる覚悟を決めており、そこには悲壮感すら漂っている。この父親なくして天才イチローの存在はあり得なかった。
新編 かげろうの釣り (つり人ノベルズ)
販売元: つり人社
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新編 ことばの作法―心を伝える“ひと言”の知恵 (PHP文庫)
販売元: PHP研究所
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新編 綴方教室 (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社
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新編 釣魚迷 (つり人ノベルズ)
販売元: つり人社
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温故知新というか何というか頭の下がる思いで読みました。
30年以上前に図書館で借りて、釣の手法の参考にしていました。当時はフライフィッシングなんて日本には無かったので、イクラの付け方とか、お弁当の持って行き方とかのノウハウが役立ちました。
貴族出身なんで、少々鼻持ちならない表現が少しだけありますが、大人になって新たに購入して読んでみたらびっくり!昭和天皇の同級生とはとうてい信じられないくらい進歩的、リベラルでグローバルな教養人でした。
外務省エリートの椅子を約束されていた総理大臣の孫の公家さんのご子息がなぜ外務省を辞任して民間大使として中華人民共和国との交流(日中国交正常化の前の時代ですよ)に尽力したか?新米外交官としてサイパンに赴任して目撃した外務省官僚と利権企業の腐敗ぶりの暴露など、杉原千畝と同じく正義感の強い外務省の異端児ぶりが語られています。
当時の同盟国のナチも大嫌いだったようです。ドイツ人は釣のルールも守れない、フランスの鱒達は馬鹿なくせに威張り散らすナチの制服なんか怖くもなんともないなんて凄い表現です。
一方、良質なテグスを入手するためにパパと一緒に蛾の飼育をして母親に怒られるなんて超バカ親子ぶりも披露しています。
これほど立派で知性の高い方が我々釣り馬鹿と同じ興味の中心を持っていて、同じようなアホな悪あがきをしていることを知って、釣り馬鹿として正々堂々釣り馬鹿を続ける勇気をもらえました。
シンボリルドルフの時代―同時代の優駿たち (MYCOM競馬文庫)
販売元: 毎日コミュニケーションズ
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