和書 508072 (15)
1945年の少女―私の「昭和」
販売元: 文藝春秋
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1946・文学的考察 (講談社文芸文庫)
販売元: 講談社
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1961コンゴ―前進か死か〈4〉 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社
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1963年のルイジアナ・ママ (徳間文庫)
販売元: 徳間書店
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1973年のピンボール (講談社文庫)
販売元: 講談社
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「風の歌を聴け」が中身の無い宝石箱だとするなら、
「1973年のピンボール」は中身のある宝石箱。
キラキラとした文章は素敵であこがれます。
箱の中身は時の流れの確かさと、自分の感覚の不確かさとでも言いましょうか。
前作にも増して読む価値があると思います。
但し前作を読んでから読むべきだという気が多少はしますが。
1974ジョーカー (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 250-1))
販売元: 早川書房
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新聞記者エディーが猟奇殺人事件を追って破滅してゆく、
といったストーリー。どうもトマス・ハリスの影響でしょうか、
こういう猟奇的な殺人事件が起こるとどうしても犯人の
心の闇が解き明かされることを期待してしまうのですが、
そのような類のものは殆どありません。筋立ても描写力も
一貫性に欠けており、エディーも粗野粗暴で滅茶苦茶をやり
つづけ、女性にはもてても根が粗暴なので関係がうまくいかずに
荒れまくり、大量飲酒の後、また起き上がって事件に立ち向かう、
というような流れで話が進んでいきます。
ただ筋は滅茶苦茶でもラストは一応まとまって破綻が避けられて
いるし、なにより作品にエネルギーを感じます。エディーの狂奔ぶり、
エディーと全く心が通じていないようにみえる、善良な市民そのものの
エディーの母親や親戚、殴られて逆上するエディーのガールフレンドたち、
いずれも十分なリアリティがあります。また行間から漂ってくる
ヨークシャーの雰囲気もルース・レンデルばりにおどろおどろしており
ナイスです。本編ではありませんが日本語版序文も短文がつらなる
構成で迫力があり、「心の奥底から生まれた小説」であるという点
には素直に納得できます。ただこの本が「他のどの本よりもよかった」
とは思えないのでそこのところに難はありますが。。。
1977リッパー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房
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現実に起こった事件(ヨークシャー・リッパーことピーター・サトクリフ)を下敷きにしているだけ、前作よりはわかりやすく思った。下敷きにしている、と書いたが別に犯人像や事件の真相に迫っている(マーダーケースブックみたいなドキュメンタリーになる)のではない。この本は、ひたすら事件の捜査にたずさわる刑事や新聞記者、そして被害者たる売春婦たちの物語であり、かつ、混沌の時代の物語である。
前作と同じ登場人物もおり、正義も良心も意味のない暗黒の世界に生きる様子は変わっていない。泥土のような腐敗した社会を泳ごうともがく彼らの姿は息苦しさを覚えるほどであり、繰り返し挿入されるおぞましい悪夢のイメージ、ランチをとることより気軽に行われる暴力とセックスは読み手の好悪のわかれる本であろう。
オビに〈読書界騒然!!〉と書いてあるのだが、読書界ってドコにあるの?
1980アイコ十六歳 (河出文庫)
販売元: 河出書房新社
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堀田の作品は、文庫化に際して作者のコメントが新たに添えられたものが多いが、この「1980アイコ十六歳」は新装新版であり、当初の文庫化の際のコメントに加え、ごく最近の堀田のコメントまで添えられているのが良い。彼女の作品のファン・この本を懐かしいと思われる方は、改めて手に取ってみても良いと思う。
作品自体は、彼女の他の作品に比べても、やや肩が力が入りすぎたものがあり、さながら「青年の主張」のような部分がある。発表当初話題になった本だが、今になっては評価を分かつものがあろう。
1980ハンター (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房
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1983 ゴースト (ハヤカワ・ミステリ文庫)
販売元: 早川書房
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エルロイの正当な後継者と言われるピースのいわゆるヨークシャー四部作の最後を飾るのがこの作品。
ストーリー云々よりとにかく疾走感を感じてください。
なんともいえない独特な文体。
そして文章からにじみでる暗くてぬめぬめして腐っていてよどんでいてそして病んでいる雰囲気。
おすすめです。