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和書 508072 (33)



87分署グラフィティ―エド・マクベインの世界 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
販売元: 双葉社

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87分署研究で知られた著者ですが、本作は作品解説、登場人物紹介が並んだ単なるシリーズ入門のガイドブックではありません。
87分署シリーズからアメリカ現代史を透かし見るためのガイドといった趣です。

シリーズ原作者エド・マクベインはシリーズ作品の中で時代背景を意識的にぼかしている(サザエさんやドラえもんなどもそうですが、長寿作品にはよくあることです)のですが、本作の著者は作品中に直接的・間接的にあらわれる映画、演劇、音楽、詩(!)の題名や俳優・監督・演出家の名前、セリフや歌詞の一フレーズ、食事、服装、物価、世相などなど時代を推測できる材料を集めてそのシリーズ中の作品背景を浮かび上がらせようとしています。
作品の単なる読み込みにとどまらず、断片的な情報から起源をたどる様子はさながらそれ自体が刑事の捜査を思わせます。ただただ著者の執念と博覧強記ぶりに圧倒されます。

しかしながら平易な文章もあり、楽しく読みやすく、87分署ワールドを楽しみながら、シリーズ第一作が書かれた朝鮮戦争から現在進行中のアメリカを垣間見ることができます。人種差別、公民権運動、ジェンダー問題、ベトナム戦争、湾岸戦争・・・。

とりわけいまとなってはなじみが薄いニクソン大統領とウォーターゲート事件当時の世相と事件の経緯、それが作品にどうにじみでてきているかという章は読み応えがあります。

過去に読んだシリーズ作品を読み返そうか、と思わせる楽しさに満ちた作品です。おしむらくはこの本は87分署シリーズの入門書ではなくシリーズを多少なりとも知っ!いるということが前提になることです(それで星1コ減点)。




’89〈上〉 (河出文庫―橋本治コレクション)
販売元: 河出書房新社

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この「89」と言う本は橋本治の最高傑作だと思います。

そりゃあ、最高傑作は人によっては「貧乏は正しい!」かもしれませんし「桃尻娘」かもしれませんし「源氏物語」かもしれませんが、
この「89」が最高傑作だと思うのは、この本の背景に流れる時代、と言うものだと思います

つまり、1989年と言う年は昭和天皇が死んで日本が確実に、大きく変わっていく、そういう年だったんですね
「天皇なんて関係ないや」って言う人がいるけど、89年には手塚治虫も死ぬ。
「漫画なんて関係ないや」って言う人がいるけど、89年には美空ひばりも死ぬ

日本の天皇と歌謡曲の女王と漫画の神様が死に、若い女性のシンボルだった中森明菜は腕を切り、若者のヒーロー的存在だった松田優作も死に、日本の経営のシンボル的な松下幸之助も死に、消費税が導入され、

総理大臣が1年の間に3人もつとめ、自民党が選挙に負け、女の時代ともいうべきマドンナ旋風が起こり、宮崎駿が幼女を4人殺して逮捕され、ベルリンの壁が崩壊し、バブルがはじける

そういう「ひとつの時代の終わり」と言う時に最高の知性を持つ橋本治は何を考えたのか。未来をどのように見ていたのか。一つ一つの出来事の意味と今後を的確に表現してくれている。この本に書かれた文章は現代でも十分通じる内容です。

橋本治はあとがきでこう書いています「この本がどういう本かという事を一言で言うと、『これから先、政治家になろうとする人間がいるんだったら、ここに書いてあることを全部分かって、その上で‘自分が何をするべきか‘がはっきり分かっている人間じゃなきゃ嫌だ!』と言うことを要求する本です」

橋本治の考えを短い文章たちの総まとめで書かれており、読むと頭が何倍か良くなると思います




’89〈下〉 (河出文庫―橋本治コレクション)
販売元: 河出書房新社

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8の殺人 (講談社ノベルス)
販売元: 講談社

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俯瞰で見下ろすと、数字の「8」に見える通称
“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。


◆(1)鍵を掛けて人が寝ていた部屋から、ボウガンが撃たれたケース


    当然、その寝ていた人物が容疑者となるのですが……。


    ミステリにおいては、伝統的な(?)
    道具が用いられた機械的なトリック。

    ただ、犯人の特異な意図が明かされる、
    どんでん返しのほうは、やっぱり不自然w



◆(2)密室のドアの内側に、被害者が磔にされるように撃たれたケース


    物理的に、窓の外からはボウガンを撃てず、かといって屋敷内は、
    二人の刑事が監視している『視線の密室』であったため、部屋への
    侵入はほぼ不可能という状況下、いかに犯行がなされたのか……?


    結果的に、偶然が作用していた要素も大きいとはいえ、
    不可能興味は十分で、密室の形成過程にも説得力があります。




8の殺人 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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俯瞰で見下ろすと、数字の「8」に見える通称
“8の字屋敷”で起きたボウガンによる連続殺人。


◆(1)鍵を掛けて人が寝ていた部屋から、ボウガンが撃たれたケース


    当然、その寝ていた人物が容疑者となるのですが……。


    ミステリにおいては、伝統的な(?)
    道具が用いられた機械的なトリック。

    ただ、犯人の特異な意図が明かされる、
    どんでん返しのほうは、やっぱり不自然w



◆(2)密室のドアの内側に、被害者が磔にされるように撃たれたケース


    物理的に、窓の外からはボウガンを撃てず、かといって屋敷内は、
    二人の刑事が監視している『視線の密室』であったため、部屋への
    侵入はほぼ不可能という状況下、いかに犯行がなされたのか……?


    結果的に、偶然が作用していた要素も大きいとはいえ、
    不可能興味は十分で、密室の形成過程にも説得力があります。




8ビットの魔術師―ミルキーピア物語 (ハヤカワ文庫JA)
販売元: 早川書房

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8年 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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すばる文学新人賞作品である。
3作ほど同賞受賞作を読んでいるが、
他の作品とは、出来が違う。
これがデビュー作とは思えない筆力の確かさがある。
受賞は当然といえよう。


著者は、スポーツ物と警察物を交互に書いているとのことであり、
鳴沢シリーズ一冊目「雪虫」も読んだが、
私は、スポーツ物の方が、筆が伸びやかだと感じた。





8年目の約束 (幻冬舎ルチル文庫)
販売元: 幻冬舎コミックス

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田舎の旧家の長男として、厳しくそして大切に育てられた千波。
都会から転校してきた社交的で頭のいい晴一。
ふたりは友情以上の恋心を抱き、高3の時に一度だけカラダを重ねるが、千波が約束を破った形で別れてしまう。
そして8年後。

前半やや退屈な感じですが、温かいけれど閉鎖的な田舎の土地柄がよく描けているし、同級生同士のつきあいにもじんわりした良さが感じられました。

これを逃せば二度と会えなくなるであろう最後の「約束」を、再び破らざるを得なくなった千波の、しがらみを捨て自分に正直になった行動に胸が熱くなります。後半はとても良かった。

これで完結しても悪くはないけど、後日談的なショートがあればもっと良かったかも。仕事辞めちゃって、千波はどーすんのかな?とかね(笑)

蛇足かな?





8時50分・愛の決戦 (講談社X文庫―ホワイトハート)
販売元: 講談社

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8月5日ときめき座 (講談社X文庫―ティーンズハート)
販売元: 講談社

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