戻る

前ページ   次ページ

和書 508074 (174)



長生きしたければ朝食は抜きなさい―体の不調を根本から改善する驚異の「甲田式健康法」とは (KAWADE夢新書)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 食べ過ぎこそ健康を損なう最大の原因で、長生きしたければ少食(CR)にしなさいとの教えである。朝食を抜いて、昼夕の1日2食。甲田博士がこの大阪で、なんと50年も前から指導されてきた少食・健康法だという。午前中は排泄の時間帯であり、少しでも食べてはいけない。水を2L以上飲んでとにかく出す(笑)。”朝食を抜くと脳が働かない”という巷に流布する迷信を、実に論理的に否定し、また、”脳はブドウ糖しか利用できない”という全くのデタラメも、きっぱりと否定して、脳の主要なエネルギー源はケトン体である事を明言しておられる。実に素晴らしい。如何に必要な物だけを少なく食べ、老廃物を排泄するかを重視する“マイナスの栄養学”なのだ。現在流行りのの”プラスの栄養学”や、間違った”食育”の完全否定である。実に素晴らしい。この分野では京大学派(荒木、釜池、江部、伊藤・・・:敬称略)が誠に素晴らしいが、阪大も負けてはいない。甲田博士、前田先生も実に立派なお仕事振りである。

 更に秀逸なのは、”塩分の摂り過ぎを制限する害”を説いておられる点である。食塩の制限は高血圧や胃潰瘍、胃癌の減少には殆んどつながらないし、かえって寿命を縮めると仰る。塩の制限が様々な体調不良や病気を引き起こす原因の一つになっているとも。更には、”塩分の摂り過ぎを制限する害”は、”甘い物を食べたくなるという害”までも、もたらしてしまうとも仰る。なんと素晴らしい。実はもっともっと悪い物があるのだ。”甘い物”、即ち、糖質の過剰頻回摂取である。炭水化物の摂取をやめれば、塩辛い加工物なんぞそんなに食べられるものではない。アツアツご飯なしで、お味噌汁や塩辛いお漬け物ばかり食べる図を想像してもらえれば、直ぐに解る事である。そもそも塩辛いものは本来、味の付いていない白物(白米、白パンなどの主食)を食べるための装置なのである。黒幕(糖質)を退治すれば、手下(塩分)も同時に片付いてしまうのである。悪の横綱(糖質)を倒せば、太刀持ち(塩分)も一緒に引っ込むのだ。そう、甲田博士の仰るように塩分の制限をうるさく言う必要は全くないのである。塩分の制限を事ある毎にうるさく言うお医者は、物事の本質をまるで理解していない藪医者と言っていい。甲田博士の爪の垢でも煎じて飲むがよい(笑)。

 現在、ヤリ玉に挙がっている、カロリーの摂り過ぎ、脂質の摂り過ぎ、もこれと全く同じ構図である。この三つを、私は”三大冤罪事件”と呼んでいる。何れも全くの濡れ衣なのだ。炭水化物の過剰摂取をやめれば、カロリーオーバーになる事など、まず滅多に無い。そんなに食えるものではないのだ。但し、ギャル曽根は別ですが(笑)。また、糖質をやめれば、たとい、霜降りステーキをガンガン食っても、超悪玉コレステロール(スモール・デンスLDL)や中性脂肪値は極めて速やかに改善するのだ。主犯(糖質)を放ってらかしにしたまま、雑魚(=塩分、カロリー、脂質)ばかりやっつけていても、仕方がないのだ。大事なのは、糖質の過剰頻回摂取に対しては、”これでもかー”と言う位”うるさく”(笑)警鐘を鳴らし続ける事なのだ。雑魚は放っといても、自然に片付くのだから。残念ながら、この本質をまるで解っておられない医師、管理栄養士が未だに多い中、甲田博士は流石である。そんな昔から、ちゃんと解っていらっしゃる。莫大な国民医療費を投入して、雑魚を退治する事ばかりに躍起になっているのが、今の日本の医療、食事指導の現状なのである。何と勿体無い(悲)。”一体何が本質で、何がショウモナイものなのか”。この”事の本質”に出来るだけ早く、気付いて戴きたいのだ。ご自分の健康と生命のために大切なのは、”自衛と予防”なのだ。医師、医学者、栄養学者、管理栄養士を始めとする医療者には(そして、マスコミにも)、その啓蒙義務がある筈である。色々と不都合があるのは百も承知しているが、一寸の勇気を持つべきでは、と私は考えるのだ。
 
 “玄米菜食、そして肉は最少に“の勧めは、今日の最新知見からすれば異論もある。しかし、少食を実践すれば、暑さ寒さに強く、スタミナがつき、脈が遅く、免疫力が上がり、体の不調が改善する事を極めて多数の症例で、先生は実証されてきた。今日的理解からすれば、これはまさに、CR(カロリー制限、または、炭水化物制限)による長寿遺伝子Sirtuinsの活性化、そのものである。私は”SirtuinDiet”をここ8ヶ月実践し、これらの事象が実際に起こる事を真に実感しているのだ。奇跡が実際に起こったのだ。更に先生は仰る、”断食すると眠っている遺伝子がオンになる”とまで。そんな事を、そんな昔から、仰っていたとは、まさに”驚き・桃の木・山椒の木”である(笑)。21世紀の大発見である長寿遺伝子Sirtuinsを、そんな昔に見事に予言しておられた訳だから。何と恐るべし。大阪の、いや、日本の誇るべき”奇跡の人”:甲田博士。その大予言は今、見事に的中した!。尚、その大発見:長寿遺伝子Sirtuinsであるが、Sir2の発見者であるガレンテ教授(米MIT)には、極近い将来、ノーベル医学賞が来ても何の不思議も無いのである。私もここで”大予言”しておくのだ(笑)。
 
 Longevity(健康長寿)を望み長寿遺伝子Sirtuinsを活性化させたい人、即ちLOLAS(ローラス)系の方にお勧めできる1冊である。LOLASはもちろんLOHASのマネですが(笑)。 また、同系統(朝食有害論)の著作として、渡辺正先生の”朝食をやめて健康になる”と、小山内博先生の”生活習慣病に克つ新常識--まずは朝食を抜く”がある。何れ劣らぬ良著で、しかもお手ごろ価格であり、どちらもお勧めできる。事、此に至っても、相も変わらず、”朝ごはんはしっかり食べましょう”とか(スロットルとブレーキを同時に踏むなど馬鹿げている。身体を壊す元。)、”三食規則正しく摂りましょう”とか(規則正しく食べている野生動物など皆無。規則正しくない方が長寿遺伝子は活性化する。SirtuinDietの理論的背景。)、”栄養のバランス良く食べましょう”とか(炭水化物がなんと60%で、他は20%、20%:エネルギー比、これがバランス良い???のだそうだ。苦笑するしかない。)を唱えて、国民をミス・リードし続けている栄養学の偉い先生、管理栄養士、医師、そして、マスコミ関係の方にも是非読んで戴きたい名作群である。ただ、この三巨頭(甲田、小山内、渡辺)に論理的に反駁するのはまず不可能、と私は思いますが・・。然らば、情緒論で対抗するしかないか?(笑)。これも無駄な抵抗だと思いますが・・・。

後日追記:巨星堕つ!。甲田 光雄先生は2008.08.12.ご逝去された(享年84歳)。謹んでお悔やみ申し上げる。ご子息の甲田近大准教授(公衆衛生学講座)は、”生来病弱だった父は少食健康法・甲田理論の実践で寿命を50年延ばすことが出来た”と述べておられる。全くその通りだと考える。偉大な予言者、先導者、甲田博士は大自然のように逝かれた。私も肖りたい。羨ましい。最高最良のお手本である。先生の魂の安らかならん事をお祈りする。

(注)CR:Caloric Restrictionの略。通常エネルギー摂取量の60%にカロリー制限するとSirtuinsが活性化してくる。従って”腹六分”がいいのだ。しかし、タンパク質と脂質の制限は奨められない。この二つは身体の大切な構成成分であり、また、体内で合成できない必須成分(必須アミノ酸と必須脂肪酸)も多く、栄養失調のリスクがあるからである。炭水化物の制限、即ち、Carbohydrate RestrictionのCR が、Sirtuinsを活性化する安全かつ確実な方法と私は考えている。炭水化物はカロリーとしての意味しかなく、また食事でわざわざ摂らなくても、体内で幾らでも合成できるのである。”必須糖質”は存在しないのだ。
   
   スモール・デンスLDL:血中リポ蛋白の1分画で、極めて酸化を受け易く、酸化LDLとなる。この酸化LDLは粥状動脈硬化の主原因となる。
   
   Sirtuins:米国MITのガレンテ教授の発見した長寿遺伝子Sir2 のHomologues Family。CRで活性化してくる。
   
   SirtuinDiet(サーチュインダイエット):私が8ヶ月前から実践中の食事法。かまいけ式の亜型。糖質ゼロ、1日一食夕食のみ、更に、プチ断食や本断食を時々絡ませる、食べたら速やかに睡る、長寿遺伝子Sirtuin活性化物質:レスベラトロールを含む赤ワイン、ベリー類を積極的に摂る、等が柱。鱈腹食べて、ガンガン飲むのがコツ。
   
   自衛と予防:自衛とは、自分の身は自分で守る。他力より自力が大切と言うこと。その為には、自分で感じて、考えて、自分で始めない限り本物にはならない。そんな能力が必要となる。従って、私は予てから、教育・啓蒙・情報伝達の重要性を強調している。 予防とは、二次より一次が大切と言うこと。二次医療(今の一般医学)より、一次医療(予防医学)が遙かに重要だと訴えている。予防に勝るもの無し。医師・医療者には予防医学など端から馬鹿にする人が多いが、まるで逆さまである。移植医療、再生医療も、iPS細胞など実に華々しいが、所詮は二次医療なのだ。(山中先生、ご免なさい。ケチを付けている訳ではありませんので。)予防には生活習慣の改善、特に食習慣の見直しが必須である。そんなことで、私は今、食物、医療介護、教育がライフワークと公言されているワタミ氏(渡邊美樹氏)に大層注目している。やっぱり、只者ではない。目の付け所が違う。要するにお目が高いのだ。
   




長生きしたければファイトケミカルを摂りなさい―健康維持に欠かせない、本当にクスリになる食べ物がある! (KAWADE夢新書)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






長生きする人の7つの習慣術 (KAWADE夢新書)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

著者は医学ジャーナリストとして活躍している人のようだったので、幅広くいろいろな医学の健康知識があるものと期待をしていましたが、全体的にさまざまな知識面での深さというものが足りない感があります。ただ、ビールをどれくらいまで飲めばよいのか、水を飲む健康法などの記述は参考になる部分がありました。

星は3つとなっていますが、自分としては2.5くらいです。




日本人なら知っておきたい「和」の知恵──いま学びたい、和モノに秘められたアイデアとセンス (KAWADE夢新書)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






服飾の歴史をたどる世界地図―現在のスタイルになった、意外なルーツと変遷とは? (KAWADE夢新書)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

ズボン、スカート、コルセット、ブラジャーといった衣服のパーツごとに、ミニ歴史を紹介。多種多様にみえる衣服が、これほどワンパターンに展開してきたのかと驚く一方で、衣食住という人間の基本的な文化・制度の一環に過ぎない点を改めて確認させられる。とても分かりやすく図解も豊富。




元祖!ラーメン本―ラーメンのことなら何でもわかる (KAWADE夢文庫)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






ガーデニングの裏ワザ・隠しワザ (KAWADE夢文庫)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






綺麗なからだ作り365日のヒント (KAWADE夢文庫)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

雑誌などに載る美容情報は大概企業とのタイアップが多くて、正直うんざりしちゃいますが、こういう類の本はそれがなくって、知識だけを教えてくれる。美容にも季節ごとの注意点などがあるのかと、感心。最新の情報を集めてまとめてあるようで、ためになった。




健康な体づくりの裏ワザ・隠しワザ―簡単!効果的!な超実用本 この方法だけは知りなさい (KAWADE夢文庫)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)






健康になれる効きワザ・すぐれワザ―体も心も元気!とっておきの知恵本 (KAWADE夢文庫)
販売元: 河出書房新社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)




前ページ   次ページ

戻る

仮想世界 - シューティング/レース/電車ゲーム フライトシミュレータ