和書 508080 (214)
ビーグル号航海記 上 (岩波文庫 青 912-1)
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つい最近古本屋さんの店頭でビーグル号航海記を入手して読んでいます。現在の科学は目覚しい発展をしているのに、自分たち人間を含め、生き物とそれを取り巻く環境にはまだまだ未知の部分が隠されているのです。ダーウィンは、率直に日々の出来事を綴っているのですが、その状況は当時その場に居合わすことのない、自分にはリアリティに欠ける部分もあります。生き物の不思議に行き着く前に、当時の人間の風俗に驚くことも多々あります。何年か前に昆虫記を読み直した時もそうでしたが、最先端の情報以外にも驚嘆に値する事実が沢山存在することに、頭が刺激されること請け合いです。ちょっと、探検に出掛けたくなるのですょ!
ビーグル号航海記 中 (岩波文庫 青 912-2)
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ビーグル号航海記 下 (岩波文庫 青 912-3)
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科学の価値 (岩波文庫 青 902-3)
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この作品は非常に機知に富み、すらすらと読み通す事ができました。ポアンカレ自身が所々で難しい科学の方程式の意味を説明してくれているので、ほかに参考資料がなくても十分読める本です。しかしポアンカレは文中でその前の著書「科学と仮説」についても触れており、その部分だけ意味がよく分かりませんでした。それに「科学と仮説」はすでに絶版となっているために普通の購入は不可能です。もし根性がある方なら、古本専門店で「科学と仮説」を探してみてはいかがでしょうか?そうすれば、この本をよりよく理解できるようになります。
化学の学校 下 岩波文庫 青 903-3
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新科学対話 上 (1) (岩波文庫 青 906-3)
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新科学対話 下 岩波文庫 青 906-4
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大脳半球の働きについて〈上〉―条件反射学 (岩波文庫)
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大脳半球の働きについて 下―条件反射学 岩波文庫 青 927-2
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生命とは何か―物理的にみた生細胞 (岩波文庫 青 946-1)
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1944年に本書が書かれた時、遺伝子のミクロな分子的構造など少しも分かってはいなかったのです。そんな「目に見えないもの」の正体を捉えるために、物理屋はどの様にアプローチするのでしょうか? 本書に理論物理屋・シュレディンガー教授が果敢に挑戦した思考の軌跡が記されています。いま流行りの言葉で言えば『地頭力』が遺憾なく発揮されています。メンデル遺伝学と熱統計力学・量子力学の知識に基づき、エンリコ・フェルミ流の「封筒裏の計算」で(半)定量的評価・推定を行った結果、「遺伝子は安定な構造をもつ一千個程度の巨大分子であり、それは非周期性の結晶というに相応しいモノである。(「非周期性」=暗号文中の文字のような原子配列、「結晶」=原子間の強い結合)」という結論に至ります。これを読んで多くの物理屋さん(クリック、ウィルキンス...)が生命科学分野へ誘われ、実際にDNA構造が決定されるに至った訳です(1953年)。このDNA構造がシュレディンガー氏のイメージ通り、という処が凄い処ですね。
新書版(品切中)と文庫版の違いは、訳者・鎮目恭夫氏が文庫本に新たに「あとがき」を書かれている点にあります。教科書には普通載らない(載せられない(-_-);;)シュレディンガー氏の逸話も挿入しつつ、「生命とは何か」の哲学的な側面の再解釈を披露しておられます。(この"あとがき"は立ち読みできる分量です)