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和書 508080 (216)



原爆災害―ヒロシマ・ナガサキ (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 客観的な記述に終始しているが故に説得力に富む本。被害状況の記載よりも科学的・医学的記載に重点が置かれ、その記述が半分を占めることがそれを端的に示している。西岡氏のレビューにも触れられているが、はじめから翻訳を前提として出版されたそうである。現在、海外でどのくらいの部数が出ているのだろうか、気にかかる話である。
 原爆の悲惨さを伝承してゆくだけでは核兵器はなくならない。それは残念ながら事実である。しかしそう声高に語る人間は、必要条件と十分条件を混同している。本書のような本の存在は核廃絶の十分条件ではなく、必要条件であるというだけの話だ。わたくしは、現在のように「核を持つことが大国の条件」という価値観から「核を持たないことこそが尊敬される国の条件」というように、パラダイムシフトが起きることが核がなくなる条件だと考えるが、そのためにはやはり本書のような存在は欠かせないと思われる。もちろん、それだけでは十分ではないが・・
 現在アメリカは実戦使用できる小型戦術核を開発中だという話だが、ネオコンのように「本当にこの本を読ませたい」人間たちに本書を届けるにはいったいどうすればよいのだろう?
 まず第一歩はわれわれが手に取るところからはじまるのだろう。




生命の多様性〈上〉 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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教科書といった印象☆
容赦無い専門用語の登場を前に、読み進めていくには
努力が必要☆
しかしその辺はインターネット検索等を利用すれば解決される事☆
先ほども述べたように、教科書のような本なので
マットリドレーやアンドリューパーカーといった著者の本を
より専門的に理解したい人にとって、大きな助けになると思う☆




生命の多様性〈下〉 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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治療文化論―精神医学的再構築の試み (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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本書を、1990年刊の旧版で読んだのは、
90年代前半か半ば。
其の当時も、私は「技術論者」らしかったのかも
知れないが、「一人精神衛生技術」の部分を
熱心に読んでいた様に思う。

以下はトレーダーの立場でのレヴューと為るが、

本書に有るとおり、海外出張で宿泊先のホテルの
個室に戻り、「今日は我ながら良く遣ったな。」とか
「まあ、大体こんなものだろう。」の様に
『日本語』で「独り言」を言う、という遣り方・「一人精神衛生技術」
については、私自身、驚くほどの効果を確認している。
勿論、システムのパフォーマンスの向上等と言った
「客観的な数字」で現われる部分では無い。
2004年頃から、トレーディングのストレス・コントロール法の
一貫として、始めたのだが、1日8時間以上『英語』で考えていると、
「気持ちの上で」凄くラクなのだ。
特に、07年の7月中旬から、約一ヶ月間、大きな売り玉を
ホールドしながら、あの「夏の大馬鹿祭」を乗り切って
利喰いに成功したが、其の遣り方の非常に大きな「効力」が
トレーダーである私を支えてくれたし、助けてくれた。

値千金の一冊である。





チンパンジーの心 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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天才の精神病理―科学的創造の秘密 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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私が人間もつ本源的な精神病理性に衝撃を受けたのは20歳前後に読んだ土居健郎の1冊であった。

本書は、6人の天才について、1人ずつ幼少期の環境よりおいかけてその精神状態を克明に描いた一冊である。すべての人間が動物から離れた歪んだ認識しかできない存在であるとすれば、天才と呼ばれる人はその究極の姿、つまり、病的と言うのは当然の結末であろう。

実はこの本を最初手に取った時は、天才として挙げられた顔ぶれに正直がっかりした(なぜアインシュタインは入っていないんだ!!とか)が、恥ずかしながらヴィトゲンシュタインの存在をこの本で知り、その後論理学・哲学にはまるきっかけを作ってしまったほどの本だ。

個人的には人類史上最大の天才はフランスのガロアだと信じているので彼の心象構造の解明を望みたい。また、本屋でほかに「天才と精神病」に関する本があったと思うが、未だ見つからない。だれか教えてくれないかな。




物理法則はいかにして発見されたか (岩波現代文庫―学術)
販売元: 岩波書店

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ノーベル物理学賞を受賞した一流の科学者としてだけではなく,「ご冗談でしょう,ファインマンさん」などエッセイ・スピーチの名手としても知られるファインマンの講演集のひとつ.内容としては,タイトルの通り物理法則について述べた連続講演と,ノーベル賞受賞講演との2部からなる.

まず,物理法則に関する講演についてだが,これはケプラーの法則や重力の逆二乗則から始まり,保存則,量子論までその成り立ちと意義,数学との関わりについて非常に簡潔にまとめている.数式もほとんど使わず,高校生でもブルーバックスが読めるのなら十分に理解できるだろう.

特に興味深いのは,数学と物理との関わりについてのファインマンの考え方である.すなわち,数学での公理と物理の基本法則の立場の違いは,物理だけではなくほかの科学を学ぶものにとっても重要でないだろうか.すなわち,それこそが,ややもすると論理に偏りがちな我々の,自然に対する立ち位置を明確にしてくれるからである.その他,物理学者の持つ研究に対する姿勢など参考にできる点も多い.

ノーベル賞の受賞講演については,他の講演と違い,その発想に至るまでのファインマン自身のアイディアの過程をなぞる.それは,優れたアイディアの陰に埋もれた数々の没アイディアについての話であり,泥臭い試行錯誤があったことが窺える.

論文だけを読むと,その著者はいかにスマートにアイディアに行き着いたかと思ってしまうものである.しかし,ファインマンのような一流の物理学者であっても,そのような過程を経て最終的なアイディアに至るのであり,科学の健全な営みを示す好例であり,若い研究者にとっては励みとなるものである.

既に理系に進んでいる学生だけではなく,これから理系に進もうとする高校生にも是非読んでいただきたい.そしてエッセイ集「ファインマンさん」シリーズも併せて読めば,物理を楽しむ態度も身に付くだろう.




続・街並みの美学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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著者の主張の基本線は正編とかわっていない.西欧の建築が壁の建築であるのに対して日本の建築は床の建築であるという.日本の建築が龍安寺石庭のように「内から眺める景観」をつくっているのに対して西欧の建築は「外から眺める景観」をつくっているという.日本人がこれまでは外から眺める景観に無頓着だったために街並みの美しさがなおざりにされてきたが,いまこそそれをもとめるべきときだという.本書には,前著にはなかった水辺の美しさやエッフェル塔と東京タワーなど,さまざまな景観が分析されている.

前著ほどの新鮮さはないが,あわせて読むことでさらに理解をふかめることができるだろう.





街並みの美学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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日本の建物は靴をぬいで内部にはいるというところから,西欧の建築や街並みとのおおきなちがいが生じていると著者はいう.また,日本の建築が柱でささえられるのに対して西欧の建築が壁でささえられてきたことも対比している.靴をぬぐ習慣はいまもかわっていないが,日本の住宅もツーバイフォーのように壁でささえて厚い断熱材や二重窓などで外部から遮断するようになってきている.それをかんがえると,はたしてこのちがいが今後もうけつがれていくのかどうかは疑問におもえてくる.

著者はまた,ル・コルビュジエのような近代建築家が設計した都市は建築間の距離がとおいため徒歩には適さないことを指摘している.その例として,くるまをもたないひとがおおいインドのチャンディガールをあげている.著者はコルビュジエが現場にいくことをあまりこのまなかったことを指摘しているが,そのために人々の生活にあわない都市空間がつくられたのだろう.それでいて「今から数百年たった将来,もし今日の建築が存在するとしたら,おそらくコルビュジエの建築だけだろう」とも書いているが,現場をみずに設計した建築が将来は生活にあうようになるとはかんがえられないから,なぜコルビュジエの建築がのこるのか,わからない.

いろいろ疑問の点はあるが,著者の指摘に興味はつきない.





明治の東京計画 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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