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和書 508082 (331)



西洋哲学物語〈下〉 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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大哲学者列伝の下巻。下記の通り取り上げられている人物は今日の基準とは少しズレていて、今の著者ならばショーペンハウエルやスペンサーにわざわざ一章を割いたりはしないだろうし、クローチェやサンタヤナに至っては今の若い人達は名前さえ知らぬのではないだろうか(1976年に書かれた訳者あとがきにしても、現代の哲学の主流は実存哲学、と云う様なことを言っていて時代を感じさせる)。だが「こんな思想家には興味が無いから」などと言って食わず嫌いはしないで欲しい。試しに読み進めてみれば、きっとその叙述の奥深さに心を打たれる筈である。行間の端々から、それぞれの人間性を見詰める著者の温かい眼差し、自分の頭でじっくり熟成させた洞察が溢れて来て、読む者の共感を誘わずにはいられない。世界について考えると云うこと、その世界の中で人間が生きてゆくと云うこと、そうしたことについて腰を据えてしんみりと考え込んでみたくなったら、是非本書を手に取ってみることをお勧めする。

イマヌエル・カントとドイツ観念論
ショーペンハウエル
ハーバート・スペンサー
フリードリヒ・ニーチェ
現代ヨーロッパの哲学者 ベルクソン、クローチェ、ラッセル
現代アメリカの哲学者 サンタヤナ、ジェイムズ、デューイ




西洋哲学史 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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哲学に興味があり、学校で紹介され手に取った。
ある程度の哲学的知識を前提に(たとえばプラトーンを読んだことがあるでしょうが、というような言い回し)書かれている部分もあり、
本当にゼロから読むには辛い部分もあるだろうが、
著者の地位もさることながら、学校の教員からも「過不足無く基本的哲学史の事項が充分載っている」との言葉があり、信頼性は充分。
また、本書の特色として哲学用語をカタカナで書いたりラテン語で書いたり日本語で書いたりしているので、
これから本格的に哲学を学ぼうとする(従って語学も習得しなければならない)人には、雰囲気を掴むのに役立つ。
内容としては、なじみのない部分は難しく感じたが、
古代ギリシアや近代あたりは個人的に好きで確認と理解を深める意味で読み、
知識の幅を広げるのに役立った。
欲を言えば、全用語にラテン、ギリシャ、日本語、英語などの多国語表記をつけてほしい。
ハードルが高く感じる人でも、一度読んでみると生涯の学習の基礎になるはず。




世界宗教事典 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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世界という背理―小林秀雄と吉本隆明 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 小林秀雄と吉本隆明という日本の近代を代表する批評家の知のあり方を分析することで、世界像の根幹に迫る。竹田によれば、この二人の知の内実は亜流ポストモダンの評論家のそれに劣らないどころか、思想としての徹底度において勝っているのである。

 竹田は「世界という背理」「思想の背理」「言葉の背理」について鋭い指摘を行っている。たとえば「言葉の背理」とは自己の超越として出立した言語が他者との了解可能性なしには成立しないという事態を指す。わかりやすくいえば、たとえば自分の純粋な哀しみを言い表した詩の言葉も、他人にわかってもらえる意味を持たなければ、そもそも言葉として成り立たないということである。

 ただ、この本の中の竹田の小林観には納得できないところもある。小林が説く生の知恵が現代人の心を動かさないと断言しているところなどがそうだ。そうは言っても、他の人たちの小林秀雄論よりも広い視点で小林を扱っていて、その点は高く評価できる。




戦争論 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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 本書は筆者が「あとがき」で言及しているように、戦争を一次的な視座――歴史学的、社会学的な分析――から考察したものではなく、二次的な要素――思想――からアプローチした、既刊の「戦争」書籍とは一線を画す斬新奇抜な作品である。『戦争論』で戦争の本性を導き出したクラウゼヴィッツを起源としてバタイユ、レヴィナスなど著名な哲学者の思考を辿りながら多角的な視点で「戦争」を論じている点は非常に興味深い。

 社会主義の瓦解(ソ連の崩壊)によって「歴史の終焉」という言葉が巷を席捲した。しかし、字義通りの意味合いとは違い、そこには重要な論理が隠されている。

 世界はついに「人間」ものとなり、終焉後の世界はいわば「人間の王国」であり、それ以後世界にあらゆる変化が起きようとも、それは「人間の王国」という環界をはみ出すものではなく、そこで人間はつねに主体として振舞い、どんな出来事にも自分の尺度をあてはめ、それを<人間> の領域に回収してしまう(p,209)。

 ここで問題となるのは「人間」とは誰を指すのかということである。これは本書で確認して頂きたいが、「啓蒙思想」や「ポストコロニアリズム」などといった非常に多岐に渡る領域にまで深く関与するものである。

 少々抽象論になってしまったが、先述したように「戦争」を多角的な視点から深く掘り進めた点には非常に熟慮させられる。現代思想に精通していなくても十分に読破できる内容も高評価の理由の一つである。イスラームの叫びが高らかに宣言される時代柄、一般論から考察するのでは不十分であり、そのように困難な問題にもヒントを与えてくれるかもしれない。




禅と浄土教 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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禅学入門
販売元: 講談社

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まったくわからない、が、何故かどうしても理解したくなる、寝ても起きても鈴木大拙の言葉が脳裏に焼きつき彼の思考を追いかけ考えてしまう。彼の思考を何度も何度も追いかけ読み返すと、偉そうな言い方で恐縮だが、自分の思考もじわりと深まってきた、もっと偉そうに言わせて頂けるなら、何か開眼でもしたかと、そう「実感」してくる、自分の「顔つき」も良くなったと自覚できる、そんな「感じ」。 本書の内容についてはまったくわからないが、「何故かどうしても理解したくなる」と思わせる本であったことから星★五つの評価をする。これからも本書を読み返したいが、すぐに読み返すのではなく10年後、20年後に読み返すつもりである。
そのときになっても、読後はきっと「まったくわからない」と言っていると思う。





草木虫魚の人類学―アニミズムの世界 (講談社学術文庫 (1004))
販売元: 講談社

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ソクラテス以前の哲学者 (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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神話の世界から抜け出そうと、ソクラテス以前の巨人たちは混沌から、あるいは何かから智慧を搾り出していました。本書は、そのドラマティックなプロセスが明解なナビゲートのもと進んで行きます。

・・・後半の断片集は、じっくり味わうのがいいでしょう!





ソクラテスの弁明・クリトン (講談社学術文庫)
販売元: 講談社

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友人に奨められて読んでみたが、特に感じ入った箇所はない。ソクラテスやプラトンは吉本隆明の『共同幻想論』を全く知らないのだから無理もない。


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