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和書 529056 (118)



現代中国文化探検―四つの都市の物語 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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最近ブームの北京・上海・香港・台北が持つ、文化、歴史の背景がわかります。
このような背景を持つ人々が暮らす町なのかと思いました。
普通のガイドブックではなく高尚な雰囲気です。




現代ドイツ―統一後の知的軌跡 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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「国際政治における決定事項を判断する際、その背後で交わされる議論、
あるいはその組み立てを見ていないと理解を誤る」と述べる筆者は、
両独統一、新国籍法、コソボ空爆などの諸事項を取り上げたうえで、
その背後にあった(ドイツ)知識人たちの議論を中立的に紹介している。

因) EUによる旧ユーゴからのクロアチア、スロヴェニアの独立承認
果) ユーゴ内戦の悪化ならびにドイツ外相の辞任

例えば上記のような因と果について、
なぜドイツ主導による性急な承認を進めざるを得なかったのか、
そして内戦悪化の背景にはどのような「誤り」があったのか、
という部分を事実と往時の議論を元に検証するといった具合である。

本書は著者も述べるとおり思想の次元に大きく関わる内容となっており、
「歴史の検証」そのものが主たる目的ではない点に注意が必要である。

その意味では戦後ドイツ史をある程度理解したうえで本書に取り組めば、
「後世の視点からみる歴史」へ「往時の議論背景」という新たなが視座が加わり、
読者の知識幅も大きく広がることにつながるのではないだろうか。





現代日本の保守政治 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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現代の戦争被害―ソマリアからイラクへ (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 1951年に生まれ、外務省・日本赤十字社に勤め、国際人道法を専攻する著者が、冷戦後に主として米軍の関わった戦争による民間人の犠牲に焦点を当てて、2004年に刊行した本。1992年に世論に押されてソマリアでの部族間抗争に介入した米軍は、国連とアイディード派の争いに巻き込まれ、米兵の遺体が冒涜される映像によって、ソマリアから手を引き、以後非国連主義を強めていく。ボスニア紛争においても、米国をはじめとする国際社会は適切な対応をとることができなかった。しかし、米国の「広告代理店」の宣伝による「民族浄化」批判の世論に押されて、セルビア批判が強まる中、アルバニア人武装組織KLAはコソボ紛争を激化させることによって、1999年国連憲章に違反するNATO軍の「人道的介入」を誘うことに成功する。その際、米軍は自軍兵士の犠牲ゼロを目ざして、空軍のハイテク兵器を最大限に活用して敵のインフラを破壊する戦闘方法を、本格的に採用したが、それはしばしば誤爆を引き起こしている。またこの軍事行動は、かえって難民を増加させ、米国政府要人と結託した米国企業のコソボ進出をもたらした。さらに米国は、かつて自らが育てた勢力に足元をすくわれる形で、アフガニスタンやイラクに対テロ戦争を仕掛けたが、多くの誤爆や捕虜虐待が明らかになっている。またこの間、米軍が残酷な「特定通常兵器」を大量使用していることも、戦争被害を拡大させている。にもかかわらず、日本政府は米軍への追随をなし崩し的に強めているのが現状であり、著者はこれを強く批判する。本書では冷戦後の戦争がコンパクトにまとめられ、米軍の問題性が正当に批判されている。ただし、冷戦以前の戦争被害との比較がまとまった形で無く、米国にばかり責任を帰しすぎている感もある。一つの転機であるはずの湾岸戦争の記述が少ないのも、気になる点である。





公益法人―隠された官の聖域 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 国民のあずかり知らぬところで「見えない政府」の肥大化が進んでいる――不気味な話である。取材によるデータに基づきながら、怠惰と悪徳に染まりやすく、コスト高をまねいて国民生活を圧迫する公益法人の実体を暴き出している。数字などが多く読みにくい印象があるが、それだけ熱心に取材し、細かいデータを挙げて証明を試みていると言えよう。

 本書のインパクトを強めているのは、民法34条に戻って、所管官庁制の盲点や、「公益」定義の不在など、法律自体の不備を指摘している点である。認可に所管官庁の裁量が大きく影響する制度が、各省庁や地方自治体などが傘下の公益法人を乱造する結果をまねいていると言う。そもそも、明治29年に定められた法律に基づいているということからして、時代遅れの感があるだろう。

それにしても、市民の自発性や奉仕精神を擁護すべきところの財団法人などの制度を、自分たちの天下り先づくりに利用したりするというのは、何とも情けない話である。奇特な人たちの良心を信じて甘くなっている規則類の意味も、管理する側の官僚自らがまったく踏みにじっていることになる。実際に手を染める者も、周りでそれを許す者も、一人一人の倫理性が弱いとしか言いようがない。




公共事業をどうするか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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本書の構成は、無駄な公共事業の事例を挙げると共になぜそれがなされるのかを解明している。(1章・2章)それから、米国の事例等も挙げながらどうすれば無駄な公共事業がなくなるかを論じている。(3章から6章)

以下は、本文の大まかな要約である。

今、国と地方公共団体あわせた借金は約700兆円を超えている。なぜ、こんなに借金が増えたかと言えば、無駄な公共事業が行われていたからだ。それは、政官財の癒着構造と公共事業を求める地方公共団体の構図だ。これを解消するには、地方分権や規制緩和などの外堀の改革と共に重要なのは、システムの改革だ。システムの改革とは、国会の地位向上である。それは、もっと民主主義を働かせるために、それぞれの計画や予算は議員立法による。官僚によるコントロールでなく、自律的に国会議員で決めていく。公共事業の無駄を省いたものは、もっと社会福祉にお金を出していく。

私の意見としては、国会議員に期待はできない。いままで、国民が彼らのやっていることをきちんと監視できていなかったからだろう。だから、彼らは期待された働きができなかったんだろう。それならば、政権交代ができる仕組みが必要だろう。ということは、民主党にがんばってもらわなければならない。本当の意味で2大政党制になれば、国会議員の緊張感を持続させるものになる。そうすると、少しは期待できる働きができるようになるだろう。




公共事業は止まるか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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「市民事業」を読んだ時も思ったのですが、著者らの構想が実現した場合の社会経済学的分析をきちんとやってほしいと思います。
自然が壊されるからだめ。借金が増えるからだめ。確かに一考に価しますが、では、その事業はなぜ実施されるのでしょうか。
特定政党の集票マシンだから?ということは、その公共事業を望む市民が居るということです。著者がその現実を見据えているとは、失礼ながら思えません。
行政は事業を垂れ流す、司法は放置といいます。しかし、多くの関係者が絡む事業を、行政の一担当官、司法の一裁判官にどうして止められましょう。
その事業を望む関係者も居る、そしてその数は決して少なくないという現実を受け入れなければ、泥沼の裁判闘争しか生まれないでしょう。

『日本の自然保護』という本では、その現実がはっきり書かれています。望まれない事業は行われないのです。ただし、意見が分かれれば、我が国には、一方的に善と悪を判断する、便利な神様は居ないのです。
そちらをお読みになった方が、公共事業の本質を考えるきっかけになると思います。




皇室制度―明治から戦後まで (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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交通死―命はあがなえるか (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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以下に筆者の訴えたかったこと(と私が思う)を記します。

本文第6章より「(前略)(かけがえの無い命に、望むと望まないとにかかわらず値段をつけなければならない矛盾を指摘した後)−解決することのできないこの矛盾が被害者にどれほどの精神的苦痛を与えるものであるかを、加害者が、弁護士が、保険会社が、裁判官が、そして車を運転する人が、思いやることではないのだろうか。そうすることによって、交通事故の多発が異常な事態だということを、我々が認識することではないのだろうか。賠償問題の新の解決への途は、そこから開かれるのではないのだろうか。もちろんこのような方途は・・(中略)異常なのは、それにもかかわらず大量に処理せざるをえないほど事故が発生するという現状である。その異常さに目をつぶって処理の効率性だけを求めれば、そのしわ寄せは人間性が無視ないしは蔑視されるという形で、ほかならぬ生命を失った被害者が受けることになる。わが国の現状がまさにそうである。」




高齢者医療と福祉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 高齢化社会における家族とは,外部サービスの援助なしには成り立たない,今までに存在しなかった新たな人間関係なのだという,衝撃的なメッセージを発している.92年の厚生省の調査は「寝たきり期間」が約半数で3年以上に及び,1年以上は8割弱に及ぶこと,また介護者の約半数が60歳以上であることを示している.働き盛りの人たちに対する介護の影響も大きく,大企業の管理職を対象に行われた調査(1993)によると回答者の大半が,自分や妻の親などに介護が必要な人がおり,その6割が仕事になんらかの悪影響を被っている.重い高齢障害者の介護の場合,介護している家族は24時間拘束される精神的重圧の上,夜昼とない介護仕事の重荷を背負わされる.それはまさに拷問のような辛苦だそうだ.家族内でこれに対処しようとすることには限界がある.そして,これを社会的に受け止めることが可能であることを北欧諸国は示した.
 老人介護問題が生じた社会的経緯,日本の老人福祉の歩み,介護の家族神話が幻想であること,このまま老人問題を医療まかせにすると病院がその機能を失いかねないこと,福祉亡国論に根拠がないこと,福祉が経済を成長させることなどについて実例やグラフ/表を多用して分かりやすく示している.
 現代では8割の人が65歳まで生きる(2010年には9割).皆がいずれ高齢者になるのだという自覚を持つ必要がある.高齢者福祉の問題は私たちみんなの問題なのだと訴えている.
 高齢者福祉の政治的な動きが活発だった1996年に出版された本である.


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