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和書 529056 (270)



ドイツ軍の小失敗の研究―第二次世界大戦戦闘・兵器学教本 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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第二次世界大戦時のドイツ軍の小失敗(ちなみに大失敗=そもそも戦争を始めたこと)について取り上げた本です。本の題材としては悪くなく、問題点(失敗)として挙げている事項については、あながち誤りではないと思いますが、その理由や原因については特に考察するわけでなく、自らの感想を述べているだけです。それもちょっと調べれば分かることまで全くの想像で適当なことを書いています。歴史的な事実関係や兵器の諸元・名称なども非常に誤りが多く、不正確な記述はざっと一読しただけでも約50箇所にも及び(他の書籍と突き合わせて確認すれば更に増えることでしょう)、また公平さに欠けたり短絡的な論評も数多く見られます。すべてが正確な本は存在しないと思いますが、ちょっとひどすぎると思います。
率直に言って、素人がまさに素人考えで思ったことを書いただけ、というレベルです。この本は「大失敗」ですね。高評価をしている人がたくさんいることに正直なところ大変びっくりします。




ドイツ軍の兵器比較研究―陸海空先端ウェポンの功罪 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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第二次世界大戦時のドイツ軍の兵器について、他国の兵器との比較を中心に論じています。といえば聞こえはいいですが、ドイツ軍が置かれた実情などをろくに考慮せず、素人考えの理想論を並べただけです。
それも事実誤認に基づいたものが多いので、トンデモ本の様相を呈しています。数字を挙げて論じているところも大雑把であり、単純化して分かりやすくと考えたのかとも思いましたが、読んでいくと単に著者が理解していないだけに思えてきます。他にも技術者と用兵者と兵器の開発行政を司るものと一緒くたに論じていたり、と穴だらけ。兵器の諸元や名称も誤記が多く、それで比較研究できたのか疑問です。事実認識も20年くらい前の本かと思えるようなレベルと感じました。





独ソ大戦車戦―クルスク史上最大の激突 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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欧州戦争において最も激しく戦った独ソ戦の内、1943年の夏季攻勢(ドイツから見て)の推移を描いたものです。
 主戦場は今のウクライナ東部で、1942年のスターリングラードでのドイツB軍集団の敗北後、マンシュタインが冬季に第3次ハリコフ戦で突出してくるソ連軍を撃破した結果(要するに互いに1勝1敗して)、クルスクを中心とする突出部が形成されました。
 そこをドイツ軍が根元を南北から攻撃して、内部にいるソ連軍を包囲しようと画策した戦いで、詳しい推移は本書の内容に譲りますが、諸般の事情、特に情報戦でのドイツの劣勢とヒトラーの政治的思惑からソ連軍に作戦を読まれた上に防御準備の時間を与えてしまったため、結果としては失敗しました。
 残念なのは全体的にソ連よりな描かれ方がされており、ドイツ側の活躍やその攻勢の描写についてちょっと物足りない感じがします。まあ、負けたのですから仕方ないといえば仕方ないのですが。
 その点は置いても、独ソ戦における重要な転換点としての描き方には満足のいくものがあります。欧州戦争に関する色々な本を読む際には、ぜひ入れておきたい一冊だと思います




中島戦闘機設計者の回想―戦闘機から「剣」へ 航空技術の闘い (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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日露戦争の兵器―付・兵器廠保管参考兵器沿革書 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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日本の軍事テクノロジー―技術者たちの太平洋戦争 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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日本の傑作機―図説・飛行機事典 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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戦時中の軍用機が収録されています。イラストつきです。また、各機のカタログ・データが書いてあります。この本のすごいのは、開発が中止された機体や、諸外国から日本に輸入された機体、戦争中、捕獲した機体、練習機まで、網羅されています。著者は、飛行機少年が見る図鑑と言ってますが、私には相当マニアックな本に読めました。海戦の戦記を読んだりするときに、どんな機体が使用されたのか今まで想像できませんでしたが、これを読んでイメージがつかめました。私は1ページ目から通して読みましたが、図鑑的な使い方もできると思います。




日本陸軍の傑作兵器駄作兵器―究極の武器徹底研究 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 タイトルの通り、陸軍独特の発想や兵器運用の思想が実際の兵器開発にどう反映していったかが詳細に述べられている。“甲、乙、丙三種の試作機の成績はそれぞれどうでこういった設計変更の後に・・”などいたって詳しい。また、戦争末期には試作・試験が如何に簡略化されていったかや、要求仕様が性能より部品調達の容易さに偏っていった様子が引用資料の端々から明らかになる。
 ただ、全体を通して読むのは非常に根気が要った。事実の羅列が多く、その兵器がどのような運命を辿りどのように評価されたか・・などの記述が少なく、性能に関わる無味乾燥な数字から自分で意味を読み取っていかねばならない。よほど「兵器が好き」な人でないと、読むのが疲れるのでは。




日本軍の小失敗の研究―現代に生かせる太平洋戦争の教訓 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 良き理論とは、非の打ち所のない不動の真理を語るものではなく、反証する場合にどれだけ容易であるかどうかで決まるのだ、と聞いたことがあります。太平洋戦争を語る場合、この命題はあまり守られることがないように思うのは私だけでしょうか。何故日本は負けたのか。という問いかけに、負ける戦いをしたから。と答えるのでは答えにならないのは明白です。しかし、多くの“敗因”なるものがこれと大同小異の所を行ったり来たりしているように思えてなりません。圧倒的な物量差、合理精神の有無、人命観の格差、確かにそうです。このような極めて“正しい”結論に反論するのはとても難しい。ですが、反論が難しいということは、その実内容が空虚であるということの証左でしかないのではないでしょうか。このような国民性に根付いた問題はどこの国でもあることでしょう。「日本人やめますか、戦争勝ちますか」では困るのです。
 その点を上手く補っているのが本書の最大の良点です。確かに、本書でも“正しい”結論や反論が難しい正論が基調になってはいますが、それを示す事例が卑近な例から採られている事によってそれは相殺されています。私が興味深かった例を少し挙げるなら、三八式歩兵銃の部品交差が決められていなかった、ひとつのエンジンのライセンスを陸海軍別々に購入していた、日本の重砲は移動のための車輪が木製だった、など巨視的な戦史ではどうでもいい様な小ネタの数々です。しかし、ここにこそ当時の軍隊が何を尊び、何を賤しんだかが如実に現れているように思います。しかも、ここまで具体化された指摘には反論が容易であり、私の疎覚えでは本書への反論書が一冊はあったと記憶しています。それに指摘された問題点は、その具体性から、明日からでも自分の職場で、学校で、家庭で、自分の小失敗として意識できる。そう利用してこそ本書は役に立つものであると思います。




続・日本軍の小失敗の研究―未来を見すえる太平洋戦争文化人類学 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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 最近、「美しい国」なる言葉が語られていますが、あまりに空々しく、聞くに堪えません。“美しい”などという、初めから肯定的な印象を含んだ抽象的な言辞を弄しては、凡そ「美しい国」ではなく、「美しく見られたい国」か、さもなければ「美しくなければ認めない国」にしかなれないことでしょう。そこには具体的な事柄が排除されており、批判を許さない耳に心地よい言葉は見たくない現実を無かったことにする危険を常に孕んでいるのです。こんな時にこそ、面倒でも着実な小失敗への直視がより価値を持つのであると考えます。
 同名の前書に続く本書では、前書の具体性重視の方針を維持しながらも、その動員体制や個々の実戦の分析、果ては自衛隊に関することまで着眼範囲が広げられています。しかし、前には薄かった本書独自の特徴として私が挙げたいのは、まず具体的な数字がより多用されるようになったということです。日・独・英の主力戦闘機の性能向上の指数化や海戦を使った対空砲火の有効性の計算など、時に計測法まで自作しての数値を基にした比較考察は、反論を容易にし、学問的誠実さを裏付けるものです。そして、特も傾聴すべきは精神的な小失敗への言及です。余りに雑多な機関銃・砲を使い続ける配慮の無さ。航空機に現有の技術を使わず、国内で入手可能な木材を使えないという硬直した思考。兵士・国民をまったく信用していない捕虜禁止、虚偽報道。何かあれば愛国心と自己犠牲を最も声高に叫ぶ上級軍人達が平然と行う公私混同や命令無視。著者も言われる通り、これらは物量差とはまったく関係の無い部分であり、最も注目され、反省されるべき太平洋戦争の敗因でありましょう。全力を尽くしたが相手が強すぎたのではなく、全力を尽くさなかったからこそ敗れたと言うべきでしょう。小失敗のひとつに美辞麗句を弄んで空虚な言葉遊びに頼ったというものがありますが、この教訓、現在もよくよく心に留めねばなりません。


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