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和書 536082 (4)



にっぽん音吉漂流記 (中公文庫)
販売元: 中央公論社

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ねむれ巴里 (中公文庫)
販売元: 中央公論新社

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不良詩人金子光晴が、35歳頃、パリで過ごした2年間の記録。

冒頭、船でパリに向かっている中に衝撃的なシーンがある。

<僕の寝ている下の藁布団のベッドで譚嬢は、しずかにねむっていた。船に馴れて、船酔いに苦しんでいるものはなかった。僕は、からだをかがみこむようにして、彼女の寝顔をしばらく眺めていたが、腹の割れ目から手を入れて、彼女のからだをさわった。じっとりからだが汗ばんでいた。腹のほうから、背のほうをさぐってゆくと、小高くふくれあがった肛門らしいものをさぐりあてた。その手を引きぬいて、指を鼻にかざすと、日本人とすこしも変わらない、強い糞臭がした。同糞同臭だとおもうと、「お手々つなげば、世界は一つ」というフランスの詩王ポール・フォールの小唄の一説がおもいだされて、可笑しかった。>

時代は、二大戦間期の、中国で反日運動が盛り上がっていた頃である。この時期に、中国人の女の肛門をまさぐって、こんなことをつぶやいている詩人の胆力にあきれ驚かされる。われわれは普段、「世界が一つ」でない理由を臆病に並べ立てがちであるが、糞臭なんていうしょうもないことからでも世界は一つであることは感じることができるのかもしれない。




ふるさとは貧民窟(スラム)なりき (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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明治東京の三大スラム街といわれた四谷鮫ヶ橋・下谷万年町・芝新網町。だが帝都の膨脹から、貧民は市内に住めないで市外へどしどし押し出される。そして、関東大震災以後「三大スラム街」と呼ばれていた地区に貧民の影を絶った頃、東京最大のスラムとなったのが、板橋の「岩の坂」(=現在の板橋本町)だった。小板橋 二郎がここの生まれとは知らなかった。

岩の坂というと昭和5年に発覚した「岩の坂もらい子殺し」があったところで、東京中からもらい子を引き受けてきて殺したり乞食に仕立てて物乞いをさせたり、少し大きくなったのは女は娼婦にしたり、男はタコ部屋に売り飛ばしたりして処理していた一大犯罪集落、という理解だったが、この本を読んですっかりイメージが変わった。

当時の東京の下町ならどこでもありそうな出来事、どこでもいそうな人々、貧しき中にも日々織りなされる哀歓を描いている。結局貧民窟といっても、外から眺め回すのと、内で生活しているのとではまったく違うということだ。
多分、これは上流階級の世界でも同じだろう。

現在の板橋本町はどうということもない普通の町である。縁切り榎だけ昔のままだ。
本書に出てくる商店の屋号もいくつか確認できる。
しかし、今ここに立って往時を想うとき、感慨深いものがある。




ほんまにオレはアホやろか (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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2008年夏、どうやら庶民には厳しい夏ですね。
水木しげる先生はこの著書の中で庶民を強く励ましてくれてます。
漫画が売れてなくて借金があって赤ちゃんがいて国土庁の役人がきて…「それでもぼくには自信があった。生きる、ということ、生かされる、ということに」(要約)
幼年期より妖怪で楽しませていただき、長じてこんな力強い言葉にぶつかりました。
水木先生、有難うございます。






やれば、できる。 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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(1)どんな本か
 ノーベル賞受賞者である著者の自伝的な本。
 前半部分は、学校時代に病気をしたこと、金がなくてアルバイトばかりの高校・大学時代であったこと、そのためか成績はあまりよくなかったことなど、苦労の多かった時代のことを簡潔に淡々と記述している。また、後半部分は、アメリカでの研究生活や日本に帰ってからのカミオカンデができるまでの経過などが記されている。
 一方、科学そのものの解説は少なく、必要最低限の記述にとどまっている。

(2)読後感
 淡々とした記述の中にも、著者のまっすぐで暖かい人柄が感じられ、読んで気持ちのよい本。自分もがんばって前向きに生きていこうという気持ちになる。
 その反面、ものすごく参考になる「目から鱗」的なエピソードは少なく、ぜひ読むべき本とまではいえないと思う。




よい病院とはなにか―病むことと老いること (講談社文庫)
販売元: 講談社

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わが異端の昭和史〈上〉 (平凡社ライブラリー)
販売元: 平凡社

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愛を奪った女ベリル・マーカム (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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愛新覚羅浩の生涯―昭和の貴婦人 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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こんなに強く美しいかたがいらっしゃったとは・・。
政略結婚で一緒にさせられたにもかかわらず、
お互いを思いやり、強い愛情で結ばれていたお二人に
心うたれました。

ただ、この著者の文章はちょっと読みにくい感じしました。
登場人物や地名など、読み慣れないものが多いので
ルビがもっと振ってあれば良いのですがあまりなかったし・・。

(それは自分の勉強不足なのでしょうが(^^;)
ご本人の浩さんが書かれたほうのが良いように思いました。




アイドルの素顔―私が育てたスターたち (河出文庫)
販売元: 河出書房新社

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