時は2021年、第3次大戦より31年後のアメリカ合衆国が舞台。
傭兵ヨー・ムトウ軍曹と天才一家エプスタイン家の次女・フィリシアは、亡くなったはずのフィリシアの母そっくりな機械人形(サイバノイド)を見つける。そのサイバノイドは、伝説の都市「OZ」からの使者だった。「OZ」とは、大戦前にひとつの頭脳集団が造った巨大シェルターで、最先端の科学都市だと言われていた。その「OZ」では、フィリシアの兄・リオンが次々と同じ顔のサイバノイドを地上に送り込みフィリシアを強制的に「OZ」に迎えいれようとしている。「OZ」とは一体何なのか、リオンの本当の目的とは…?「OZ」破壊を命じられたムトーは無事ミッションをクリアーできるのか…?
といったような話だったと思います。そして、この話の軸を中心に、フィリシアと、ムトーの恋模様が描かれたり、「OZ」の使者として送り込まれたサイバノイドが、「人間に近づきたい」といった感情を持ったりという話もされています。要所要所では、必ず涙すると思います。
ストーリーはすごく難しく、何度も繰り返し見なければ理解できないかもしれません。しかし、話の重みは理解できると思います。そして、その重みの先にはどんな結末があるのか…
人間の黒い欲望とそれを阻止しようとする正義がぶつかりあうような作品だと思います。実際私もあまりよく意味まで理解できていないと思うのですが、私は、ムトーとフィリシアの恋模様やサイバノイド(特に19と24というサイバノイド)の様子などを描いた部分が好きです。まるで映画をそのまま漫画にした感じがします。将来もしかすると、私たち人類が進むべき道を誤ると「OZ」のような世界になりかねないのでは…と考えずにはいられない作品です。
興味のある方はどうぞ読んでみてください。