IBMの広報スタッフの全面的な協力を得て執筆されたため、ガースナー本人の生のコメントが数多く引用されています。冒頭の数章では、ガースナーが瀕死のIBMのCEOを引き受ける経緯が時間の順に記述されていますが、その後の内容のほとんどは、章単位である観点に注目をしてガースナーのコメントを配置し、その前後関係の説明と注釈を加えるといった形式になっています。直接的で濃い元資料の量が多かったことがこういった形態を選択した理由のひとつなのではないかと思います。「巨像」は、IBMの協力が全く得られず、周辺の密度の薄い情報を丹念に取材して書かれたようで、その点で対照的な2冊の本だといえそうです。ただし、事実関係に関する食い違いには気がつきませんでした。
協力を得て書かれたからといって一方的なガースナー賛美に陥っているわけではなく、失敗や負の面の記述も十分に加えられています。ただ、もし「男」しか読まなかったら、若干の疑いを感じていたかもしれません。マイナス点をあげながらも、結果的にはガースナーの成果を根拠に、その大胆な判断と緻密な戦略を、正当化しているように感じてしまう面もありました。なぜそう判断し、どういう条件でそれが成功に結びついたか、といった具体的な論理展開の詳細は望まないほうがいいでしょう。
アーモンクを訪問した時点ではすでにガースナーのオフィスは別のビルに移ったあとでした。廊下に飾られている歴代のIBM製品を眺めながら、前任のCEOエイカーズが解任されてからちょうど10年がたったのだということに気がつきました。その10年の物語のスピードを考えると、やはり歴史に残る経営者の一人に違いありません。本人の書いた「巨象も踊る」もぜひ読んでみようと思っています。
シェークスピア、ユーゴー、ゲーテといった人の愛の言葉から
だれが書いたのかもわからない愛の言葉まで、素敵な愛の言葉がつまっています。
愛を感じたい時にこの本を読めば、愛を感じることが出来るでしょう。
愛を伝えたい時にこの本を贈れ~~ば、愛を伝えることが出来るでしょう。
愛に恐れをなした時にこの本を読めば、愛を受け入れる力をもらえるでしょう。~
中身は、バラエティーに富んだ女性起業家たちがとりあげられており、それらを読むのは参考にはなるので、事例を知りたい人にはいいかもしれない。ただし、女性たちの人生経験等に焦点があたった内容なので、起業の事例としてもっと硬い内容を求めるひとには、要求に応えられないかもしれない。
文章には誤植が多く、ちょっと残念。なので、星3つ。