私事ですみませんが、僕の勤めている大学のT教授は、
経営システム工学科の大学1年生に、
「経営システム工学科で実際に企業に入って使うのは、線形計画法だけだよ」
と言いながら、単体法を教えています。
それほど単体法は、実際の企業で役に立つのです。
ですので僕には、線形計画法を解く2つのテクニックのうちの1つ、
単体法というテクニックを開発した、ダンチヒの話が面白かったです。
------------------------------------------------------------------------
私のバークレーでの最初の年に、
ある日ネイマンのクラスに遅れて行ったことがありました。
黒板に、私が宿題だと思った問題が書かれていました。
私はそれを書き留めました。
二、三日して、宿題をするのに大変時間がかかったとネイマンに謝りました
-その問題は普通のものより少し難しく思えました。
私はネイマンにまだその宿題が必要かどうかを尋ねました。
彼は私にそれを机の上に置くように言いました。
私はしぶしぶそうしました。
というのも彼の机はそのような紙の山でした。
私は自分の宿題がそこで永遠に失われることを恐れたのです。
六週間くらい過ぎた日曜日の朝八時頃、
アンネと私は誰かが表のドアをどんどんと叩いているので目を覚ましました。
ネイマンでした。
彼は紙を手に持ちながら、非常に興奮して、飛び込んできました。
「私は今君の論文の一つに序文を書いたところだ。読んでみなさい、
そうしたらすぐさまそれを出版のために送ろう」。
しばらくの間、私はネイマンが何について話しているのかわかりませんでした。
長い話をかいつまむと、私が宿題と考えて解いた黒板の問題は、
実は有名な統計学の二つの未解決問題でした。(p.137)
------------------------------------------------------------------------
25人の偉業にはただ感嘆するばかりだが、彼らの日常性の一端でも知ることになれば、自分が変われることを知ることが出来、さらに成長の軌跡に乗ることが出来るかも知れないという期待感が溢れ出て来ている。