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和書 554118 (60)



異端審問 (講談社現代新書)
販売元: 講談社

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 本書の冒頭で、1415年7月6日、宗教改革の先駆者ボヘミアのフスが火刑に処せられるまでの様子を、当時の資料より再現します。異端審問とはいかなるものであったかを強く印象付けるものです。
 異端審問は、12世紀に端を発するカタリ派への弾圧の過程で生まれます。正式な異端審問の始まりは、1231年あるいは1333年の法王勅令によると考えられていますが、12世紀にはすでに異端審問と呼べるものが始まっています。こうして生まれた異端審問は、13世紀後半以降、南フランスで制度化が進展し、14世紀始めに異端審問官「ベルナール・ギー」の登場で一定の完成を見ることになります。その後異端審問はイベリア半島に舞台を移し、改宗ユダヤ人や元イスラム教徒への苛烈な弾圧となって行きます。
 本書は主に、13世紀から、ベルナール・ギーの登場する14世紀まで、南フランスでの異端審問の展開に多くの資料を参照しながら、スポットを当てていきます。当初は必ずしも統一されたものではなかった異端審問が、やがて文字通りに「マニュアル化」され(その代表がギーの「異端審問の実務(プラクティカ)」)、異端審問官たちによって統一的で苛烈な裁判が執行されるようになって行きます。
 苛烈な処罰の一方で、審問の手続きは、滑稽なまでに律儀で官僚的なものでもありました。「動物裁判」を大真面目に執行したのと同様、中世人は手続きを重んずる心性があったようです。このことは、後々、法の前での平等、法治主義をヨーロッパが生み出すことと関係があるのかもしれません。
 本書は、最後にイベリア半島での異端審問を概観して終わります。一般のイメージでは「異端審問=スペイン」というイメージが強いと思いますが、本書はその前史として異端審問が制度化されて行くプロセスを主題としています。




異端の説教師ギャリソン―ひとつのアメリカ史診断
販売元: 法律文化社

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偉大な、アマチュア科学者たち
販売元: 主婦の友社

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読みづらかった。

理由は訳者の訳が正直ヘタである。そのせいか、読むのが正直しんどい。
訳者紹介を見たところ、津田塾大学国際関係学科をでてコンサルティング
業務をした後に訳者になったそうだ。そして訳した本の履歴はビジネス書
2冊が紹介されている。

もしかして科学についてそこまで知ってらっしゃらないのではないかと思
う。しかも皮肉にもタイトルは「偉大な、アマチュア科学者たち」なのに、
専門書よりも読みにくいと感じた。

原書を読んでないため訳者が100%悪いとは思わない。しかしたとえ原書
自体の説明が不完全でも訳す上で、読者の事を考えて分かり易く書いていく
という読者への配慮をすることも訳者や出版社としてしなくてならないん
じゃないだろうか。

主婦の友社の本には毎回がっかりさせられている。方向性に惹かれて読んでは
みるのだが、書き方まとめ方、文章力などに疑問を感じずにいられない。
勿体ないと思います。

山田吾郎の監修、あとがきに騙されてはいけません。

という訳で、☆二つです。




偉大な数学者たち (ちくま学芸文庫)
販売元: 筑摩書房

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半世紀をへて名著がよみがえった。
初版は1950年に「中学生全集」(全16巻)の一冊として筑摩書房から出たものだ。
タイトルのように、古代から近世にいたる2000年の間に排出した偉大な数学者たち
の人生と業績が実に平易に簡潔に、また驚くべき事にひと続きの歴史として書かれている。
ガリレオや最後の登場人物であるガロアのように劇的な生涯を送った人物も少なくはないが、
読んでいて血わき肉おどる感動に次々おそわれるのは、そのためではない。数学が、まるで
生き物のように成長していく様が手にとるように伝わってくるからなのだ。数式も術語も
ほとんど皆無なこのようなコンパクトな本で、なんという名人芸であろう!

あとがきにこうある。「すぐれた芸術作品と同じように、数学においてもすぐれた著作は
深く人を感動させる」 なるほど、これは感動の連続体としての数学史なのだ。そして、
それを貫く主調低音は「数学への狂熱」すなわち「高度の精神の集中とそれをつづけていく
強い意志」である。「このことの中にこそ、何ものにもかえがたい深い喜びがひそんでいる」







異大なる奇業家
販売元: ビジネス社

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偉大なる成功者ポール・J.マイヤーの人間学―勝利への軌跡 (グッドライフ・ブックス)
販売元: 日本地域社会研究所

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偉大なる敗北者たち―メアリ・スチュアートからゲバラまで
販売元: 草思社

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類型の多そうな題材なのだけど、ドイツ人(ヨーロッパ人)ならではの著者の着眼点が興味深い。
死して名声を得た人、栄華から転落した人、存在そのものが様々な理由で忘れられるか抹殺された人。
それぞれの人生の光と影、そして一瞬の輝きがある。
やや辛辣な批評眼を要所にちりばめ、人間性の本質とは何かというのを踏まえた、読み易くもしっかりとした文章がいい。
ロンメル将軍の項だけプロフィールの羅列に終止しているのが残念。




一臨床医として生きて―現代日本の医療を問う
販売元: 岩波書店

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一歴史学者の歩み (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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学士院賞を受賞して昭和20年代に皇室と深い関係を持っていながら左旋回するのは家永三郎の勝手だが、自己批判した上で自伝を書くならともかく、左傾化した時点で過去の自分を弁明じみて書き連ねるだけの本。何しろ陸士の教官になろうとした事を隠そうとしたのだから、こんないかがわしい「学者」が「戦争責任」を論じて一時期闊歩していた事に怒りすら感じる。占領下で今上陛下に日本史を講義した東京教育大の家永三郎という学者が他にいるのか、と思ったぐらいだ。




一条さゆりの真実―虚実のはざまを生きた女
販売元: 新潮社

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今までマスコミが伝えてきたであろう彼女の一生を、一瞬で覆すほどの衝撃的な内容に思わず絶句。
分厚い内容には、最後まで読み進むにつれて当初の語られなかった真実が見えてくる。

人の業や性(サガ)の中、波瀾万丈という言葉だけでは語りつくせない人生を送った一条さゆり。
そんな中で、彼女にとって虚実とは、たったひとつの生きるすべだったのかも。。。


心はボロボロでも、人はそう簡単には死ねないと、思い知らされた気がしました。。



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