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和書 554118 (145)



現代世界の美術―アート・ギャラリー (15)
販売元: 集英社

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画家の生き様とその作風との関係に興味があります。この大型本に掲載されているローランサンの作品を見ながらずっとそれを感じていました。八重樫春樹氏の解説は丁寧ですし、中村真一郎と黒柳徹子の文にも惹かれました。少し高いかもしれませんが、このような図録はあまり入手できませんので、お勧めします。

彼女は、母親のポリーヌ(当時22歳)と、別に家庭を持つ代議士の父の間に生まれました。非嫡出子ということになるのでしょうか。父親からの経済的援助はあったそうですが、所謂母親一人の手で育てられたわけで、母親への思慕の情は想像以上に大きいものだったようです。

ピンク、ブルー、グレーの淡い色調は、専門家の分析によりますと、男性不在の色調だそうです。パステル調という淡い色の組み合わせゆえ、ローランサンは、今も人気があるのですが、ある種の心の隙間を埋める作業が絵を描くことだったように感じます。実際、この画集でも見うけられるように、晩年はもう少しオレンジや赤、緑といった色もでてきますので、少しずつ心境の変化があったのでしょうね。

理屈はともかく、どの絵からも柔らかい優美な女性の姿が浮かび上がってきます。鼻を明確に描かないというのも特徴かも知れません。彼女自身が自分の容姿にコンプレックスを感じていたようで、それと関係があるのでしょうか。

私生活では、結婚した後に亡命し、すぐに離婚するなど、当時としても波乱万丈の生涯を送っています。結婚生活が幸せであれば、また画風の変化もあったかもしれませんが、そうではなかったこともあり、時たま男性や風景を描く以外は、女性ばかりをモデルとして描き続けてきました。この優しさに包まれた独特の作風が、多くのファンを魅了してきたわけです。甘美でステキな画風ですので、是非本書を身近に置いて鑑賞してください。




現代世界の美術―アート・ギャラリー (16)
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現代世界の美術―アート・ギャラリー (2)
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