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和書 554120 (106)



子どもたちの8月15日 (岩波新書 新赤版 (956))
販売元: 岩波書店

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湾岸戦争、イラク戦争。
テレビやネットで「戦争を観たことある」世代が社会の中心になっている現代。日本が現実に戦場となった太平洋戦争を「経験した」世代から「戦争観たことある」世代へのことばが伝わりにくくなっている現代。「戦争を経験した」世代の生のことばが本書に書かれています。優しい言葉で。馴染みやすい言葉で。想像しやすい言葉で。「戦争を知らない世代」という言葉さえも聞かなくなった現在、このような本が今後も多くの「戦争観たことある」世代の目に入ることを願います。戦争は地球上に現実に存在する悲劇なのだということを強く実感するためにも。




新哲学入門 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 広松は若いひとに人気がある。この書物と「一歩手前」とは手頃な入門書であるという。だが、この本はすでに版切れになっている。どこか欠陥があるようである。
 なぜ、広松は哲学に関心を抱くものから見ると魅力があるのであろうか。これは私の持論であるが、まず、難しい用語をもちいる。論理が飛躍する。もって回った言い方をする。独特のキャッチフレーズがある。関係の一次性、四肢構造。読者からすれば、奥が深そうに見えるのである。等々であろう。
 しかし、よく読んでみると、その内容は不透明、幻惑、論旨の混乱。こういったことが若いひとには見抜けないのである。だから、混乱した内容を奥深いものと見、論理の飛躍を高邁と見るのである。若さは容易なものにはすぐ飽きてしまう。分からないものほどすばらしくみえる。それが若さの特権である。
 しかし、いつまでもそこに止まっていては広松に対して失礼であろう。若さはそれを乗り越えて行かねばならない。そのとき、広松というものがどういうものか理解するであろう。人は障碍を乗り越えることによって、初めてその人を理解するものである。だが、人々はそうしようとはしない。広松を信仰してしまうのである。
 関係の一次性とは実体を軽視した論理である。四肢構造とはヘーゲリアンなら、絶対に考え至らない論理である。ヘーゲルの論理はトリアーデ、三であって、決して四にはならない。四を基本とした論理をもって、ヘーゲルを論じる、何か変である。このあたりからもう一度考えなおしてみたらどうであろうか。論理というものは以外にシンプルである。これに気づいたとき、広松を乗り越えているであろう。





術語集〈2〉 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 同著者による『術語集-気になることば-』の続編。

 普段何気なく使っている外来語や今更意味を確認する必要がないとも思われる言葉について、哲学的アプローチで詳細に解説するスタンスは『術語集-気になることば-』と同じ。

 ただ、本書の方が扱っている言葉がより現代的になっていると思う。例えば、「安楽死」「イスラム」「脳死」「ヒトゲノム」等である。

 『術語集-気になることば-』や『日本語チェック2000辞典』(樺島忠夫等編)とともに、大学入試の現代文や小論文対策に大いに活用できる。
 それだけに本書を利用するのではなく、目次を読んで目に付いた言葉があれば、本書を読んでみる価値はあると思います。

 ソレデハ…




宣教師ニコライと明治日本 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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東京御茶ノ水のニコライ堂を訪ねる前提として本書を読んでみて、期待は裏切られなかった。骨子となっているのは、サンクト・ペテルブルグの国立中央歴史古文書館に保管されていた、ニコライ自身の40年間に渡る日記であり(著者がそれを79年に発見したのはなんという僥倖だろう)、その重要な部分が、ドストエフスキー研究者にふさわしい良質な日本語で紹介されているのだから嬉しい。
明治後期に日本人の正教会信者数は、カトリックに次いでプロテスタントを凌いでいたという貴重な事実を本書から知ることができたが、その理由の一端もまた興味深い。戊辰戦争で敗れ「古い権威の崩壊を体験」した仙台藩士たちが、「新しい日本にふさわしい新しい統一原理としての宗教」を求めて最初期の信者になったというのだ。ロシア正教はまさしく新興宗教として我が国に到来したのであり、「薩長藩閥の政府を以って不倶戴天の仇敵」となす政治的意味合いをも併せ持っていたのである。
江戸時代から日本人が潜在的に感じ続けてきたロシアの脅威、そして日露戦争。歴史の歯車はロシア正教にとって不利な方向にばかり進んでしまった(日英同盟を結んだ相手イギリスがプロテスタント国であったことも忘れてはならない)。日清戦争に勝って中国を、ひいてはアジアを見下すようになった日本は、日露戦争に勝利したのちロシアまでも「黄色い白人」として劣等視するようになった。その後の歴史は誰もが知っている。
教会関係者の手になる本でないだけに、ロシア正教への正当でまっとうな批判を読みうるところも良い。ギリシャ正教の教義とビザンチンの芸術様式を唯一の権威として無批判に崇敬したことはともかく、国教として安泰を保障されたその保守的な体質は日本の仏教界にも共通している。小冊子ながら日記以外の資料も存分に引用されており、新書の値段でこうした良書が読めることを感謝すべきだ。





哲学以前の哲学 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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入門書として最良。無と存在のコンセプトがわかりやすい。




ポストコロニアリズム (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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 岩波新書のポストコロニアル本だが満足感はイマイチ。
 どうも「ナショナリズムの名著」に書かれたスピヴァグやバーバーに関する論考
 をただ引き伸ばしただけのような印象を受けた。
 ある程度ポストコロニアルに詳しい人は別にして一般にはおすすめできない。
 値段は安価なので手に取ってみるのはいいのかもしれないが。




幻の声―NHK広島8月6日 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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問題群―哲学の贈りもの (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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ルポ解雇―この国でいま起きていること (岩波新書 新赤版 (859))
販売元: 岩波書店

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本書は2003年の労働法改正の問題点や不当解雇の現場が労働者の視点から紹介されています。
会社と労働者の間に力の差がある中で不当解雇と戦うことの大変さと理不尽さを感じ取れます。
その上で不当解雇の証明責任や解雇の金銭的解決などの法改正を見直すと、
法改正の負の側面を感じ取れるのではないでしょうか。

ただ出版が03年であることとあくまで労働者視点で書かれていることを踏まえて読む必要があります。
まず07年の国会で改革案が可決されるなど、労働法をめぐる議論は出版当時から前進しています。
(ホワイトカラー・エグゼンプションや解雇の金銭解決などの目玉案は見送られましたが、、、)
また労働者側だけの意見ではなく、景気拡大の中での賃上げ抑制&ボーナス拡大に見られるような
雇用者側の固定費としての人件費を削減するという必要性にも目配せするとフェアな議論が展開できると思います。




哲学ってなんだ―自分と社会を知る (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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「哲学ってなんだ」という問いに一言で答えるなら「哲学とは、思考法である」

本書は、さまざまな哲学者の理論を解説しているが、本質は、「哲学」という思考法を私たちに伝えることにある。
「哲学を学ぶことで、ものの見方・考え方を圧倒的に広げられるんだ!」という哲学への誘いと言えるだろう。
物事を哲学的に捉えられたら、私たちの世界はもっと広がるのだと思う。





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