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和書 554120 (123)



海上自衛隊はこうして生まれた~「Y文書」が明かす創設の秘密 (NHKスペシャルセレクション)
販売元: NHK出版

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海上幕僚長室に保管され、長らく公開されてこなかったY文書。本書は、「NHKスペシャル」や「クローズアップ現代」にて自衛隊を特集してきたNHK報道局の自衛隊取材班がその総力を結集し、Y文書と格闘、さらに多くの取材、インタビュー調査を経て海上自衛隊創設の過程を再検証するものである。

本書を面白くしているのはまず記者陣の問題意識と調査、研究の過程を追体験させるような書き方にある。様々な自衛隊の不祥事等を取材してきた記者陣は、その過程である違和感を抱く。それは、海自高官の言動からにじみ出る様な旧帝国海軍の末裔としての誇り、そして9.11以降の米海軍と海自の親密な関係であった。そのような中、海自創設過程を描いたY文書に接触。海自を巡る違和感の根源に迫っていく。その作業を通して見えてくるものは旧帝国海軍の人脈が見事に戦後に引き継がれていった過程であり、彼らが「軽武装・経済重視路線」を重視する吉田政権を迂回して米国海軍軍人のネットワークと接触、協調して「日本海軍復活」に向けて蠢動する過程である。ここまで露骨に日米海軍は「抱擁」の関係にあったのかと衝撃を受ける。まさに現在の日米同盟の原型を見るような思いである。戦前・戦後の「連続」と「断絶」をめぐる議論は多々あるが、本書もまた帝国海軍から海上自衛隊への連続をまざまざと見せてくれる。非常に興味深い一冊であった。





過去の克服・二つの戦後 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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可能世界の哲学―「存在」と「自己」を考える (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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哲学は「可能世界」という考え方を導入することによって、
かなり客観的な議論ができるようになった、ということを、
部外者にもわかりやすく(難しいですけど)説明してくれる本です。

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第四章では、可能主義の中で最も極端な
様相実在論という思想がうまくいくかどうかを調べます。

この説は「何でもあり」を真っ正直に実践するきわめて効率的な考えであり、
同時に途方もない考えであるため
(なにしろ現実世界以外に無数の世界が本当にあるというのです)、

本気で主張している哲学者が世界に一人か二人しかいないにもかかわらず、
可能世界についての文献では
常に議論の中心になっている重要な思想です。(p14-15)
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時間をかけてじっくり読む価値があります。
難しいのですが、
「本当は重要なことを何も言っていない」タイプの難しさではありません。

三浦俊彦は非常に明晰なことを言っており、
必死に判りやすく、面白く説明しようと努力していることくらいは伝わります。

もともとの概念が難しいだけで、
じっくり読んでいけばその部分は理解できるのです。

で、この本を完全に理解したら、
かなりこの世が違って見えるのではないかと予感させます。

少なくとも哲学も「客観的なアプローチをしよう」
と努力しているのだ、ということが良くわかりました。




感性の哲学 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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著者は、風景や空間の中に哲学を求めている。その中で、従来は理性を中心に考えてきていた西洋哲学に批判的な検討を加え、日本をはじめとする東洋哲学などから新たな模索をしている。
これまで、空間や時間(環境)と個人は実験概念的に抽象的で無色透明なものを想定されてきたが、著者は「空間の履歴」や「身体的配置」等から環境や個人は必ずしも無色透明ではないことを詳述している。人間が環境によって位置付けられていることと同時に、空間にも時間的な影響があることを明快に表しており、これまでの哲学とは違った観点を示している名著である。
「個性的」とか「普遍的」という言説を検討するには、良い契機となるであろう。




不安な時代、そして文明の衰退―われわれはどう生きるのか (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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分裂する現実―ヴァーチャル時代の思想 (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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ヘーゲル・大人のなりかた (NHKブックス)
販売元: 日本放送出版協会

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難解なヘーゲル哲学を、「精神現象学」「法の哲学」に絞って、しかし関与するその他著作などにも言及しながら、極めて明快に説明した好著。しかしここでは、相性の合わなかった読者として、幾つか不満を書いておきたい。1)誰におもねっているのか、と言いたくなるような「題名」や文章はやめて欲しかった。余り読者をアンダーエスティメートしてはいけない。もっとストレートに素直な文体と題名にすべきだった。不自然に砕けた書き方が「理解を促す」ことなどはありえない。同じ勘違いを時々して恥ずかしい気分になる高名なヘーゲル学者も居る。出版社の説得を蹴って題名だけでも変えるべきだった。2)「良心」の解釈が納得がいかない。著者のそれまでの細かい部分までの的確なフォローに敬服していただけにちょっと意外だった。自分の「精神現象学」の理解だと、「良心」は確かに西氏が言うように非情に直感的な部分もあるが、「精神」の最終段階で出てくるだけあって、それだけではない。「道徳意識」を超えた知見の広さ、世界の諸関係の中の自身の位置がわかった上で、なさねばならない、という確信に基づいて行動するのが「良心」だ。Gewissenという語からも分かるように、けして「直感的」な「確信」に「良心」は終始しない。本人なりに状況を良く分かっているのだ。単なる直感の確信では、浪漫派と変わりがなくなってしまい、ヘーゲルが厳しく退けた思想になってしまう。むしろ(西氏も別に書いているように)人間の理性のぎりぎりの段階なのだから。
「良心」の扱いは「法哲学」ではもっと位置価が下がるが、「精神現象学」の「良心」を発展させ、深める可能性があれば、別な哲学がありえたかもしれないと思えるのだが・・・。今度本を出すときはその辺りも書いてください。




自決―こころの法廷 (NHKライブラリー)
販売元: 日本放送出版協会

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ヨーロッパ知の巨人たち―古代ギリシアから現代まで (NHKライブラリー)
販売元: 日本放送出版協会

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理想と決断―哲学の新しい冒険 (NHKライブラリー)
販売元: 日本放送出版協会

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現代社会においてヒト、とりわけリーダの迷いと悩みは大きい。危機にどう臨むか、組織をどう変革するか、そして時には組織との決別さえも脳裏を掠める。誰もが一度は理想を高々と掲げ、その志の導きを受ける。だが、その理想、志が高ければ高いほど迷いと悩みは大きく、障壁も高い。

幾つかの哲学書を紐解いてみると、現代社会に山積する課題を見据える上で、古典から学ぶことは実に多い。ヒトは、洋の東西を問わず、古代から現代まで、思い、悩み、迷い続けて来たことが判る。

私たちは日々、人生を営み、組織の中で生き、他者や環境と相互に作用しあいながら状況や環境に適応している。本書は幾つかの古典に触れながら、ヒトなり組織なりが大海原を航海し、「迷いを絶つ」ための哲学的、教育的指標を与えている。


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