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和書 554120 (181)



学問はおもしろい―“知の人生”へどう出発したか (講談社選書メチエ)
販売元: 講談社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

   それぞれの著者の、人生を引きずった語り口の違い(永井均とか高山宏とか町田宗鳳とか)がおもしろく、とりあえず一気に通読できたけれども、興味が持てたのは三分の一くらい。それも学問とは関係のないところで「おもしろい」と感じてしまいました。

 したがって、表題通りに「学問はおもしろい」と感じ、副題通りに「<知の人生>へ出発」する人が出るかは少々疑わしい。学問のおもしろさを、こういう有名な学者たちの半生を綴ったような文章から感じとることは難しいし、もしもそこに学問のおもしろさを嗅ぎ取ってしまった人がいたとしても、そういう人こそ学者にはふさわしくないような気がします。

 この本のもっとふさわしい題名は「大学教授はやめられない」でしょうか。「ホームレスはやめられない」とか、あるいは「不法入国はスリリング」や「結婚詐欺で食べていける」などの「おもしろさ」と質は同じだと思います。ということで、もしもこの23人の著者のなかの誰かのファンであって、その人だけが目当てだというならば、立ち読みで十分でしょう。




学問論―ポストモダニズムに抗して
販売元: 東京大学出版会

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 1947年生まれ、アメリカ留学経験を持つ、高名なトロツキスト科学史家が、1997年に刊行した学問論。著者によれば、ポストモダニズム、とりわけ新ニーチェ主義は批判的理性を持たぬシニシズム・「新保守主義的」思想傾向であり、本書は柔軟な批判的理性を復権しそれに抗することを目的として書かれたものである。第一章では著者の半生・立場と1968年の重要性が述べられる。第二章では英仏のアカデミー、ドイツの大学、アメリカの大学院などにおける創造的才能の制度化のあり方が比較され、日本の学問のあり方の問題性が明らかにされる。皮相な商業主義的ディレッタンティズムとギルド的専門瑣末主義が、表裏の関係にある双子の病弊であるという指摘は重要である。第三・四章では、一個の思想的問題となった20世紀科学について、科学思想の転回の内容が論じられる。古代・中世ヨーロッパにおいて、理論数学=論証は重視されたが、技術は理論化されなかった。近世以後、技術の理論化が進展し、近代認識論によって近代科学は正当化されてきた。しかし1920年代から30年代にかけてフッサールの発生的現象学が、1962年にトーマス・クーンのパラダイム転換論が登場し、科学の社会的意義や科学を支える深層構造についての問い直しが行なわれる。著者は、科学技術論の医学史モデルを提唱し、科学の「前線配置の転換」を主張する。第五章では福澤諭吉の学問論の意義と限界が、丸山真男への追悼の意味も込めて再検討され、批判的思考の意義が再度強調され、最後に著者の環境社会主義プログラム(具体的内容は不明)の意義が論じられて、本書は終わる。ポストモダニズム評価が厳しすぎる気がする(マルクス主義評価と連動)し、20世紀科学史の転回についてもう少し具体的に知りたかったが、著者の知識の幅広さと問題意識の鋭さが感じられる好著であり、とりわけ大学改革が叫ばれる中、第二章は興味深い。




ガダルカナル―もうひとつの戦記
販売元: 朝日ソノラマ

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ガダルカナル戦記
販売元: 光人社

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ガダルカナル戦記〈第2巻〉 (光文社NF文庫)
販売元: 光人社

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取材力の充実と著者の意気込みの感じられる,労作。
全3巻の各々を例えて言うならば,1巻は予兆,兆し。3巻は退勢,敗退。
そしてこの2巻はクライマックス,と言えるだろう。

全3巻を通して,この戦記は実戦を戦った本人の証言・公刊戦史などを実に良く調べ,
一兵士の証言から参謀本部の動きまでを圧倒的な密度で
書き上げられており,読んでいて頭の下がる思いがする。
特に1巻での二見元参謀長との対話などは,
今に生きる軍人の気質といったものが肌身に感じられて,単なる読み物としても楽しめる。
ガ島の地上戦闘,突入失敗から部隊の全滅に至る戦場の描写などは
実戦を経験された方々が高齢を迎えている現代において,
今後得がたい貴重な証言であると言って間違いない。
そして突入失敗後に訪れた,地獄の描写にも著者の追究は妥協を許していない。
むしろ読んでいて目を背けたくなるような事実が,そこにある。

書店で目にした時,700ページを超えるボリュームに圧倒されて
少し手を引きそうになるのはある意味,著者からの挑戦に
自分が耐え切ることができるかどうか自信がなかったからだが
逆に自分が疲れている時,特に精神的に滅入りそうな時は
意外と効果があるかもしれない。それはこのような苦境に耐えた人間に比べ,
現在に生きる自分の環境の方が絶対的に恵まれているということを再認識できるからだ。

戦争体験からの忌避・自虐史観といった現実逃避からは得がたい
生々しい戦争の現実,失敗の現実がここにはある。

日本人が語り継ぐべきDNA

と言っていいのではないだろうか。




ガダルカナル戦記〈第3巻〉 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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著者は将官クラスから下士官兵にいたるまで、かなりの生存者から取材をしていて、とっても内容が濃いです。
俘虜体験者のインタビューもあり、読んで全く損は無いです。
有利なのに攻めてこないアメリカ兵の戦い方は現代にも通じる国民性なんだとつくづく思いました。




ガダルカナル兵隊戦記―最下級兵士の見た戦場 (光人社NF文庫)
販売元: 光人社

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ある全く正常な理性をもった一兵士が、刻々と悪化していき遂には地獄と化した戦場において自らもマラリアと栄養失調で死をも覚悟したその心境の変化を如実にまとめ上げた一級戦争体験記です。最後はこれでもう玉砕かと思われる状況から一転救助という形で終わっていますがもうちょっとブーゲンビル、ラバウル島においての回顧等があればもっと素晴らしいものになっていたと思います。




ガダルカナル戦―人間の記録 (徳間文庫)
販売元: 徳間書店

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急降下爆撃 (学研M文庫)
販売元: 学習研究社

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個人の記録である。
であると同時に、空からながめた大局観もうっすら読み取れる。
スターリングラードの話が前のほうに書かれている。
家々、一つの部屋、工場の壁の一片を巡って戦っている。
だから爆撃には注意の上にも注意を重ねなければ友軍を傷つけてしまう。
航空写真も日々配られていたという。

ある日、ソ連の反攻が始まる。
上空から一団の兵士に出会う。同盟のルーマニア軍だ。
算を乱して潰走してくる。ぞっとする光景だった。
地上に立ち止まって戦う友軍がいないと、爆撃しても、大洋に小石を投じるようなむなしさを感じたという。

日付、地名、所属などがそれほど詳細には書いていなくて、他書との照合がややむずかしい。





空母ガムビアベイ (学研M文庫)
販売元: 学習研究社

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第二次大戦中、空母という海戦の女王であった長い槍が、戦艦に懐に飛び込まれて砲撃されたケースはまれですが、そのうちの一つが一連のレイテ海戦の中の一つ、サマール沖で起きました。6隻の米護衛空母が大和を含む栗田艦隊の巨砲の下にさらされたのです。この珍しいシーンをクライマックスに、脇役を地味に努めることの多かった護衛空母からの視点による太平洋海戦記が語られます。
正規空母に比べ速度は遅く、搭載機も二流といってよいジープ空母とその護衛駆逐艦は、しかし意外な健闘を見せて奮戦します。ここでしかあまり読めないシーンが詳しく語られ、おすすめです。


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