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和書 554120 (260)



郵政最終戦争 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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まず、タイトルは最終戦争を謳っているが、初版本は3年前に出版されており、
郵政解散に至った郵政民営化法案については僅かしか触れられていないので注意が必要である。
寧ろ、小泉純一郎と郵政民営化論を丹念に追った作品であると理解した方が良いであろう。
なぜ、小泉首相がここまで郵政民営化にこだわるのかについての、一端を垣間見ることが出来る。
この民営化論が正解かどうなのか、5年10年後の結果を待ちたい。




ルイ・ヴィトン大学桜通り (講談社文庫)
販売元: 講談社

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ロボット絶望工場 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 1983年に出版された本が底本になったルポルタージュだ。自動車や家電製品の量産工場で、すでにベルトコンベアの中で単機能工として働いていた労働者が、ロボットという自動機械に取って代わられ始めた時期のレポートである。筆者は自動車会社のライン作業経験もあり、労働運動そのものにも思い入れがあるため、労働者の側から「労働の喜びを奪い、熟練工の存在を無意味にするロボット化」に大きな疑問を投げかけている。いつの世でも我々の耳に入るのは経営者側の説明でしかなく、労働者の実態が聞こえてくることはない。従って本書は貴重な告発であり、社会や会社が自己診断・修復するのに欠かせない情報だと思う。
 当時はまだ少品種大量生産の時代であり、単純に労働コストを抑えるために、海外の労働力を求めたり、労働コストを下げるための自動機に頼っていた時代である。現在では、マーケットのニーズから他品種少量生産の要求があり、家電業界では自動機ではセッティング変更が面倒なため、セル生産と呼ばれる個人技能をフルに生かした生産形態に転換する例も珍しくない。筆者が心配した労働の喜びは復権している場所もあると言える。
 しかし筆者の信念である、個人の能力に応じて働いて安心して暮らせる社会が復権しているかというと決してそんなことはない。マネーゲームの勝者と敗者で社会そのものは分極化しているように思えるし、社会の仕組み全体に競争原理を持ち込まれることで、労働者同士の連帯という物は失われて久しい。筆者のその後の興味が、できてしまった社会の問題点よりも個人や家庭の内面に移ってしまったのも無理はないところか。




最高裁物語〈下〉激動と変革の時代 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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坂井三郎 空戦記録〈上巻〉 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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僕は32歳で、僕が持っていた日本の戦争のイメージは、暗く、悪であり、残酷で、悲しく、軍国主義、侵略戦争、大きな過ち、軍隊といえばイジメやシゴキ。そういったものでした。それはもちろん間違いではないと思うのです。そういった戦後の平和教育をもろに受け育った世代でもあるのです。ただその教育に入りきらなかったものは山のようにあるのだと思いました。青春と命をかけて、日本を愛し戦友たちと戦った彼らを全否定してしまう様な僕のイメージは彼らに失礼であり、余りに偏ったものの見方だったように思うのです。
 




空戦記録〈下巻〉 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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償いは済んでいる―忘れられた戦犯と遺族の歴史 (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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 最近でも無いが、週刊誌で「経済敗戦のA級戦犯」という東京裁判と関係無い場面で使われている。私は極めて不愉快である。
 しかし問題は果たして「戦犯」は悪いのか、否かである。この本を読めば「戦犯」は無辜の被害者であり、週刊誌の見出しに怒りを出すだろう。

 例えば「戦犯」の中には肉を食事に出さない事が捕虜虐待に成り死刑判決を受ける人も居れば、捕虜に対し優しい目で接した人が無辜の罪を着せられて死刑になる人も居るのである。
 週刊誌の編集者に問いたい、あなたは無辜の被害者に過ぎない「戦犯」を考えて「経済のA級戦犯」という目次を出しているのですか?、もし何も考えて居なければ勉強すべきです。




明恵 夢を生きる (講談社プラスアルファ文庫)
販売元: 講談社

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 ユング心理学の河合隼雄氏が、鎌倉時代の名僧、明恵上人をとりあげ心理学的見地から仏教の奥深さを語っています。
「夢見の技法」は、チベット密教では非常に重要視されていますが、日本華厳宗の僧侶である明恵が、こんなにも「夢」に重点を置いた仏道修行をしていたということは注目すべきだと思いました。 本書は明恵の夢の解釈の奥深さをつぶさに分析していき、また、華厳思想の考察もあり、大変おもしろくよめました。 

 そして本書は明恵だけでなく、法然や親鸞といった革新的な浄土思想の師にも触れてました。とくに著者による親鸞の、明恵とは別方向からの「悟り」への道筋の分析や、明恵は意識上での非難とは裏腹に無意識下では法然や浄土思想を評価していたのではという指摘は興味深かったです。
 著者の、なみなみならぬ明恵および当時の仏教への関心と理解の深さを感じました。

 「仏教界の堕落」「日本の仏教は死んだ」と言われる事がありますが、過去の仏教の歴史に触れると、今も昔も変わらないんだな、と思います。既成宗派が組織化して教条主義や形骸化が起こるのは、チベットでもタイでもインド初期の仏教でも多かれ少なかれあったりいわれたりしたことのようです。
 しかし、そうしたただ中からこうした人物が出てくることも事実であり、仏教自体が現在まで脈々と流れているということを考えれば、簡単に幻滅する事はないと思います。

 人間というものが変わらない以上、積極的にこうした人物から学んでいきたいと思わされました。 人間の精神の可能性や、仏教のもつ普遍性について、多くを学べる本だと思います。
 




新・哲学入門 (講談社現代新書 148)
販売元: 講談社

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哲学のすすめ (講談社現代新書 66)
販売元: 講談社

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非常に平易に書かれた哲学入門書。
難解な哲学用語は使わず、日常の用語のみで書かれているが、「哲学の必要性」という、非常に重要かつ高度な問題が扱われている。

筆者は、哲学を「価値判断の問題」と規定して、哲学は必要性があるとしている。
近年の価値相対主義にも抗している。

また、科学の限界について触れた上で、哲学と科学は相対立し合うものではないとする。
むしろ相互は補い合う関係である。
科学と哲学の類似点と相違点についてきちんと分析して、哲学の姿を模索する。

また、哲学の社会的意義、現実的力などについても考えている。

ただ、難をいえば、哲学が具体的に何をし、何をすべきかは見えてこない。
それでも星5つは堅い本だ。



まったく違った哲学書として、中島義道「哲学の教科書」、あるいは永井均「<子ども>のための哲学」がある。
ともに面白い本なのでオススメである。


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