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和書 554120 (309)



零戦空戦記録―大空のサムライ列機の手記
販売元: 光人社

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島川正明 元海軍飛行兵曹長(53期操練)の自伝です。
本を購入した動機としては、故島川氏には失礼かもしれませんが、「大空のサムライ」の坂井三郎氏の列機(坂井氏は最愛の二番機である本田敏秋三飛曹とともに、島川氏をかわいがっていたそうだ)として出撃した経歴をお持ちであり、客観的に見た「坂井小隊長」を知りたい。きっと書いてあるだろうと思ったからです。しかし本書は海軍生活での数々のエピソードなども多く綴られており、期待以上の素晴らしい内容でした。
一空、台南空、六空などに所属し、最後は343空と歴戦の航空隊に所属。自身も著書に記されているが、世界でも類のない、三等兵からのパイロットであり、階級社会の海軍にあって、末端の兵の気持ちが良く表現されている。島川氏は、有名な開戦劈頭のクラークフィールド攻撃(坂井一飛曹同期の宮崎飛曹長の三番機として)にも参加している歴戦の強者です。
零戦操縦に関しては、相当な自信をお持ちで、「敵機2機なら負ける気がしない」とまで書かれていた。そして期待通り、坂井三郎氏の客観的視点での評価が書かれていました!私は坂井氏の著書は(たぶん)全て読破しましたが、読んでいるうちに、その技術、その人格、が少し完璧すぎるのではないか?と疑問を持ちました。そこで、客観的に坂井氏が書かれた本を探していたのですが、どれも撃墜王で自他ともに厳しい性格。くらいなもので、なかなか詳細に書かれたものはなかった。そして、本書に出会った訳です。そして、内容はというと・・・結果、やはり「完璧な搭乗員・上官」であったようです(少しがっかり!?笑)
「学術・技量とも最優秀のパイロットで、私のもっとも尊敬する人である」とまで記されていました。うーむ。列機に、しかも自伝の中でここまで言わしめるとは・・・。坂井氏の人徳が窺い知れようというものです。会社組織の中でも、かくありたいものですね。
また特筆すべきは、彼が六空でミッドウェー海戦に参加(空母加賀に便乗)しており、しかも敵艦爆の攻撃を受けた加賀の甲板より、爆風で海に投げ出された経験までしておられ、それを詳細に書き残されている点です。攻撃機の「爆装」と「雷装」の決断の遅れにより、大敗北に陥ったわけだが、被弾するまで六空は搭乗員も機材も無傷であり、一刻も早く出撃を!と願っていたのに、このような結果となり非常に残念だったと記されている。こぶしを振り上げる前に負けたとあっては、さぞ無念であったろうと思います。指揮官の決断がいかに重要であるか思い知らされる歴史の一幕ですね。




島田事件
販売元: 潮出版社

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嶋田豊著作集〈第1巻〉文化の時代
販売元: 萌文社

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嶋田豊著作集〈第2巻〉大衆文化の思想
販売元: 萌文社

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嶋田豊哲学論集
販売元: 萌文社

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市民のための哲学入門―神・人間・世界の再構築
販売元: 理想社

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哲学的問題 (下村寅太郎著作集)
販売元: みすず書房

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美術史・精神史論考 (下村寅太郎著作集)
販売元: みすず書房

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数理哲学・科学史の哲学 (下村寅太郎著作集)
販売元: みすず書房

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下村寅太郎著作集〈13〉エッセ・ビオグラフィック
販売元: みすず書房

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