和書 554168 (82)
刑罪珍書集〈2〉
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徳川・明治・大正・昭和著名裁判録 (近代犯罪資料叢書)
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恐ろしき犯罪鑑定夜話
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日本海賊史 (近代犯罪資料叢書)
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明治・大正・昭和歴史資料全集―暗殺篇
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明治・大正・昭和歴史資料全集―犯罪篇〈上〉 (近代犯罪資料叢書)
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明治・大正・昭和歴史資料全集―犯罪篇〈下〉
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明治大正実話全集〈1〉政界疑獄実話 (近代犯罪資料叢書)
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明治大正実話全集〈3〉強盗殺人実話
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本邦 侠客の研究
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迫力あるいい書である。私はヤクザの源流を探っているが、本書はレベルも高く、読み応えがあった。第一、侠客の精神美に共感を持ち得た著者の姿勢が好ましい。ただし、いくつか気になった点もある。江戸時代の侠客は没落した武士階級から生まれたとしてあるがどうだろう。また、被差別民との関係は意識的に避けてある。被差別民とは無関係だったのだろうか？また、侠客は日本独特の文化だとあるが中国の侠客との精神的な共通性はないのだろうか？他にもちょっと気になったところがあったが、九鬼周造の「いきの構造」と通底するところも感じられた。理念としての侠客の価値を十分評価し、現実の侠客の堕落を論じる著者のまなざしに私は強い親近性を感じた。現代ヤクザを考える上でも貴重な書である。