和書 554190 (328)
ウィクリフ (コンパクト評伝シリーズ)
販売元: 教文館
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ウィクリフ―宗教改革の暁の星
販売元: 新教出版社
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ウィリアム・モリスの楽園へ (ほたるの本)
販売元: 世界文化社
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著者はヨーロッパに活躍の拠点を置いていた写真家なので、美しい写真と読みやすい文とが見事にとけあっている。
ウィリアム・モリスの作品やその背景についての入門書として、コンパクトにまとまっていて厚さも1cm足らず。
ちょっとバッグに入れておいて楽しみながら読める。この本を見つけてとても得をした気分になった。
ウィーン (世界の都市の物語)
販売元: 文藝春秋
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森本哲郎自身の個人的な体験とも絡めながら、おもに世紀末のウィーンの魅力を芸術、社会、哲学といった幅広い見地から読み解く。エッセイ風の読みやすい文体だが、都市そのものだけでなく、そこで育まれた芸術、思想をも概観できる(歴史的な問題はそれほど詳しくなくとも読めるが、巻末には年表もあるので勉強になる)。
そのため単なる観光案内にとどまらず、華やかな上流階級と貧しい下層階級という、一つの都市があわせもつ二面性が重要なテーマとなっている。第15章では、名門出身のウィトゲンシュタインと貧困に喘いでいたヒトラーを対比しつつ、両者に通底する世紀末ウィーンの病理をあばく。
ロースの建築やエゴン・シーレのような飾り気のない、当時における前衛と、クリムトの装飾的な絵画やシュニッツラーの軽妙な戯曲といった、優雅ではあるがどこか屈折したサロン風文化とが、和解しつつ個々に花開いた都市ウィーン。作者はそこにある種のニヒリズムが通底していると考え、黄昏のカフェ・モーツアルトで想いをはせる。
ウィーン―ある都市の物語 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房
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ウィーン―おとなが楽しむこどものための街歩きガイド
販売元: セバ工房
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ウィーン―わが第二の故郷
販売元: スリーエーネットワーク
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ウィーン―世界の都市の物語 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋
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森本哲郎自身の個人的な体験とも絡めながら、おもに世紀末のウィーンの魅力を芸術、社会、哲学といった幅広い見地から読み解く。エッセイ風の読みやすい文体だが、都市そのものだけでなく、そこで育まれた芸術、思想をも概観できる(歴史的な問題はそれほど詳しくなくとも読めるが、巻末には年表もあるので勉強になる)。
そのため単なる観光案内にとどまらず、華やかな上流階級と貧しい下層階級という、一つの都市があわせもつ二面性が重要なテーマとなっている。第15章では、名門出身のウィトゲンシュタインと貧困に喘いでいたヒトラーを対比しつつ、両者に通底する世紀末ウィーンの病理をあばく。
ロースの建築やエゴン・シーレのような飾り気のない、当時における前衛と、クリムトの装飾的な絵画やシュニッツラーの軽妙な戯曲といった、優雅ではあるがどこか屈折したサロン風文化とが、和解しつつ個々に花開いた都市ウィーン。作者はそこにある種のニヒリズムが通底していると考え、黄昏のカフェ・モーツアルトで想いをはせる。
ウィーン
販売元: 帝国書院
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続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書)
販売元: 中央公論新社
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大学時代、三年ほど著者の講義にでて、よい意味でも悪い意味でも甚大な影響を受けた。もう影響を避けたいと思いしばらく読んでいなかったが、あの名著『ウィーン愛憎』の続きとあって読んでみた。
約20年前と現在(2004年)とでのウィーンの変化の描写が興味深かった。「古きよきウィーン」の格式が失われ国際都市化してきている、騒音が増している(著者は騒音反対でも有名)、人が他人を注意しなくなっている(老人に席を譲らなくてもだれも注意しない)、かつての日本への偏見はなくなってきている(向こうではいまや「ヤパノロギー(日本学)」が人気の学科なのだそうで、禅などの授業も盛況らしい。最近はウィーンの人はヨーロッパ中心主義に強く自己批判を行っているそうだ。だが著者は、ヨーロッパ中心主義ではいけないという考えをヨーロッパ外の人にも「強いて」いるのは、皮肉ながらヨーロッパ中心主義の究極の形だと正当にも指摘している)。
『ウィーン愛憎』での苦難の留学記と比較して言えば、本書は大学に職を得た著者の社会的成功後の話だから、随所に幸福感はみられる。しかしながら、家族でさえ自分に踏み込んでくることを拒む姿勢など、著者の強い個性により、家庭は崩壊に近い状態らしく、一面で不幸極まりないようだ。
過去の著書でも虚栄に満ちた母への憎しみなどを赤裸々に書いていたが、今回は家族の不和をまるで包み隠さず書いており、書かれる側としては相当不快であろう。が、これはよほどの「覚悟」がいることである。著者のこうした嘘のない姿勢が、特殊な意味での人気を保っているゆえんであろう。
しかしまあ……。「相変わらずとんでもない人である」という思いを新たにした。