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和書 554232 (101)



フランクリン自伝 (岩波文庫)
販売元: 岩波書店

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アメリカ建国の功労者の一人であり、雷が電気であることを発見した科学者にして、外交官、そして一代で成功した資産家でもあったベンジャミン・フランクリンの自伝。いかにして親下を飛び出して出版業者として成功を収めていったのか。その過程を追体験する中で流動的にして活力に富む植民地期のアメリカの雰囲気が伝わってくる。北米における英仏スペインの緊張が高まる中、13植民地もそれぞれ紛争の渦中に置かれていく。指導者の一人として、政治と軍事の両面で東奔西走する様も非常に読みごたえがある。

特に印象的なのは第六章の十三徳樹立であろうか。「道徳的完成に到達しようと」企図し、達成されるべき目標としての13徳を設定し、それをクリアーするために合理的な方法を考案し、自らに課す。アメリカ的プラグマティズムの権化を見るかのような思いにとらわれる。マックス・ウェーバーがその著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』において本書を取り上げたのもうなづける。

所々に人生において成功をおさめるための教訓や人間関係の機微がちりばめられている。その一つ一つがまたいい。彼の合理主義・勤勉さ・寛容さ・忍耐・・・建国期のアメリカ史を知る上で必読の書であることは言うまでもないが、人生の教訓の書としても色々と教えられる気がする。





科学の社会史〈上〉戦争と科学 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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天才の精神病理―科学的創造の秘密 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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私が人間もつ本源的な精神病理性に衝撃を受けたのは20歳前後に読んだ土居健郎の1冊であった。

本書は、6人の天才について、1人ずつ幼少期の環境よりおいかけてその精神状態を克明に描いた一冊である。すべての人間が動物から離れた歪んだ認識しかできない存在であるとすれば、天才と呼ばれる人はその究極の姿、つまり、病的と言うのは当然の結末であろう。

実はこの本を最初手に取った時は、天才として挙げられた顔ぶれに正直がっかりした(なぜアインシュタインは入っていないんだ!!とか)が、恥ずかしながらヴィトゲンシュタインの存在をこの本で知り、その後論理学・哲学にはまるきっかけを作ってしまったほどの本だ。

個人的には人類史上最大の天才はフランスのガロアだと信じているので彼の心象構造の解明を望みたい。また、本屋でほかに「天才と精神病」に関する本があったと思うが、未だ見つからない。だれか教えてくれないかな。




評伝 アインシュタイン (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ファインマンさん最後の冒険 (岩波現代文庫)
販売元: 岩波書店

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ファインマンよりかは、著者であるレイトンのトゥーバ(Tuva)に対する情熱が凄かった。すさまじい粘りと執着心、好奇心に引っ張られて一気に読了。米国とソ連の冷戦時代、今はロシアの一部であるTuva共和国に興味を抱き、何としても中央アジアのそこに訪れたい一心でファインマンと様々な挑戦をする話。たったこれだけのことを300ページ以上の本に綴っている。当時の米ソ関係を軸とした世界情勢が背景に描かれていて懐かしくも興味深かった。文庫本なのに写真が掲載されていたのもイメージが湧いてよかった。読んでいる最中にTuvaの衛星写真をGoogle Earthで見たけど、その様子はエピローグで描かれていた印象と重なった。
著者とファインマンはかなり親しい友人で、ファインマンの普段の人となりがよく描かれている。一方で「ファインマンさん 最後の授業」でムロディナウが描いているキャルテクでの悩ましくて弱々しい大先輩の物理学者としてのファインマンと時期がほぼ同じであるのに、こうも違う印象を与えるのか、と意外にも思う。




エイズと生きる時代 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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エイズの基礎知識、患者のおかれている現状、などがわかりやすく書かれている。今では、半ば常識的になってきていることも、発刊当時は、知られていなかった。この本でその辺を再認識できると思います。




サーカス放浪記 (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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秘境・崑崙を行く―極限の植物を求めて (岩波新書)
販売元: 岩波書店

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パリに生きた科学者 湯浅年子 (岩波ジュニア新書)
販売元: 岩波書店

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物語として読むなら。まさしく第2次大戦中のパリに留学、戦火の中ベルリンからソビエト経由で焼け跡と化した日本に戻るまで、戦争により自由な研究を欲する湯浅年子の姿はまさに波乱万丈。感動ものの映画に仕立て上げられる要素に満ち溢れています。
また科学者の伝記として読むなら。生涯一貫して研究活動に打ち込みそれを渇望した年子の姿は印象深いものとなるでしょう。反面物理学を学んだ年子は当然広島の新型爆弾を原子爆弾と判断したわけですが、数多くの科学者が悩んだ研究と良心のジレンマ、せめて年子が原爆にどのような感想を持ったのか触れられていなかったのが少し残念。「女性科学者」「海外と日本の科学者比較」「科学と良心」といったテーマは本書に時折顔を出すものの主要なテーマではないと言えましょう。




火山噴火予知と防災―ドキュメント伊豆大島 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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