和書 554250 (159)

夢の跡 ザ・ストリート・スライダーズ

夢のかたち―「自分」を生きた13人の女たち

夢の球場の巡礼者たち -それからの「フィールド・オブ・ドリームス」

　いかんせん、全体構成がとても荒い本だなと感じました。「夢の球場」へ巡礼にやってくる人々のエピソードは「家族との和解」というテーマが底辺に横たわっています。そうした類似性を伴った各エピソードがいくつもの章に渡って別々に紹介されているので、不要な反復感を味わいました。また、映画と原作小説の裏話に割かれた頁の直後に、巡礼者の一例が紹介されたかと思うと、巡礼者を紹介したテレビ・ドキュメンタリーの制作秘話が語られるなど、それぞれの構成要素が互いの連関性が薄いまま、言うなれば団子の串刺しのように単純に並列されていて、整理がなされていないという印象を持ちました。

　さらには、あの映画について雑誌や書籍など他の媒体に掲載された論評からの引用が過剰で、巡礼者のエピソードの詳述に充てるべき紙幅を食ってしまっています。そうした論評の多くがアメリカ野球文化論を大所高所から論じた硬質なものであり、著者がなぜこれほどまでに他者の引用にこだわったのか不思議です。

　ヒット映画をめぐる「裏話」や「その後」という個々の構成要素は十分興味深いものばかりなのですが、全体構成に緻密な計算性がないだけに、お話があちこちに飛び跳ねるばかりで、読んでいて落ち着かない思いがするのです。

　高級な食材の個々の味を総合していく調理の腕が著者にはなかったようです。同じ素材をもう少し力量のあるライターが料理して書いていたら、と想像させる結果に終わったのがとても残念です。

夢の微熱―札幌JABB70 HALLの10年間

夢があるから、がんばれる 無名の「よき市民」たちの生きざま

夢時計

夢みるエゴイストたち―「今」を生きる十七人の肖像

完全マスター VAIOでビデオ編集 (ユーリードDIGITALライブラリー)

　VAIOに標準搭載されている「Click to DVD」や「DVDit!」など、DVカメラで撮った映像を自分でカスタマイズして編集するためには必須のガイドブックだと思います。

様式

様式の喪失―戦後美術調書