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和書 554314 (34)



森の回廊〈下〉山の民と精霊の道を辿る (NHKライブラリー)
販売元: 日本放送出版協会

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エリカ 奇跡のいのち
販売元: 講談社

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冒頭の「イスラエルのエルサレムへ一度行ってみたい」という
エリカのせりふから、もう気持ちがすーっと醒める気がします。
パレスチナでイスラエルのユダヤ人たちの行っていることを知ると
残念ながらこの本ですら、気持ちが入っていきません。

虐待された人は虐待するものだ、という
発達心理学の学説は正しいのでしょうか。
ユダヤ人たちは自分たちの歴史から何を学んでしまったのか…
人を信じる、愛する心ではなく
人を疑い、防衛力をたかめ、
人を踏みつけにしても自分を守る…なのでしょうか。

エリカさんを拾った方こそ気高い。




エリザベート―ハプスブルク家最後の皇女
販売元: 文藝春秋

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流離いの皇妃として有名な伝説的美女エリザベートを祖母に持ち、
悲劇の皇太子ルドルフを父に持った女性の、彼らよりも波乱万丈な生涯を送った女性の話です。大変興味深く読めました。何しろ、れっきとしたフランツ・ヨーゼフ皇帝の孫娘として生まれながら、社会主義者の庶民の男性と結婚してしまった人ですからね。現実に正面から、しっかりと向き合おうとする姿勢は、同名の祖母より遥かに好感が持てるのですが、ちと苛烈過ぎます・・・最初の夫のオーストリア軍士官オットーの浮気に激昂し、拳銃を持ち出して発砲してしまうのには、引いてしまいました。やっぱり、ヴィッテルスバッハ家の血なんでしょうか? 夫のオットーの方こそ、災難のような部分もあるような。きっかけは、エリザベートの一目惚れからですし、エリザベートにとっては、生涯の伴侶となったペツネックが現われ、何十年もずっと別居状態ですっかり夫婦仲も冷え切っているのに、諸事情からすんなりと離婚できないし。それにしても、最初の方にエリザベートの不幸な母シュテファニーの、若くして未亡人になった後の人生が描かれていますが、彼女はつくづく不幸な結婚生活を送っていたんだなと思い、同情を禁じ得ませんでした。どこまでも王室の体面しか考えない冷淡な父、やっかいな夫と姑、優しいけれど気が利かなくて息子夫婦の事どころではない舅、敵対的な義妹、冷ややかなウィーン宮廷の人々と。ぱっとしなくて美人でないというだけで、ここまで見下されないといけないんでしょうかね? 晩年はハンガリー人のローニャイ伯爵という、いい人と出会えて幸せになれたようで良かったですが。娘のエリザベートの方も、これまた異例の結婚とはいえ、ペツネックとの結婚で幸せを掴めたようですし。それにしても、当時のオーストリアの社会情勢が複雑過ぎて、私には理解しずらかったです。 そこら辺を、もう少しわかりやすく書いて欲しかったです。





エリザベート〈上〉―ハプスブルク家最後の皇女 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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有名な「エリザベート皇妃」の直系孫に当たる皇女エリザベートの伝記です。
皇太子だった父親を早くに亡くし、祖父のフランツ皇帝に溺愛された少女時代から、一目惚れで(無理を通して)貴賎結婚をして皇女の身分を離れて以後の生活を丹念に追っています。
一人の女性の生涯を追う事で当時の世界情勢を感じる事ができました。

文庫の上下巻はやや冗長な気もしますが、歴史が好きな方にお勧めしたいです。




エリザベート〈下〉―ハプスブルク家最後の皇女 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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エリザベート(上)の続きです。まず(上)は冒頭から読みやすく、歴史背景もわかりやすく書かれています。皇女であるのに歴史の流れには逆らうことのできない、一人の女性としての姿が印象的です。ハプスブルグ家崩壊後、再婚相手の社民党闘士と寄り添って政治活動に励んでいた折、夫が政治犯として投獄される。生きて再開できる可能性の少ない中でも気丈に生きるエリザベート。そして感動の再開。読んだ後(いい意味で)不覚ため息が出ます。




エレクトラ―中上健次の生涯
販売元: 文藝春秋

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これまでも何作か評伝を読んだことがあるが、これ程に圧倒されたことはかつてなかった。
中上建次の作品も何作か読んでいるが、その作品がどのように生まれ、編集担当者との壮絶なやりとりの末、完成されたかを知ると、もう一度中上作品を読み直さずにはいられない。
無頼派、豪放磊落、破滅的な作家とならした中上健次も、この作品を読むと、物悲しくもあり、家族も愛した普通の男の一面も理解でき、以前よりもう少し身近な存在となりえた気がする。
あの時代、あのような出自を背負い生きた男の足跡を、著者はしっかりと描き追った渾身の評伝である。中上作品を読んだことのない読者にもお奨めだ。




炎上―沖縄コザ事件 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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王の闇 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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具志堅用高でボクシングが好きになった私にとって、リアルタイムでその試合を観たことがなかった輪島功一には苦労人の(元)チャンピオンで(今)は人の良いダンゴ屋のオヤジというイメージしか持っていなかったのだが、その評価が一変したのが【ドランカー(酔いどれ)「敗れざる者たち所収」】と本作に収められた【コホーネス(肝っ玉)】だ。

前者は、3度目の王座返り咲きを果たす前後の輪島の姿を、後者は、その3ケ月後王座から転落し1年後4度目の返り咲きを目指したものの惨敗・引退した数ケ月後の輪島の姿を描いた作品なのだが、輪島の凄さを感じることができるのは後者であると思う。

あのテレビで見せるヘラヘラ笑いと、決して饒舌ではないはずの輪島が発し、著者沢木耕太郎が記した「狂気」ともいえる言葉とのギャップに驚かずにはいられなかった。高校生の頃に初めて読んだときには「なんてカッコいい男なんだ」と素直に思ったのだが、何度読んでもそう思う。

沢木耕太郎の作品は「私ノンフィクション」と呼ばれている。代表作の「深夜特急」や「一瞬の夏」に代表されるように、どのテーマ(人物)を対象にしても自分自身が主人公になっているからなのだろう。20代の頃、わたしは著者の作品をむさぼるように読んだ。だが、自分自身が年齢を重ねるに連れ「好きだけど嫌い」という微妙な作家になっている。いつまで主人公は自分なんだろう、と気恥ずかしくなってしまうことがあるのだ。だから、「凍」以降に発表された作品を手に取っていないし、過去の作品を再読することも殆んどなくなった。

しかし、この「コホーネス(肝っ玉)」だけは違う。この作品での輪島功一は《主人公の沢木》が霞んでしまうような存在感がある。短篇だが個人的にはもっとも好きな沢木耕太郎作品。




王の闇
販売元: 文藝春秋

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鴎外の坂 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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筆者の鴎外に対する思い入れ、印象がまずあって、それをなぞって行く感じがして、
正直、読んでいて、ついて行きづらかった。
つまらなかった。
(致命的なことに、作者が鴎外作品との個人的な関わりを述べる冒頭からして、既につまらなかった。)
鴎外のことをいろいろ知れるが、鴎外の作品について新たな見方、味わい方を得ることはできなかった。
表面的で、作品内部に深く突っ込んで行ってない。
人間鴎外・作家鴎外・鴎外作品と言う、批評家・研究者の冷静に見るべき三角形のバランスが成ってない。
要は人間鴎外の「ファン」でありすぎはしないか。
私は鴎外を日本一、二の文豪と思っているが、
読んでいて、自分も、筆者と同じように、筆者の行かれた道を巡りたいとは思えなかった。


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