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和書 554314 (48)



虚像の国 (鎌田慧の記録)
販売元: 岩波書店

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鎌田慧の記録1 日本列島を往く
販売元: 岩波書店

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神を描いた男・田中一村
販売元: 中央公論社

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生涯孤高の画家と思われがちな田中一村を異なる視点で書いた本です。
この本で田中一村という人間の生き様、日本画のことを知ることが出来ます。
この本を読んで田中一村の絵画展に行くと、本も絵も数倍楽しめること間違いなし。




紙の中の黙示録 (ちくま文庫)
販売元: 筑摩書房

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毎日のように新聞に掲載されている三行広告。ここでいう三行広告とは、尋ね人、求人、不動産売買、死亡広告、お詫び広告などの怪しげな広告のことである。死亡広告自体は怪しいものではないが、新聞に広告が出るまでの広告会社や葬儀会社などが繰り広げるやりとりを知ると、やはりこれも怪しい世界である。

この作品はこれらの広告をめぐる人間模様や広告業界の裏側を描いたルポであるが、こういった一癖も二癖もある世界は、著者独特の粘りつくような文章とチョット皮肉な視点に相応しい題材であり、著者の体臭が感じられるような個性的な作品である。もっともそれが嫌いな読者もいるのだろうが…。

文庫化は‘03年だが単行本として発表されたのが‘90年と15年以上前なので取り上げられた出来事や内容に時代を感じさせる部分もあるが、その時代を知るという視点で考えれば何も問題はなく読むことが出来る。他のレビュアーも触れているとおり新聞以外の媒体も取り上げているためややまとまりがないが、これも15年も経つとその時代を知ることに出来る資料といえる。

近年の著者は、著名人を取り上げた作品や大作が多い。勿論それも読み応えがあっていいのだが、もうそろそろこの作品や「業界紙諸君」といった、いい意味でのフットワークの軽いルポを発表して欲しい。でも著者も年をとったし有名になったからもう無理かもしれない。





紙の中の黙示録―三行広告は語る
販売元: 文藝春秋

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路上の視野〈1〉紙のライオン (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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遍歴 (神谷美恵子コレクション)
販売元: みすず書房

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著者の自伝。他の作品とは違った魅力がある。大変興味深いと思うことが多く、
また何気ない小さなエピソードが意外で、印象的だった。

彼女の書いたものを読んでわたしが不思議に思っていたのは、どうしてこの人は
「日本」を意識しないのだろうということだった。その視線は「人間」だけを見つめていて、
○○人とか○○文化というものとは縁がないようだ。その理由について彼女自身は、
子供の頃にスイスのユニークな国際学校でたくさんの国の子供たちと一緒に
勉強したからだろうと言っている。

若い頃の彼女の人生にはそれぞれの節目に大切な先生との出会いがあった。
それぞれの先生がそのときの神谷美恵子の人間性を見抜いて、別れるときに
心をこめてしたためた手紙を渡すのが印象的。そして引越しや戦争があったにもかかわらず
彼女はそれらの手紙をずっと大切に持っているのだ。それぞれが、たましいとたましいの
出会いのようだ。

最後に、自己顕示欲がなく目立つのが嫌な性格の人にとって、自伝というものは
書きにくいものなのだろう。この本を書きながら自己嫌悪に陥っていたと
夫があとがきに書いてあるが、それが察せられるような文章だった。

絶筆となった本書の最後の言葉:
「それにしても生きるとは何と重いことであろう。私は今らいの患者さんに一番親近感をおぼえている。
彼らのところへ十五年ちかく通えたのは一生のよろこびであった。何もなしえなかったが、
彼らの心の友とさせていただいたことが光栄である。社会の底辺の人こそ
最も大切にすべき人たちだ、との思いを深めている。一生、ちどり歩きのような遍歴だったが、
彼らにめぐりあえて、交わりをつづけられたことを最大の恩恵と考えている。」(p309)




辛口甘口へらず口―国と社会と人のかたち
販売元: 清流出版

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カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」〈上〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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元・ダイエーグループの社員だった私としては、どれも納得できる内容ばかりでした。
そして、著者である佐野氏については、よく調べよく取材されたと感心する。
佐野氏は昔、ダイエーによって実家の小売店をなきものにされたそうだが、決して
私怨に走らず中立的かつ客観的にまとめているあたりは流石一流のジャーナリストと言える。

プロローグは店舗のバックヤードに”従業員の生活を助ける為にもどうか当社の商品を
買ってください”と懇願する張り紙が貼られたところから始まる。
現在も続くダイエーの惨状を物語る張り紙である。

中内氏の名前(功いさお)からとった会員制スーパー「Kou'S」について触れられているが、
この本にもあるように従業員は否応無く3000円の会費を払わされ、強制的に会員にさせられる。
私もそうだったが、会員にならない従業員には会員になるまで勤務中でもお構いなしに
入会を促す内線電話がひっきりなしにかかる。
季節毎に変わるスポット商品は強制購入は当たり前。
業績が悪くなり始めた1995年あたりから、社員をグループ会社へ強制出向。
ようするに今までの仕事とは全く畑違いなグループ会社に出向させるのだ。
これで大抵の社員は挫折して退職してしまう。
体のいいリストラである。

中内功・潤親子のワンマンで傍若無人な経営スタイルは今の惨状のフォーマットではないだ
ろうか?
それを思うと今のダイエーの惨状はある意味、天罰といえる。

では何故、中内氏はこうまでして傍若無人な経営スタイルだったのか?
その秘密はこの本に書かれている。




カリスマ―中内功とダイエーの「戦後」〈下〉 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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全盛期のダイエーは仕入れから物流・警備・サービス・宝石から呉服・ファミレス・ハンバーガー屋からレコード屋まで全国展開できる無敵の帝国でした。
しかしながら最強の帝国は「最強」となったときから崩壊の第一歩が始まっていたのでした。
大きすぎて融通が利かず、地場のスーパーの小技に負け、少し高くても本物を求める時代なのに安かろう悪かろうのまま(そう安くもなかったし)本業の利益を副業で無駄遣いしていました。流通王となった中内氏は孤独な王様でした。高度成長という時代に彗星のように忽然と現れ、日本の流通業を根本から打ち砕き、大量消費時代としたものの、バブル崩壊の低成長時代に、役目を終えたようにさびしく去っていった中内氏。
「勝ち組」「負け組」「善」「悪」といった単純な物差しでは測りようもなく、著者の言葉を借りれば棺を覆って評価が決まるはずが棺を覆う蓋さえ見つからない人でした。もうこんな経営者は二度と現れないような気がします。
そういった中内氏のさまざまな側面まで筆を緩めず記した資料的価値の高い作品でもあります。文庫版は迷走をきわめ失敗に終わった自主再建の様子が最終章として加筆されています。

同じ著者の続編的性格の「戦後戦記」もおすすめです。


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