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和書 554314 (67)



トヨタと日産―自動車王国の暗闇 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 トヨタ自動車と日産自動車、この日本有数の自動車メーカーは一体どんな実像なのか。この本では、この2つの会社の実像をあちこちから記録しているので、どんな歴史を辿って今のようになったかが解る。

 確かにこの2社は、国内有数、そして世界でも有数の自動車メーカーとなった。しかしその陰に隠された問題は、規模に比例して大きいことがこの本で示されている。
 つまり、過酷なコンベア労働、相次ぐ労働災害、強引な合理化、そして悪質な人権無視・・・等々、あの「自動車絶望工場」で描写されていた様なことが、より強力に表現されていたのだ。

 勿論、この様な内容は実際にコンベア労働をしたことがある鎌田さんだからこそはっきり書けるのかも知れない。いずれにしても、自動車メーカーの実態は酷いものであることを、この本で改めて思い知らされてしまう。




日本鉄道物語 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 1989年に出た単行本の文庫化。
 著者はノンフィクション作家。鉄道が専門というわけではないらしい。本書も、どちらかというと人間ドラマの色が強い。
 明治から昭和にかけて、日本の鉄道建設に関わった、島安次郎、秀雄という父子の生涯を描いたもの。
 日本の鉄道は、国際的には「狭軌」と呼ばれるサイズでつくられている。文字どおり、レール間の幅(ゲージ)が狭く、安価でつくれるが大量輸送には向かないのである。
 大正〜昭和初期には、狭軌から広軌への付け替えが活発に議論された。それを強く主張したのが島安次郎だったのである。何度となく挑んでは破れる。その飽くなき挑戦が本書で語られている。
 一方の島秀雄も新幹線開発に関わっていくことになる。こちらは広軌での建設が実現する。そのあたり、親子の悲願と喜びが、ノンフィクションの味わい濃く描かれている。
 一般にはほとんど知られることのない話だが、日本の鉄道の歴史を知るうえでも興味深い一冊であった。




日本は燃えているか〈上〉 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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日本は燃えているか〈下〉 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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反逆する風景 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 辺見庸氏のベストセラー『もの食う人びと』が陽だとしたら、本書は陰である。
 『もの食う人びと』は大衆受けするように書かれている感が否めないが、本書はいわゆる辺見庸氏らしい文体で書かれた作品になっている。
 人間というものは自分ばかりでなく、他人の行動やとある場所にあるもの、そして自分の目の前にある風景にさえ意味を持たせようとする。しかし、無意味な行動やものもあるのではないか…
 本作品を読んだら、意味という桎梏から解き放たれ、なにか軽くなったような気して、気分爽快になるだろう。

 ソレデハ…




反骨―鈴木東民の生涯 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 「反骨」とは権力に反抗する気骨である。
 本書は反骨の作家によって描かれた反骨のジャーナリスト鈴木東民の評伝である。
 鈴木東民の一生は次の通りまさに反骨の歴史である。そして敗北の歴史でもある。
1.ジャーナリストとして、ナチス政権下のドイツにおいて反ナチス報道を繰り返したことによりドイツを追放される。
2.帰国後に採用された読売新聞においても反ナチス並びにそれに追従する日本を批判し休職を余儀なくされる。
3.敗戦後直後に読売新聞に復帰、経営陣の戦争責任の追求と新聞の民主化を求めた「読売新聞争議」の委員長となる。一時勝利を収めたものの、最終的には敗北を喫し退社を余儀なくされる。
4.岩手県知事を目指すが落選。共産党に入党、衆・参議院選を戦うがこれも落選。
5.故郷の釜石市長に当選、市の実質的な権力者富士製鉄釜石工場に抵抗し反公害運動を展開、3期12年つとめるが4選目の選挙で大差で落選。

 東民は反骨の人ではあるが正義の人というわけではない。傲岸とも評される人物である。それは政治家に転身した理由にも表れている。彼はその理由を「わたしは権力の前にペンを折られた。わたしのペンを折ったものへの復讐を思った。そして政治活動に身を投じた」と述べている。是非は別にしてこの執念は凄まじい。

 東民は共産主義的な考えを持つが共産主義者ではない。徹底的かつ戦闘的な民主主義者である。共産党に入党したのも政治に参加するには政党に属さなければいけないという考えからである。本当の意味での権力も求めなかった。彼は発表するしないに関係なく生涯ペンを置くことはなかった。
 彼には社会に警鐘を鳴らし続ける孤高・反骨のジャーナリストという名がふさわしい。
 
 著者も資本家あるいは権力者に対して厳しい目を向ける作家である。
本書においてもその傾向は強い。それがいやな人もいるであろうが、本書は鈴木東民という人物を余すことなく描いた傑作である。





バブルと寝た女たち (講談社文庫)
販売元: 講談社

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バブルを経験し、そしてその後衰退していく女たちの話。これはドキュメンタりーです。バブルはその名の通り「泡」です。女は一度いい経験をするとそれから抜け出せないのかな?読んでいて怖くなりました。




悲劇が進む―新版 四番目の恐怖 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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人妻 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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 男性週刊誌への連載物をまとめたもの。浮気中の人妻へのインタビュー記事だが、彼女達の軽薄さ馬鹿さ加減には心底呆れる。こんな女性へのインタビューを23人分も読まされた男性読者は、人妻の実態を把握仕切れていないだけに、書かれている事を真に受けてしまい、驚き、興味をひかれるのかもしれない。が、著者の狙いは正にそこにある。週刊誌の記事として男性の興味がひく為に書いた記事がこれなのだから。

 深夜番組等で、自らの性体験を恥じらいもなく開けっ広げに笑いながら話す種類の女達。どこまでが本当で、どこからが作り話なのかわからない話を繰り返す女達。そういった女しか出てこない。実際の人妻が読めば、ここに書かれている事柄は、その実態とはかけ離れていることがわかりすぎるほどわかる。残念ながら嘘っぽさと虚飾が鼻につくだけだった。




平尾誠二 最後の挑戦 (講談社文庫)
販売元: 講談社

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