和書 554314 (80)
史実を歩く (文春新書)
販売元: 文藝春秋
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吉村氏がこれまで小説の取材を行ってきた際のこぼれ話を集めたものです。いくつかのエピソードが心に残るとともに、氏の小説、ひいては歴史というものに向き合う真摯さが伝わってきます。
高野長英はその逃亡生活を終え(処刑)、それと期をひとつにするように、12歳の娘は遊郭に売られてしまいます。彼女は火災で亡くなりますが、そのお墓を氏は探索、しかしあては獏とし見つかりません。桜田門外ノ変で井伊直弼を討った17人のうち、水戸藩士2人は生き残り、天寿を全うしています。(水戸藩士リーダー格の関が捕らわれるまでの逃亡跡を追った調査も心に残ります。なお、氏の井伊大老に対する評価は世間のものからは相対的に高くこの点も興味深い)。また、刑務所の取材で出会う、引退後も服役者のことは例え家族にも言外しません、と言った老刑務官の凛とした姿も心象に残ります。
あくまで具体的に、丹念に取材を重ね、そこで得られた事実を作家の目を通して印象的に仕上げていく、誠実な職人のような仕事ぶりが目に浮かぶようです。
失敗は失敗にして失敗にあらず―近現代史の虚と実 歴史の教科書に書かれなかったサムライたち
販売元: 青春出版社
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失言恐慌―ドキュメント・東京渡辺銀行の崩壊 (TOMOGRAPHY BOOKS)
販売元: 駸々堂出版
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失言恐慌―ドキュメント東京渡辺銀行の崩壊 (Tomography books)
販売元: 駸々堂出版
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師、弟。―鮮烈な出会いの人間劇
販売元: 潮出版社
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支店長はなぜ死んだか (文春文庫 248-2)
販売元: 文藝春秋
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史伝 伊藤博文〈上〉
販売元: 徳間書店
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史伝 伊藤博文〈下〉
販売元: 徳間書店
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司馬遼太郎と藤沢周平―「歴史と人間」をどう読むか (知恵の森文庫)
販売元: 光文社
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佐高信が、「司馬が嫌い、藤沢が好き」との好みを開陳した本。
佐高による司馬批判は多岐にわたるが、強引な主張も多い。
バブルを起こした経営者・大蔵官僚たちは、司馬作品の愛読者である。
ゆえに、司馬にもバブルの責任がある、司馬作品は読者たる経営者・政治家に「致死量の毒を盛っていない」と批判する。
そういう、一個人が日本を悪くした、という考え方こそ、佐高の嫌う「英雄史観」(マイナスの意味で)ではないのか。
わたしには、ある作家がその作品に「毒」を盛り、その作品がひろく読まれ、おかげでバブルが防がれました、などという「歴史」がありうるとは想像できない。そんな作家がいれば、まさしく「英雄」であろう。
司馬が「竜馬がゆく」を発表していなくとも、経営者・官僚・政治家たちはバブルを起こしただろう、とわたしは思う。
巨岩・司馬遼太郎に佐高信がよじ登り、一部だけかじってゲリラ攻撃を仕掛けました。有効・無効、多彩な攻撃、玉石混交…といった印象。
「突っ込みどころ満載」の本書は、論争好きな方にはおすすめします。
司馬遼太郎と藤沢周平―「歴史と人間」をどう読むか
販売元: 光文社
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佐高信が、「司馬が嫌い、藤沢が好き」との好みを開陳した本。
佐高による司馬批判は多岐にわたるが、強引な主張も多い。
バブルを起こした経営者・大蔵官僚たちは、司馬作品の愛読者である。
ゆえに、司馬にもバブルの責任がある、司馬作品は読者たる経営者・政治家に「致死量の毒を盛っていない」と批判する。
そういう、一個人が日本を悪くした、という考え方こそ、佐高の嫌う「英雄史観」(マイナスの意味で)ではないのか。
わたしには、ある作家がその作品に「毒」を盛り、その作品がひろく読まれ、おかげでバブルが防がれました、などという「歴史」がありうるとは想像できない。そんな作家がいれば、まさしく「英雄」であろう。
司馬が「竜馬がゆく」を発表していなくとも、経営者・官僚・政治家たちはバブルを起こしただろう、とわたしは思う。
巨岩・司馬遼太郎に佐高信がよじ登り、一部だけかじってゲリラ攻撃を仕掛けました。有効・無効、多彩な攻撃、玉石混交…といった印象。
「突っ込みどころ満載」の本書は、論争好きな方にはおすすめします。