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和書 554314 (156)



若き実力者たち―現代を疾走する12人
販売元: 文藝春秋

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 この本を読んだのはもう20年以上前になると思うが、切れ味の良い文体は未だに鮮明に覚えている。(残念ながら今、手元に本がないので、記憶の範囲で書きます)

 著者の近著には、人気を博した「深夜特急」があるが、本書は著者がまだ25才の時に書いたものである。歌手の井上陽水氏が、紹介文に書いている通り、大地に直立に立っているという印象は今も変わりない。

 著者が、本書で1年間に渡ってインタビューした人は、堀江謙一、畑正憲、山田洋二、ジャンボ尾崎、中原誠・・等、当時デビュー華やかりし人達である。30年前の当時にしては珍しく、単に表面的に相手にインタビューするのではなく、一歩相手の懐に「私的な部分まで」深く入り込んで、その人の本質を「客観的に」描写するという試みである。

 今で言えば、直撃取材のレポーターに喩えられるかと思うが、その描写力の鋭さには、当時密かにライターを憧れていた私には衝撃さえ感じさせられた一冊である。著者の率直な人柄と卓抜した観察力の賜物であろう。今でも十分、読むに耐える人物伝でると同時に、1970年代の時代の雰囲気や息使いを思い出すためにも非常に参考になる著作だと思う。




若き実力者たち (1979年) (文春文庫)
販売元: 文芸春秋

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若き実力者たち―現代を疾走する12人 (1973年)
販売元: 文芸春秋

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若き実力者たち―現代を疾走する12人 (1981年)
販売元: 日本点字図書館

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私を抱いてそしてキスして―エイズ患者と過した一年の壮絶記録
販売元: 文藝春秋

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家田さん渾身の作品です。発表当時は治療薬も無くHIV感染イコール死を意味していました。そんな時にアメリカに渡りカウンセリングを習い感染者との交流を通じて家田さんは生きることの意味を書かずには居られなかったのだと思います。
治療薬が出来た現在(薬は飲み続けなければならないのですが)先進国では「死の病気」から「共生する病気」になりましたが、アフリカ等では今も「死の病気」なのです。そして多くの人が、子供たちが薬を得ることも出来ずに死んでいます。




私だけの勲章
販売元: 日本経済新聞社

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私の青春日めくり
販売元: 講談社

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私のシベリア物語
販売元: 新潮社

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私の文学漂流
販売元: 新潮社

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私は三年間老人だった 明日の自分のためにできること
販売元: 朝日出版社

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 工業デザインや商品開発では「ユーザーを知ること」が基本である。しかしだいたいは頭の中で知識として理解するだけで、「身をもって知る」と言うことがないため正しく認識・理解することが出来ない。その結果、商品は設計者の思いこみで恣意的なものになり、「ユーザーが使い勝手に合わせる」という本末転倒な事態が生じてしまったりすると言われている。その対策のひとつとして「インスタント・シニア体験」というのがある。装具をつけて老人の肉体的な特徴を模して、その行動がどのように制限されるかを体験して理解を深めるというものだ。しかしあくまで「インスタント」であって、周知の上での一時的な実験にすぎない。本書は、実社会生活の中で体を張って実験を繰り返した工業デザイナーの話である。率直な行動力には頭が下がる。
 その結果、本書で披露されるような、若者が無意識のうちに老人を邪魔にして遠ざけようとするとか、老人同士の会話が別にネガティブなものではなくて明るい前向きのものであるという事実が初めて明らかになり、自分の中の固定観念を改めてくれた。これは闘病物のエッセイなどを読んだときと同じ感覚で、頭で理解しただけで済ませてきた自分がとても恥ずかしく思える瞬間だ。(もちろんまだ「身をもって知る」段階ではないが)
 これからの「高齢化社会のため」というのはやや寂しいが、人間の基本的な「他人を思いやる心」を思い出すためにも読んで欲しい本だ。


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