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和書 657046 (136)



School Days
販売元: 青幻舎

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表紙を開くと10クラス分の女子高の集合写真が目に飛び込んでくる。
一環してセルフポートレートを撮り続ける澤田知子の新刊写真集。
今回は女子高生+先生、総勢440人になりきっている。
いつもの事ながら、一人一人髪型や表情、スカートの丈、制服のスカーフの歪みなど、細部に至るまで見事に「個」を演じきっている。しかし薄目で見るとすべて同じ人物のように見える。「制服」という独特の文化と、学校教育の中で必ず撮る集合写真という習慣、そして学校の規則(特に容姿に関わる)によって「個」の失われた姿が、くっきりと浮かび上がるのだ。無論、それこそが今回の澤田の目論みであり、一環して通ずるコンセプトなのだろう。
こちらを見る不特定多数の少女たち、不気味でありながら、どこか笑えてしまう。(何より筆者はこの中に友人にそっそりな少女を見つけてしまった。)それが澤田作品の持つかろやかさであり、魅力だ。また必見なのが、この写真集の装丁である。まさに卒業アルバムのような分厚い紙とつるつるな表面。そして、小さい割にこの重み。
見れば見るほど、澤田作品の本質が見えてくる、味わい深い1冊だ。





SCROLL―保坂優海写真集 (ユメラメラDream Books)
販売元: 演劇ぶっく社

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コミュニティとプライバシイ (SD選書 11)
販売元: 鹿島出版会

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アメリカ大都市の死と生 (SD選書 118)
販売元: 鹿島出版会

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大規模再開発に反対するようなまちづくりの文脈で必ず引用される、都市計画の古典をようやく読んでみる。原書は1961年にロックフェラー財団の研究費を得て発行された。それを当時、メタボリズムの旗手の1人として名声を挙げつつあった故・黒川紀章氏が、エール大学の建築科の学生から話を聞いて手に入れのめり込む。1:都市の特性、2:都市の多様性の条件、3:衰化と退化の原因、4:種々の異なる戦術、の4部構成のうち、1部と2部を7年がかりで翻訳したものが本書だ。

この氏の訳が非常に直訳チックでなかなか頭に入ってこない。しかも話題は米国。残念ながら土地勘がないので、議論の趣旨が肯定的なのか否定的なのか、一読した限りではわからない箇所が多数あった。たとえばこんな具合。「フィラデルフィアのワシントン・スクエアをここ数十年というもの完全に引きついできた変態者たちこそ、この小宇宙だけについていえば、この都市のふるまいの一つの顕著なあらわれである」。わかりにくさ故に、都合の良い解釈を許す幅の広さがあり、それが長きにわたり引用され語り継がれてきたという一面もあるのではないだろうか。




人間の家 (SD選書 120)
販売元: 鹿島出版会

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ラスベガス (SD選書 143)
販売元: 鹿島出版会

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近代建築への信奉に異議を唱えた快作。合理主義・機能主義を標榜して20世紀を席巻してきた近代建築を唯一解とする建築家たちに、ラスベガスなど(日本のロードサイド建築や屋外広告も含まれる)商業主義が露骨に表れた建築に目を向けるよう意図され、彼らの思想に配慮しつつも挑戦的に書かれている。大家ミースのLess is moreに対する、More is moreである。表面的な装飾をはぎ落とした近代建築も、工業生産や工場建築をモデルに始まった点で、同じ資本主義である商業をモチーフとした象徴建築が軽蔑されるのは納得できない というのはうなずける。

ヴェンチューリの運動はポストモダンの先駆けと位置づけられ、そのポストモダンも凋落した今、建築界は結局近代建築(空間至上主義、の枠を抜け出せていない。情報をキーワードに建築家も創造性をふるっているが、現代建築というジャンルはおそらくまだ誕生していない。近代建築にとらわれない建築など可能であるのか? オンラインマーケットやサイバー大学なる空間を必要としない「場所」が生まれているこの時世に、建築家の革命を期待したい。 




ル・コルビュジエ (SD選書 144)
販売元: 鹿島出版会

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東方への旅 (SD選書 148)
販売元: 鹿島出版会

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20世紀を代表する建築家による若かりし頃の旅の記録。ドナウ河にそってバルカン半島を下り、トルコ、ギリシア、南イタリアにたどり着く。
本人が「文章を書く教育を受けていないので」と告白しているように、あるいは基本的には手紙や日記を再構成しているので、全体の構成として断片的な印象は受けるが、その分、見たまま/感じたままのことがストレートに伝わる。
20世紀を代表する建築家の視線の原点を知ることができるだけでなく、第1次世界大戦前のバルカン半島を、建築家の視線から記録した本はほとんどないので、その意味でも貴重。
この地域の建築物に関してはほとんどこき下ろしているけれども、彼らの無駄のない暮らしに関しては絶賛している。
建築が、人々の生活や文化をも含んだ総合芸術であるのならば、建築家によるこういう本こそ、現在デザインに携わっている人に読んでほしい。絶版のままなのは、悲しい。




バウハウス―その建築造形理念 (SD選書 156)
販売元: 鹿島出版会

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建築について 上 (SD選書 158)
販売元: 鹿島出版会

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