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和書 769110 (48)



F1走る魂
販売元: 文藝春秋

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 1991年秋、僕は、鈴鹿の130R手前の席にいた。
 Brownのスポンサードを受けた茶色と白のティレルを応援するために、中島のF−1ドライバーとしての日本で最後のレースを見るためにいた。
 スタートに失敗しながら、徐々に追い上げた中島は、ひょっとしたら、入賞か・・・という位置まで来て、S字コーナーでリタイヤした。
セナがベルガーに最終コーナーでトップを譲ってレースは終わった。

 この僕がこの目で見たレースに至るまでの中島の半生を、海老沢さんは丹念な取材で、淡々と描き揚げた。
 前作「地上の夢」がホンダに力点があったとすれば、このF−1シリーズ第2作は、レーサー中島に重点を置いた作品である。
 例によって身近なセンテンスをつなぎ合わせて、わずか一行に意義深い心理描写を描き出すのは、この作品でも同様であった。

 今、F−1は、この本に書かれているような時代とは全く別の運営になり、この本を読み返すと、レギュレーションがあまりにかわって別のレースカテゴリーかと思われそうである。しかし、根底にある人間の速く走りたい、走らせてやりたいという気持ちは変わっていないと思う。


  追記・・・この本は、例えばセナ死亡後にF−1に入ってきた世代の人にも是非読んでもらいたいが、上記のとおり、レギュレーションやルール変更があって、現在のルールからすると意味不明な戦略のあやが出てきたりするので、ご注意下さい。




F2グランプリ (1981年)
販売元: 新潮社

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F2グランプリ (文春文庫)
販売元: 文芸春秋

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 海老沢さんの本は、ほかでも書いたが、センテンスが短く簡潔でいながら、ほんの一行にドキッとするような心理描写をさりげなく出してしまう。
 この本は、F−1が今ほど盛んになる遥か以前に、日本におけるレースの最高峰「F−2」を取り上げたものだ。おそらく、F−1もF−2も暴走族の延長くらいにしか思われていなかった頃のことだ。
 ここで、「デーモン」というHONDAをイメージするエンジンが登場する。そうすると、サブ主人公のドライバーは中島悟がモデルになっているのではないか?そうすると、いやみな「速い男」は星野一義か?なんて考える。主人公の懊悩する男は誰なんだ?
 ・・・・と当時のレース界の状況を想像させる虚実取り混ぜた迫真の描写は、最後まで続いていく。

 F−1が日本で完全中継される1987年以前にこのような分野に着目し、知らない人にも分かりやすく書いた技量を称えたいと思う。




F2グランプリ (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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The Face of Another
販売元: 講談社インターナショナル

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Falling Slowly
販売元: Penguin

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The Famished Road, the (David Philip Saedition)
販売元: Vintage Books

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最初のページを読んでくらっと来て、一人で静かなところで読みたくなったら、あなたは、この本に向いています。人によっては、途中で眠くなったり飽きたりすると思います。私にとっては目が眩むような凄い本でした。大変平易な英語で、大変ゆったりと話が進みます。というか、話というほどの筋書きはなく、毎日の生活が綿密に描かれて行きます。

何が良いかというと、パワーと太陽です。本のページは白黒のはずですが、この本は全頁が、極彩色に陽光が燦々と注ぐ熱帯写真集だったように感じられます。舞台は熱帯のスラムですから、きれいな場面ばかりではありませんが、強烈な陽光を公平に浴びて、熱帯に育つ貧乏のどん底の人々の、理屈ではわけのわからんパワーに圧倒され、なんだかわからないけど、この世に太陽がある限り生きていこう、という気持ちにさせられてしまいます。コンクリートジャングルに疲れているけれど、バカンスが取れない人にお薦めします。




fantasia
販売元: 文芸春秋

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小説というより、紀行文の色が濃く出た作品集でした。
作者の観察眼はきめ細かで、秀逸ですが、そこに幻想的なお話を閉じ込めようとすることにちょっと無理を感じました。ヨーロッパの歴史や宗教、それらの基礎知識がもう少しあれば楽しめたのかもしれません。興味のあるなしで、評価が分かれる書と感じます。




Feel Love(フィールラブ) Vol.1 (祥伝社ムック)
販売元: 祥伝社

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yom yomより作者も多様だし、オール恋愛小説というくくり
がわかりやすくてかなりよみやすくオススメです。

魚喃キリコの小説や桜沢エリカの漫画が入っている
ところなどが「FEEL YOUNG」読者としてもうれしいところ。

次回は12月末という遅さですが、この内容の濃さならそれさえ
待てます。




female(フィーメイル) (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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この本を読むのは、今回で2回目になるが、どの短編も官能小説で、過激な描写も多かった。ストーリー自体はどれも結構ありきたりの、これといって意外性もないものなので、特に印象に残ったという感想もない。一つ一つの作品が短いので、すぐに読めるところは良かったのだが。


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