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和書 769110 (363)



そこでゆっくりと死んでいきたい気持をそそる場所
販売元: 新潮社

Amazonのカスタマーレビュー(口コミ)

 今回の短編集の中では「虻」にやられた。眠るときの姿勢。仰向き、横向き、俯せ、どれもしっくりこなくて繰り返す。この「不自由」を意識しだすと、人は眠られなくなる。なぜなら眠りとは死のシミュレーションだから。眠りに落ちる瞬間は死と一緒で自覚出来ない。「不自由」な姿勢のまま意識がなくなることの恐怖がそこには潜在し、「不自由」を意識すればするほど眠ることが出来ないという呪縛。この、なんでもないような挿話が松浦寿輝の世界を象徴している。現実と虚構の混濁、夢とうつつの往復。
 ただ、今回の短編集は好き嫌いが分かれるだろう。小説世界として虚構性が完結するのではなく、“作者”がこれまでになく介在してくるというポストモダン的な作品集となっている。同時期に記された「あやめ 鰈 ひかがみ」「半島」とはまったく違った方法論であり、ある意味、一見(いちげん)ではなく松浦ワールドに魅せられた常連に向けたサービスとも、あるいはまったく逆に著者本人の愉楽、ペダントリー、自己愛とも受け取れる。
 著者所有のフィリップ・モーリッツの銅版画をフィーチャーした装丁が松浦寿輝の世界とマッチして、とても良い仕上がりである。




そこで夢はかなえられる 人生の時を大切に―アートに話そう
販売元: 青春出版社

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そこに僕はいた (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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あまたの作家が自身の青春時代のエッセイを書いているが、これほど笑えて、泣けて、切ない代物は滅多にない。現在の辻氏の作品群と比較してみても、本書は全く堅苦しくなく、ライトな書き方。
辻氏はきっと、幼少時代から強烈に自我が強い人だった反面、いわゆる「普通の子供」の部分もきちんと持っていたのだろう。そのふたつの面が彼の中で均衡を保っていたからこそ、こんなにも鮮やかに青春時代を思い起こすことができるし、誰の胸にもすんなりとそのおかしさや切なさが伝わるものを書くことができるのだ。
どんなに時が経っても、辻氏の中にはいつまでも“あの頃の辻少年”が住んでいるのだ。そうして、その少年性こそが、辻氏を素敵な大人に仕立て上げているのだと思う。
…私もそんな人間になりたいなあ。




そこに僕はいた
販売元: 角川書店

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あまたの作家が自身の青春時代のエッセイを書いているが、これほど笑えて、泣けて、切ない代物は滅多にない。現在の辻氏の作品群と比較してみても、本書は全く堅苦しくなく、ライトな書き方。
辻氏はきっと、幼少時代から強烈に自我が強い人だった反面、いわゆる「普通の子供」の部分もきちんと持っていたのだろう。そのふたつの面が彼の中で均衡を保っていたからこそ、こんなにも鮮やかに青春時代を思い起こすことができるし、誰の胸にもすんなりとそのおかしさや切なさが伝わるものを書くことができるのだ。
どんなに時が経っても、辻氏の中にはいつまでも“あの頃の辻少年”が住んでいるのだ。そうして、その少年性こそが、辻氏を素敵な大人に仕立て上げているのだと思う。
…私もそんな人間になりたいなあ。




そこに君がいた (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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最近私小説づいているが、その中では一番薄い。
軽い、読みやすい、といえばそうなんだけど・・
小説の毒々しさというか迫力に著者の魅力を感じるのでイマイチだった。
ナルシストぶりが鼻につく。




そこはかとなく
販売元: 河出書房新社

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そこまでやらなくてもいいのに物語
販売元: 角川書店

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そして、こうなった―我が老後
販売元: 文藝春秋

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そして、こうなった―我が老後〈4〉 (文春文庫)
販売元: 文藝春秋

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そして、海老蔵
販売元: 世界文化社

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 昨年6月に『十一代目襲名記念写真集 市川海老蔵』が発売されたが、この時はまだ5月の歌舞伎座から始まった襲名興行の途中だった。この後続いた大阪松竹座、名古屋御園座、パリシャイヨー宮、京都南座公演の様子を知るためには『そして、海老蔵』がうってつけである。装丁が美しく、写真が豊富であるのがうれしい。
 昨年一年間の海老蔵の軌跡を伺い知るだけでなく、床山、衣裳、大道具など裏方の仕事にもスポットが当てられているので、歌舞伎という舞台芸術の奥深さを感じることができる。また、随所随所で歌舞伎の歴史にも触れられている。歌舞伎の専門家が書いた本に比べて文章もわかりやすいので入門書としてもおすすめ。


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