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和書 769110 (382)



たまらん坂 (福武文庫)
販売元: ベネッセコーポレーション

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たまらん坂 武蔵野短篇集 (講談社文芸文庫 くA 5)
販売元: 講談社

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ユーモアを含んだ不思議な書名に魅かれてこの短編集を読んでみた。すぐれた作品はタイトルからして違うという話があるが、これはまさにそういった作品集だと思った。

この本は「たまらん坂」、「おたかの道」、「せんげん山」、「そうろう泉園」、「のびどめ用水」、「けやき通り」、「たかはた不動」という武蔵野の地名を取った7つの短編で構成されている。どの作品でも主人公はそろそろ定年を迎えようとする男たちである。主人公たちがこれらの地名を聞くことによって古い記憶を呼び起されたり、あるいはその地名の場所に赴いて非日常的な光景に出会うというのが基本的なパターンである。

はじめの「たまらん坂」は一種の謎解きの要素がある小説である。毎日、多摩蘭坂を登って帰宅する主人公が、多摩蘭坂は落ち武者が「たまらん」と言いつつ逃亡していった坂だという説に魅かれ、落ち武者のイメージと自分とを重ねつつ、「たまらん」の由来を確かめようとする話である。由来を知ることで主人公は救われるのだろうか?

つぎの「おたかの道」もまた謎解きの要素をはらんでいるが、その謎は主人公の妻によって瞬時に解消されてしまう。だが「おたか」という音の響きは主人公に青春の艶めかしい記憶を呼び起こす、という話である。

「のびどめ用水」、「けやき通り」はこれらの地名の場所で主人公たちが非日常的な光景に出合う話である。「のびどめ用水」の黒いベレーを被ったコートの女性、「けやき通り」の猫を拾う女性、いずれも現実で出会ったら怖いだろうと思う。これらの2作は日常に突き刺さったサスペンスを描いているといえるだろう。




たまらん坂―武蔵野短篇集
販売元: 福武書店

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たまりませんな―静と理恵子の血みどろ絵日誌 (静と理恵子の血みどろ絵日誌)
販売元: 双葉社

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「週刊大衆」に連載されていたエッセイのシリーズで、今回で4冊目
である。この二人はとてもいいコンビで、時間を忘れて一気に読みま
した。
あいかわらず西原さんの挿絵はおもしろいし、伊集院さんの遊びっぷり
にも感心させられます。特に松井選手を応援しに行ったときのエピ
ソードは笑いました。
競輪界には厳しいことを言っていますが、当然のことだと思いました。
最後のほうに、競輪選手会についても苦言を呈していましたが、それも
当然のことだと思いました。松本整選手を引退させてしまった競輪選手
会っていったいなんなのかとあきれました。
遊んでばかりいるようで、最後にきっちり言うべきことは言うところに
感心しました。
二人のトークライブの模様が収録されていますので、そちらも楽しめま
す。おもしろいですよ。





ためらいがちのシーズン (集英社文庫―コバルトシリーズ)
販売元: 集英社

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ため息の時間 (新潮文庫)
販売元: 新潮社

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女は男に従っていて当たり前、俺は今までお前らを養ってきた、などと考えている男にとって、女はこんなことを考えているのかということを痛感させられた。「バス・ストップ」では浮気する亭主に料理、洗濯、掃除と最高のもてなしをする妻、それに慣れされたところで突然離婚を切り出し男も同意するが、新しい妻は料理、洗濯、掃除ともにできず、離婚した妻の復讐と考えるとぞっとしてしまった。また、「終の季節」では、夫が仕事をくびになると同時に離婚を迫るという話だったが、ここまで妻、娘に相手にされない男がいると考えるとひどく悲しくなってしまった。いろんな話があり、どれもおもしろく読めたが、どれも結末が容易に想像できてしまったためちょっと残念だった。




ため息の時間 (集英社文庫)
販売元: 集英社

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たぶん評価が大きく分れそうな作品。
12回の連載ですが、前半では毎月ぶんの最後に作者からの注釈がついています。
これがメタミステリ好きの期待を大きくそそるのですが…。

恋愛小説家・連城三紀彦としてはいつも通りの2組のカップルの相互不倫と駆け引きを描いた作品として佳作ていどのできになっています。
その誰がどう関係していて、なにを目論んでいるのかが見どころといえるでしょう。

ミステリとしては、作者自ら失敗だと書いているのですが、いったいどこまで本心で、どこまでが騙りなのか、さっぱり分かりません。
一見すると作者のことばは全て真実でミステリとしては失敗作だと思うのですが…。
あとがきならともかく仕掛けとして作中に書くでしょうか…。誰か解説して下さい…。




ため息の時間
販売元: 集英社

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フィクションでありながらも、実話のような不思議なストーリー展開をしていくので、これは連載時に読んでいたら更に効果的であっただろうと思います。「僕」が誰なのか、「センセイ」が誰であるのか、ちりばめられた嘘はどの部分なのか、もしくは全くのでたらめなのか。激しくも悲しい恋愛小説でありながら、破綻したミステリでもあり、読み手を混乱させながら話は「僕」の思うままに進められていきます。
翻弄される事を不快に思わない人にとっては、楽しめる作品なのではないでしょうか。




ため息の時間
販売元: 新潮社

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 恋愛小説の短編集なので、暇つぶしのつもりで手に取った。ところが、空き時間に一編ずつ読むどころか、全編一気読みしたくなる様な内容ばかりだった。

 どこでもいそうな、それでいてそれぞれ個性を持った男性を登場させ、その視点で9つものストーリーを創り上げるというのは、それまで、そういう小説を読んだことのない私としては目からウロコ状態だった。それが、女性作家のシワザというのだから、尚更だ。

 相手を愛しく思うあまり、相手が死んだ後も一緒にいたいという思いを実現させる「僕の愛しい人」などは、恋愛の中にもサスペンスを感じさせ、「分身」にいたっては、自分が造り上げた虚像が、実体化する場面(それが、偶然か必然かは読者に考えさせるところでもあるが)などは、SF小説かとも思わせる。
 とにかく、ただの恋愛小説ではないのだ。




たらちね
販売元: 筑摩書房

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