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和書 882814 (26)



教育の力―「教育基本法」改定下で、なおも貫きうるもの (岩波ブックレット NO. 715)
販売元: 岩波書店

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格差社会と教育改革 (岩波ブックレット NO. 726)
販売元: 岩波書店

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 苅谷氏の本は初見であったが、確かな政治学者である山口氏が共著するだけある教育学者だった。
 前半の苅谷氏の公演を読み、格差を「不平等」と言い換えるセンスのみならず、国家予算と事務教育費、双方の伸び率が比例しない点、PISAの数学力変化グラフで、学力の低い子が更に低下した点、やがて来る教員不足などの指摘などを読み、実際にそれを聞きたくなった。

 対談部分でも、フィンランドモデルを紹介する本を時折目にするが、北欧型でも能力が高くても職に就けないとの問題点を、指摘しているのを目にしたのは初めてだし、「良い事てんこ盛り」な教育政策の矛盾についても考えさせられた。

 教育は、経済政策などと異なり、短期軸で考えるのではなく、長期的視野でよりよい方向へと教育を変えていきながら、、問題点をそのつど改善していかねばならぬものなのだ。




杉並区立「和田中」の学校改革―検証地方分権化時代の教育改革 (岩波ブックレット NO. 738)
販売元: 岩波書店

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本書は藤原和博氏が民間人校長として和田中に赴任した2003年度の入学生徒に焦点を当て、エスノグラフィーと学力・質問紙調査による「和田中」の実態を検証したものである。

いわばこの成果は変革初期の和田中学校における「よのなか科」や土曜寺子屋などの取り組みを踏まえたもので、2003年と2005年の学力調査の結果を見ると、比較対象とされたA中に比べ、成績分布にムラがあり、平均点の下がり具合も和田中の方が大きいように見える(実際に統計的にも有意であるという)。しかし、藤原校長自身が指摘するように(92頁)、初年度においては生活貧困層も多く抱えており、そのような文化階層を考慮した上で(53-54頁)比較した場合、この差はなくなっている。また、学習意欲・態度に関する項については行動面での改善はないものの、特に不利層においては意欲面での改善が見られたという。

この結果をどう見るかについては私自身も評価しがたい。ただ、はっきりといえることはここでみる和田中の実態と現在の和田中の実態は多くの点で乖離しているということである。本書に示されているように、現在の和田中の生徒数は2003年度の2倍近くの人数となっている状況である。そして、学力テストの成績に関していえば、とりわけ英語については区内でダントツの1位となっている。
ここで一つ問わねばならないのが、本当に英語コースなどを取り入れた「後期藤原メソッド」の成果としてこのような好成績が生まれたのかという点である。学校希望制度を取り入れている杉並区においては藤原校長のメディア露出の影響も受けながら2003年度入学時の文化階層とは大きく異なった(むしろかなり裕福な)層の生徒が入学してきている可能性が高い。その土台があるからこその好成績ではないのかという仮説は否定できないし、このためには別の検証が必要となる。

また、今年大きく話題になった「夜スペシャル」に関する議論、公教育における私企業の参入についての有効な見解というのは調査対象から外れているということで本書で言及されてはいない。主題とは関係ないといえども、私自身も関心があったことだったので、残念な感じはあった。




オウム裁判を読む (岩波ブックレット (No.408))
販売元: 岩波書店

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 文は人なり、と言ふ言葉が有る。この小冊子を読んで感じさせられるのは、著者の佐木隆三氏の誠実なお人柄である。だが、それにも関はらず、この本で佐木氏が述べておられる事には、疑問が多過ぎる。以下に、それらを率直に述べてみたい。
 佐木氏は、先ず、一連のオウム真理教による犯罪の原点と成った坂本弁護士一家差殺害事件について、あの夜、坂本家の鍵が、何故開いて居たのか?と言ふ、最も重要な事実に全く言及して居ない。--佐木氏は、あの夜、都子(さとこ)さん(坂本夫人)が、鍵を掛け忘れたと言ふ見解をお持ちなのだろうか?
 私は、以前、坂本都子さんのお父様が、テレビで、「(都子さんの)本当の命日を知りたい。」と言っておられるのを聞いた事が有る。即ち、殺された坂本夫人、都子さんのお父様は、坂本一家殺害事件について、検察が発表した「事実」に納得しておられないのである。
 私も、都子さんのお父様と同じ疑問を抱いて居る。即ち、検察側が発表したオウム信者の「自白」に依れば、1989年11月3日、彼らの一人が、坂本家の玄関先に忍び寄って様子を伺った時、坂本家の玄関の鍵は開いて居たと言ふ。そして、その開いた状態が、日が変わった翌日(11月4日)の午前3時に成っても、坂本家の玄関は開いたままだったと言ふのである。彼ら(襲撃の実行犯たち)が開けたのではなく、開いて居たと言ふのである。では、何故、玄関は開いて居たのだろうか?
 論理的に、考えられる理由は、三つしかない。(1)坂本家が鍵を掛け忘れた、(2)実行犯達(オウム信者)以外の誰かが鍵を開けた、(3)本当は、実行犯(オウム信者)たちが開けたのだが、彼らは、ウソの自白をして居る。--(3)は、その動機が考えつかない。従って、有り得る理由は、(1)か(2)であろう。だが、オウムとの関係が緊張して居た当時、坂本夫妻が、鍵を掛けずに就寝する等と言ふ無用心な事をしたとは考えにくく、6時間も玄関の鍵を開けたままにし、そのまま眠ったとは、極めて考えにくい。
 矢張り、彼ら(実行犯)以外の何者かが、坂本家の鍵を(あらかじめ)開けておいたのではないだろうか?(私には、そうとしか思えない。)つまり、この事件には、彼ら実行犯の他に、我々が知らない第三者が、関与して居た可能性が有ると言ふ事である。--オウム真理教の犯罪には、オウム教団以外の何者かが協力者として関与して居た可能性が有るのである。そして、犯行が行なはれたとされる11月4日午前3時頃、実行犯達の「自白」に基いて検察が発表した「事実」に依れば、彼ら実行犯達は、坂本家(アパート2階)に侵入し、坂本夫妻の抵抗を排除しながら、一家を殺害したとされて居るが、その時刻、たまたま起きていた階下のアパート住民は、その様な物音を全く聞いて居ないのである。--だからこそ、都子さんのお父様は、「(都子さんの)本当の命日を知りたい。」と発言したのではないだろうか?
 佐木氏は、坂本弁護士一家殺害事件に関するこれらの謎について、全く言及しておられない。何故、こうした謎を論じないのか。私には理解が出来無い。坂本弁護士一家殺害事件だけではない。オウム真理教の犯罪には、他にも、不可解な事が余りに多い。--それらの謎は、今も全く解明されて居ないのである。--こうしたオウム真理教を巡る未解明の問題に、佐木氏が取り組むことを私は期待する。

(西岡昌紀・内科医/坂本弁護士一家襲撃事件から16年目の日に)




オウム真理教の軌跡 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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沖縄占領の27年間―アメリカ軍政と文化の変容 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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送る言葉迎える言葉―大学・高校の卒業式・入学式で (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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音楽は心で奏でたい―「君が代」伴奏拒否の波紋 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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本書は、いわゆる「ピアノ裁判」の原告によるものです。

ピアノ裁判とは、卒業式において、「君が代」のピアノ伴奏を拒否した原告が、懲戒
処分を受けたことを争った裁判です。この裁判は、最高裁までいって、残念ながら敗
訴でした。

この重要な裁判を戦った原告は、どのような思いで裁判に臨んだのか、よく分かると
思います。




帰らぬ女たち―従軍慰安婦と日本文化 (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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カラー版 子どもたちの命―チェルノブイリからイラクへ (岩波ブックレット)
販売元: 岩波書店

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一人の子供が、ある国に産まれた。
しかしそれは、その子にとって責任が無いことだ。

だから「結局、ぼくのしたことは、子供の命を助けること」
チェルノブイリやアラブ諸国の、現地へ実際に入った鎌田医師の、分かりやすく歯切れの良い言葉には、重みがある。
「いろいろな人たちが、いろいろな国と交流したり、支援をしたりして、つながっていること、あるいは理解をしあっていることが、この国のほんとうの安全を守るうえで大事だと思っています」
薄いブックレットだが、「実践者」としての、机上の論理ではないNGOの言葉を眼にすることができるだろう。
余談だが、これを書いている正に今、TVに鎌田医師が登場してコメントをしている。
彼と出合ったことに、必然を感じる。



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