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ミュージック 339882011 (87)



ヴェルディ:オペラ・アリア集
販売元: BMGインターナショナル

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リサイタル・ライヴ-パリ1958
販売元: EMIミュージック・ジャパン

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モンテヴェルディ:オルフェオ(抜粋)
販売元: ワーナーミュージック・ジャパン

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 1968年11月から12月にかけて、録音場所はウィーンのカジノ・ツェーゲルニッツ、旧テレフンケンレーベルでの
録音である。LP時代は確か3枚組(3枚目のB面にアーノンクールの肉声による作品解説があった)で、
その後CDでは2枚組(肉声の作品解説が省かれた)となり、今回は抜粋盤の1枚モノである。ただ全曲でも
108分ぐらいの演奏時間であるので、1枚モノであっても<網羅率>は高い方だろう。

 世界最初の古楽器による【オルフェオ】録音であり、まだ古楽というものが試行錯誤中、楽器も無ければ
楽譜も不完全、演奏家もみんな古楽器シロウト・・・といった数々のネガティブな条件を克服しての快挙であった。
通奏低音にレオンハルト、ドンボア、歌手に現代音楽のスペシャリスト:キャシー・バーベリアンを招く
(フランス・ブリュッヘンの紹介だという)など、テレフンケン側の協力もあって、
<当時>最善のキャストといえる。使用楽器に新たに製作されたものも多い。
演奏のテクニカルな水準は、現在から見れば低い。しかしこの異様なまでの熱気、取り憑かれたような
陶酔的なまでの空気感はいったいなんだろう。この頃のテレフンケンの古楽録音に多い、
独特の雰囲気感も確かにある。しかし、一瞬のたるみもなく演奏者の内面から放出される切実な表現意欲、
必然性のある解釈と表現が、深い感動をもたらす。【オルフェオ】が、モンテヴェルディのみならずオペラ史上の
傑作であり、かつ現代の聴衆にとっても鑑賞に値する作品であることをこの演奏は証明したのである。
 歌手はいずれもクオリティーを重視した歌唱で、粒ぞろいの好演である。とりわけキャシー・バーベリアンの
含蓄深く余裕度の高い歌唱は、サスガと感心させられる。そしてタイトルロールを歌ったラヨシュ・コズマは、
微妙なセックスアピールのある(特異な?)声質の持ち主で、神話上の歌の名手:オルフェオの最適任であった。
これ1枚しか録音が無いように思う(古楽)が、とても惜しい。
 アーノンクールは一貫して、歴史に埋もれた作品を復活するに際して、
現代の聴衆に感動を与える作品と演奏でなければ(音楽史的興味だけでは)意味がない、
と繰り返し述べており、この彼の原則的<言説>は、この古い演奏にも貫徹している。ブームでもあったので、
【オルフェオ】には競合するLPが複数存在したが、芸術性の優位が圧倒的なためか、現在では
このアーノンクール盤が残るのみである。
 アーノンクールのやって来たことを、筆者は音楽演奏と理解における<精神復権運動>であったと総括しているが、
この録音は400年前の音楽にも「現代人にとっての<感動>」が存在することを実証した点で、
「精神を復権した」のである。その意味で、この録音はもはや21世紀の人間精神にとっての歴史的文化遺産なのである。




シューマン:リーダークライス
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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ウォルトン / オラトリオ「ベルシャザールの饗宴」
販売元: 日本クラウン

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オンブラ・マイ・フ~ヘンデル&モーツァルト:アリア集
販売元: ワーナーミュージック・ジャパン

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ラッスス/シャンソンとモレスカ集
販売元: キング・インターナショナル

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東方の星~中世ハンガリ-のクリスマス・キャロル
販売元: キング・インターナショナル

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モーツァルト:カストラートのうた
販売元: BMGビクター

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モーツァルト・アリア集 / 恋とはどんなものかしら
販売元: ポリドール

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