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ミュージック 339882011 (369)



オペレッタ「伯爵家令嬢マリツァ」
販売元: カメラータ・トウキョウ

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思い出の名唱集-日本声楽界の至宝、その偉大な足跡を偲んで 一周追悼盤-
販売元: ポリドール

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ペンデルツキ:ウトレンニャ~キリストの埋葬&パーシケッティ:交響曲第9番
販売元: BMG JAPAN

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 1970年代に、『ウトレンニャ』の録音がLPで発売された直後、レコード店で買って聴き、衝撃を受けた。その時、私は高校生だったが、「こんな音楽が有るのか」と思った事が忘れられない。
 ペンデレツキの作品の中で、『ウトレンニャ』は、『広島の犠牲者の為の哀歌』ほどには知名度が高くないからだろう。残念ながら、私は、この作品が演奏される演奏会のチラシを目にした記憶が無い。大衆性からは遠い作品であろうが、この作品(『ウトレンニャ』)は、20世紀音楽の傑作の一つである。現代音楽の演奏に優れた録音を残したオーマンディの偉大な遺産である、このCDによって、ペンデレツキのこの偉大な作品(『ペンデレツキ』)の認知度が高まる事を願ふ。

(西岡昌紀・内科医/9・11テロから5年目の秋に)




ヘンデル:メサイア(ハイライツ)
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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教会でハレルヤコーラスを歌っているので、値段も手ごろだし購入しました。
ハイライトと言う点では、全曲をお聞きになりたい方にはアウトかもしれませんが、私は「ハレルヤコーラス」しか知らなかったので、入門編としては貴重な一枚になりました。
「ハレルヤコーラス」が私の指揮の解釈と同じなので、その点も満足です。そしてコーラスを担当している、ジョン・オールディス合唱団。非常に重厚なハーモニーでこの点も好みで合格です。
メサイアを聞くにはうんと時間がかかるというし、私のように「ハレルヤ以外も聞いてみたいな」という初心者の方にとっては、廉価で質の良い良心的なCDだと思います。




ハイドン:オラトリオ「天地創造」
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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ヘンデル:アリア集~オンブラ・マイ・フ
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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フレミングはさすが、円熟したヘンデルのアリアを聞かせてくれます。秋から冬への長い夜に暖かい部屋で聞くのは最高です。しかし、斬新性や進取性といったものは期待できないのでしょうか? 最近のバルトリみたいにサリエリ(モーッアルトの天敵)のアリアとかを聞きたいものです。 その点でマイナスとしましたが、バロックオペラのオムニバスとしては非常に良いCDだと思いお勧めします。 




ヘンデル:アリア集~オンブラ・マイ・フ
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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プロコフィエフ:イワン雷帝
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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ヘンデル:オラトリオ「サムソン」
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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ヘンデル:オラトリオ「メサイア」(英語版)
販売元: ユニバーサル ミュージック クラシック

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 オラトリオ「メサイア」はヘンデル晩年の傑作で、バッハの偉大な二つの受難曲と共にバロック時代の宗教曲において遥かなる高みに立つキリスト教精神の表現である。伝えられるところによれば、ヘンデルはこの曲を作曲するに際し、飲まず食わずで没頭し、涙を流しながら作曲し、一月も掛からずに完成させた。そして、初演後はたちまち人気を博し、作曲者が他界する一週間前のロンドンで指揮した頃にはすでにこの曲は常演曲目として定評を得ていたそうである。作曲後百年以上も見過ごされていたバッハの受難曲とは正反対である。また、正反対なのは曲の運命だけではない。その内容も全くといってよいほど正反対である。
 まず、ヘンデルの「メサイア」はバッハの受難曲の福音書記者がない。コラール(コーラス)、アリア、レチタティーボ(伴奏付きレチタティーフ)は存在するが、どれもバッハとは異なり、その歌詞が聖書の聖句に基づいている。また、聖句もバッハの受難曲ではマタイ、ヨハネ共にある一部分(イエスの受難)のみを扱っているが、「メサイア」ではヘブライ語、アラム語聖書(旧約聖書)、ギリシャ語聖書(新約聖書)のそれぞれキリスト(メシア)に関する聖句を歌詞として扱っている。それによってバッハの受難曲のようにキリストの受難を劇的な内的ドラマとして表現し、聖書の音楽的解釈である作品ではなく、キリストの預言、降誕から、キリストによって成就される「神の王国」実現を客観的な視点で描いた作品であるといえる。それはバッハの受難曲が全体を覆う人間の罪とそのためのキリストの受難に対する深い悲痛の念と省察を秘めているのに対し、「メサイア」は全体に輝かしく、喜ばしい感情が漲っていることからも理解できるだろう。半分以上は長調の曲であることがその希望に満ちた想いを物語っているであろう。けれども、決してただキリストの預言から再臨までを叙述したのではなく、信者という視点からその喜ばしい福音の知らせに歓喜する心を見事な筆致でもって、輝かしく描いたと考えるべきではないだろうか。全曲の頂点である有名な「ハレルヤ」はまさに信者の神を讃える賛美に他ならない。
 バッハが全人類的な罪による受難を描いた同時代にヘンデルが来るべき神の王国に対する希望と喜びをかくも対照的に描いたというのは決して偶然ではないと思う。ルター派プロテスタントであるバッハと啓蒙的なヘンデルとの違いがこのようにはっきりとした差異で現れたのだろうが、それよりもこの後に来るべき啓蒙主義の時代の萌芽がここに現れていると解釈してもよいのではないだろうか。この後、登場する音楽の巨人ベートーヴェンはヘンデルを非常に高く評価し、「ヘンデルは最も偉大な作曲家である」と言ったと伝えられている。バッハはこの当時はまだしかるべき評価はされていなかったため、ベートーヴェンが彼の曲を聴いたらまた評価は異なっていただろうが、それでもヘンデルの偉大さを率直に述べているこの言辞は決して変わるものではない。ベートーヴェンの「荘厳ミサ曲」はバッハの受難曲よりもヘンデルの「メサイア」に遥かに親近性がある。この曲を作曲する際に「メサイア」を研究した事は明らかだろう。時代を経て、ヘンデルの精神はベートーヴェンに受け継がれたのである。
 この「メサイア」の演奏に関して、歴史上忘れてはならないのはこのリヒター指揮、ロンドンフィルハーモニーのものだろう。バッハの宗教曲における厳格で魂をえぐるような内的ドラマを展開するリヒターとは異なり、厳しくも輝かしい表現を実現する彼の姿がここには存在する。ロンドンフィルハーモニーの伝統と格式に満ちた管弦楽もリヒター統率の下で神々しい趣を備えている。弦楽合奏などはあまりにも崇高な響きで、襟を正して聴かねばならないであろう。また、四人の独唱者も大変素晴らしい。英語の発音もしっかりしているし、何よりも力強く、高らかな歌唱はこの曲に合っている。そして、ジョン・オールディス合唱団も巧い。この曲を演奏するにおいてこれほどすべてが見事に揃って録音された事は大変幸運な事であった。この完成度の高さに比肩するものは今後、現れるであろうか。


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